コーティングメンテナンスの考え方について
コーティングはメンテナンスフリーではありません。
ガラスコーティングはWAXやポリマーコーティングと比べ耐久性が高いのですが、機能性(撥水、親水)は紫外線や酸性雨、水道水に含まれるカルキ、塩カル等が膜状になってコーティングの上に付着してしまう事で効果が弱まります。早期のうちに施工時にお渡ししているメンテナンスKitを洗車に際に使用して頂ければ回復します。
当店は、お客様によって使用環境、保管状況、洗車状況が違う事から1年毎の縛りのある定期でのメンテナンスは義務付けておりません。
「必要だからメンテナンスを行うと言うのが当店の考え方」になります。
※定期とは「期限・期間が一定にきめてあること。」
例えばですが年間1万km走行車両と週末しか使用されない車では汚れ方が違いますし痛み方も違います。
当然作業時間、内容に変化があってしかるべきです。使用環境に違いがあるのに期間を定める事。本当に必要なのでしょうか?
ここでちょっと考えてみましょう。なぜ定期メンテナンスが必要なのか?アナウンスするのか?
まず、顧客の抱え込み戦略です。
出入りして頂くことによって、新たな商売のチャンスになります。
仕事量が予想できるため、人材の確保、営業利益の予想が出来ます。
如何でしょう?
元々の発想って車の為ではありません。
必要だから行うのが適正であり、メンテナンスが必要ない方は無駄に費用と時間に縛られる必要はありません。
なので当店ではコーティングメンテナンスは定期ではなく任意と言う考え方なのです。
当店で5年前にコーティングされたお客様で、年間走行距離2,000km以下、車庫保管、冬期間は乗らないお車がありますが1度もメンテナンスされておらず、現在は再施工も必要ありません。
答えは簡単、傷んでないからです。
逆に営業使用で年間3万km走行されるようなお車の場合は3か月ほどでメンテナンスを行った方が良いでしょうし、サポート期間が終了した時に再施工をお勧めしてます。
任意でのメンテナンスが不安の場合は1年ごとの点検をお勧めします。その結果、必要か否か? 現状維持かグレードアップかを相談させて頂きます。
コーティングの対応年数とメンテナンスについて
メンテナンスは当店では3種類のメニューをご用意しておりますが、ライトタイプは現状維持、スタンダードはご自身でどうにもならなくなった時、プレミアムは増強となります。あるコーティングメーカーの場合、
〇1年ごとにメンテナンスの必要がある。
〇軽度の研磨で皮膜の汚れを除去する。
〇コーティングを補充する。
当店のプレミアムタイプと考えはほぼ同じ。解説を聞いていて疑問点が出ました。
では、どこに疑問があるかと言うと3番目のコーティングを補充すると言うところです。
当店のプレミアムは増強です。
補充=減ったものを足す事。
増強=より強くする強める
セラミックプロ9Hの場合、メンテナンス時にレイヤー追加が選択できますが、コーティングを強くして行くため最大10層まで増強できます。
例、予算の関係で新車時に1層コーティングを行ったが、メンテナンス時に2層の増強を行う事出来ます。
この考え方は硬化するコーティングの場合、分子配列によって増強できるか否かを判断できるのですが、ガラスコーティングって減るのですか?
古い説明ですが抜粋すると
「無機質なので劣化しない。」
「除去方法はポリッシャーで研磨入れるのみ。」
とあります。
では減るから補充とは?
例えばですが、こすったりして剥げてしまった。飛び石等により塗装面の一部が剥げた。
当然コーティングも剥がれます。
でも、定期でメンテナンス(補充)を進める理由にはなりません。
部分施工ですね。
ある5年耐久のコーティングがあるのですが
1年の定期メンテナンスが必要で上記の補充が安価で受けられる。
メンテナンスは受けた方が絶対に良いですが、この考え方、任意ではなく定期、しかも補充がキーワードです。
別の見方をすれば、研磨量は違いますが1年ごとに再コーティングしているのと同じですね。
つまり、こちらのメーカーは5年耐久のコーティングではなく、5年耐久のコーティングシステム(実際には1年耐久)を販売しているのではでしょうか。
とすれば初回8万円の根拠って何でしょう?
例
初年度 80,000円
1年目 15,000円
2年目 15,000円
3年目 15,000円
4年目 15,000円
5年目 15,000円
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計 155,000円
平均 25,888円
環境の悪い施工場所での使用が多く誰でも簡単に取扱え流通してしまう。
シリカ系のコーティングの為、北海道の環境、特に塩害が酷い地区では窓ガラスへシリカスケールが大量に付着してしまう事から当店では使用しません。
事故修理でのメンテナンス案件
先日、接触事故をおこされ、コーティング再施工で入庫されたお車がありました。使用状況は月に数回、数キロ、年間走行距離1,000km未満、車庫保管、冬乗らない。コーティング施工1年以内でライトコースを受けており、2回目のメンテナンスは1年経過していたのですが使ってないから大変キレイなんですよ。
しかし、加害者側の保険会社が「1年に一度メンテナンスを受けてないから再施工の費用は出ません」と話されました。
1年を超すとコーティングがダメになっているからが保険会社の規定だそうです。
この考え方の場合、極論ですが年間10万km走行されている車でメンテナンスされていればOKで、ほとんど使われていないで1年でメンテナンスを受けなかった車の場合はNGって事ですよね?
違和感ありませんか?
メンテナンスが必要かは当店が判断する事で、たとえばプレミアムメンテナンス場合はお客様自身が選択する事です。
保険会社の規定はコーティング保持には全く関係ありません。
幸い、お客様が同上の件を話され特例として再施工は認められましたが、必要であるから行うという事からはかけ離れております。
先に書きましたが抱え込み戦略では、この案件は使えますので、お客様に心理的プレッシャーを掛ける事とが出来ますね。
1年毎にメンテナンスを受けないと保険が出ませんよ。と
保険案件に付きましては1社のみ「保険会社の規定」を強く主張されますが、この様な保険会社は基準に現実とのギャップがありすぎです。
他店でコーティング施工した車両について
他店でコーティング施工した車両もお受けいたしますが、どれだけ強度あるコーティング皮膜かわかりません。仮に鉄粉除去剤や他のケミカルを使用した場合、撥水パターンが変わる可能性もありますし、定着不良なコーティング膜の場合、撥水基が乱れる場合もあります。温度管理の出来ない大型工場、シャッター開けっ放しの場合はほぼ上記が当てはまります。
ご理解いただけたお客様に限りライトコースは行います。
また、カービューティープロ以外でメンテナスをされた場合は、撥水基が乱れた可能性があるため次回のメンテナンスはお受けできず再施工になります。
システムではなく皮膜を考えた施工者ならば当然の判断と思います。
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