基本となるお車の洗浄方式
お車を洗う際には様々な方法がありますが、カービューティープロ札幌ドーム前ではデリケートな塗装面へのアプローチを次のように考えます。
デリケートなボディーについて
ダメな洗い方
画像はDIYでよく見る光景です。スポンジで洗ってますが間違った点があります。1、スポンジがつぶれるぐらいの加圧
せっかく細かい穴にチリや汚れを吸い込んでいるのに、余計な加圧はそれらのゴミを塗装面へ戻します。
2、ボディーへ手をかけている点
自身の車ではOKでしょうが、生業にしている場合はNG行為です。
3、屋外での洗浄
これも自身の車ならOKですね。
グリルやBピラー
傷の入りやすいグリル
最近のお車、特にレクサスやマツダ CX-5等はグリルがハニカム構造になっており、洗いにくくかつ傷の入りやすい素材でできております。こちらを洗浄する時は間違ってもマイクロファイバータオルなどで擦り洗いは避て下さい。キズが入ります。キズが入った場合はポリッシャーでの研磨不可なので交換しかありません。
タイプCスポンジ
こちらも当店では米国 BAF社製クリーナーを使用し画像のように柔らかいスポンジで洗う事を徹底しております。鉄粉及び異物除去について
洗浄に使われる液剤
洗浄の際に使われる液剤
塗装面は洗車では落ちいない汚れ、今回の場合は鉄粉とピッチ、タールの汚れ コーティングには大敵ですので、速やかに除去します。 速やかにできるのは米国BAF Industriesの洗浄剤の力が全てです。DIYでは 1日かかる事が1時間で終えるので、その分還元出来るからです。これがカービューティープロの特色です。カービューティープロはフランチャイズですか?と聞かれるケースが多いのですがフランチャイズではありません。では何故同じ看板で営業されているのか?ですが、まず上記のカービューティプロスクールで技術と米国BAF Industries製ケミカルの取り扱い方法を学びます。卒業することで取り扱いライセンス(日本の場合はPROナンバー)が交付され技術を提供できるようになります。その証が看板の【PRO】なのです。
※BAF社製洗浄剤はライセンスを持たないと使用できません。仮に並行輸入出来たとしても使いこなせないでしょう。それぐらい難しい洗浄剤です。
BAF Industriesとは
カービューティープロの前身であるBAF Industriesは、1935年にジャック・W・バーフォードによって設立され、カリフォルニア州サンタアナに本社を置くBAFインダストリーのプロフェッショナル部門です。
他のケミカルメーカーとは異なり、ワックス、コンパウンド、コーティング剤、塗料、クリーナー、バフィングパッド、ペーストワックスを自身の施設で製造する唯一の企業であり、米国、カナダ、メキシコ、カリブ海、中東、ヨーロッパ、環太平洋地域の300以上のプロのディストリビューターに70年以上にわたり、自動車ディーラー、ディテールショップ、カーウォッシュ、オートオークション、ボディショップにPRO製品を製造し販売しています。
創業以来高い水準の品質を維持することにより、BAF Industriesは今日のカーケア業界の大手メーカーとして評判を得ています。
1989年にProfessional Carwashing&Detailing MagazineではPRO製品が業界で1位を獲得しました。 プロのディテーラーに数多くのメーカーの600種類以上のカーケア製品で最も頻繁に使用される5つのカテゴリ(コンパウンド、ポリッシュ/ワックス、ドレッシング、シャンプーおよび洗浄剤/溶剤)で調査されます。1991年の詳細調査でも業界で1位を獲得しております。
BAFでは、経験豊富な化学者及び研究開発スタッフが、最先端のプロフェッショナルカーケア製品の製造に専念、品質を管理し、 専門的PROディストリビューターによって最新の情報を提供しております。
PROは訓練を受けたカーケア専門家です。 ライセンスによりPRO製品がどのように機能し、どのように適用されるのかを正確に把握しています。
こだわりとは
こだわりと意固地は別物です。
カーディティール業では様々な個性を持った方が多いですが、中には「こだわり」と「意固地」を勘違いされている方が非常に多いです。似て非なる言葉ですがこだわりは「良い仕事を行う方向性」を意味します。良い仕事は単純なようで非常に複雑ですが最終的には「お客様満足度」では無いでしょうか?例えば長時間シコシコと何らかの部材を美しくしようとします。全く理論の無い場合は10時間掛かったと仮定しますが、それでもお客様が喜んでくれれば良しとしましょう。しかしこの10時間、工賃8,000円/hであれば喜ばれるでしょうか?
しかし技術を習得し15分で終えることが出来れば、同じ結果でも2,000円で済みます。
これ、外装研磨にも言える事で、カービューティープロ、セラミックプロ正規ライセンス保持の場合は徹底的に理論を叩き込まれます。卒業後すぐに開業できるのは基本が完全だからなのですが、もし理論が無ければ例えの10時間なのです。実際某コーティング店より当店へ面接に来られた方の例を言うと、あまり磨けない機材で8時間磨くとありました。当人はそれが当たり前であり最高なのですが「こだわり」と称しておりました。しかし当店では時間の無駄と判断しましたので不採用。同じ仕事量なら1時間で終わらせます。
ここ肝心なのが、良いものは素直に学ぶ、取り入れる事が大事であり、顧客満足度を上げる事が「こだわり」と思うのです。しかし昔からこのやり方だと言って変えようとしない。話も聞きたくない。しかし時間だけは過ぎて行きます。これを意固地と言います。
それが悪いとは言い切れませんが、お車の場合は毎年毎年べースの変化、環境の変化、機材の変化がありますので良い技術を残しつつ発想を転換していく事が望まれると思います。つまり理想は「温故知新」ではないでしょうか?