マスキングの考え方
マスキングはきちんと仕事をするための心意気でありおもてなしの心です。汚いマスキングの場合は、当然ながらしっかり仕事をしようと言う配慮に欠けますので良い仕事は出来ません。プレスラインや角などの弱い場所は研磨により塗装が薄くなる事と剥げてしまう場合があります。また、すき間に研磨で発生した粉を入れない、ヘッドライトのハードコートを攻撃し数年後の白濁化を避けるため徹底して行います。職人は段取り8割、現場は2割と言いますが、まさに段取りの部分です。きちんとマスキングする事によってキワまで磨くことが出来ます。たまにマスキングを正面だけ等の部分へ貼ったふりだけする悪徳業者がいますので騙されないようにしましょう。ポイントは色々な角度で撮られているか否かです。また業者選びの参考としてリンクしておきます。スマホからだけではなくPCから判断するのも吉です。
マスキングの重要性
マスキングを行わないのも異常ですが、汚いマスキングの場合は、当然ながらしっかり仕事をしようと言う配慮に欠けますので良い仕事は出来ません。また磨く部分がバラバラとなり仕上げが雑になる傾向があります。
輸入車の多くは凝ったデザイン性のよりプレスラインが多く、この部分は塗膜が薄めになりますが、研磨の際には平面部の倍ほど磨かれることになります。
と言う事は、将来的に色が抜けてしまう可能性がある為、徹底して養生する必要があります。
高級車より軽自動車の方が塗装が薄くシビア。プレスライン等、今回は大丈夫でも次回の事を考えてマスキング処理。
最近のお車、特にトヨタ車はフロントガラスにモールが入っているケースが多い
下の画像は新車のランドクルーザー
新車でもこれぐらいは最低でも必要です。
なぜマスキングにうるさいのか?
お客様視点に立っております。
カービューティープロに参入する前は営業系で北海道を走り回っておりました。
走行距離は少ないときで月5,000km走りますので年間6万km、3年で18万kmも走行するため車両の入替えや修理等が激しかったです。その様な状況から皆様と同じようにネットで検索しディーラー以外でミガキやコーティングを行った事があったのですが残念な結果が多数ありすぎました。
ドアや隙間にコンパウンドのカスがベッタリ‥
同じ業界に来て理解しました
単純にマスキング不良でした‥
なので当店ではマスキングの重要性を画像でお見せしているのです。
他には巻き傷(ミガキキズ)があったりと‥
車の修理は結果が全てですが、研磨やコーティングは目に見えないものを表現する場合があるため、消費者心理からすると怖いものがあります。
ヘッドライトは軽視できません
当店の人気メニューにヘッドライトクリーニングがあります。紫外線の影響などでヘッドライトが黄ばみや白濁してしまう症状ですが、かなりの台数をクリーニングしていると「通常の傷み方と違う状況」が見受けられることが多く、その様なお車には確実に他社様の施工済みステッカーが貼ってあったりしております。またカウンセリングで数年前にコーティングされたとよく耳にします。
調べてみると明らかにマスキング不良が見受けられました。
マスキングはプレスラインを重点とし、今回は大丈夫でも数年後の事を考え薄い塗装部分を保護してますが、ヘッドライト部分も当然のように保護しております。
マスキング不良
他社にてコーティング施工、マスキングを行わないで作業したからと思いますが色が剥げてます。
マスキング不良
隙間にコンパウンドがべったり入り込んでます。
これを取るの大変です。
マスキングを大切にしているからこそ一歩踏み込んだ研磨ができます。
非常に残念ですが
2018/1 お客様のお車を大切に扱う為の「マスキング処理工程」ですが、同業他社よリ「マスキングのやりすぎ」「あれじゃ磨けない」等、批判をされました。おっしゃる通りだと思います。マスキングするとその部分が磨けませんからね。
でもね、そんなの判り切って保護してます。
カービューティープロスクールでは開業していない新人さんにここまで徹底させます。
ボンネットの画像ですが中心の白い部分がプレスライン
こちらは塗装が薄い上に当たりやすい。
なので通常使用、洗車でも擦れてきます。
すれている部分が白くなっております。
プレスラインと言う事は、そこから面が変わるのですが
次から研磨イメージを
マスキングより右側を磨くと、どうしてもプレスラインに当たります。
これで1回目
※仕上げ用ポリッシャーでイメージをお伝えします。
マスキングより左側を磨くと、やはりプレスラインに当たります。
これで2回目
※仕上げ用ポリッシャーでイメージをお伝えします。
ただでさえ薄いプレスラインが面を磨くと2回も当たってしまいます。つまり薄い部分が倍研磨されますね。
今回は大丈夫でも将来はどうなるのでしょうか?
きっと、いつか下地が出ます。
それは次かも知れません。
面を磨いた後、保護していたマスキングを剥がし適度に研磨を入れ左右差をなくします。
剥がした痕が見えますね。
これで、このプレスラインは1度の研磨で済みます。
もちろん加圧等は塗装面に合わせて入れますのでご安心を
※仕上げ用ポリッシャーでイメージをお伝えします。
いかがです。マスキングをしているから磨けないのではなく、手間は掛かりますが弱い部分を守ってるんです。
お客様の大切なお車、今だけではなく将来を考えていれば当然の事と当店は考えます。
この事を批判できる施行者は、教えられた事が100%で、そこから思考停止でもされているのでしょうか?業界としては非常に残念ですが技術の伸び代と知力が足りないと思います。技術力はカービューティープロの開業前の新人より低いのではないでしょうか。
しかし近年では
マスキングはただ貼ればよいと言うものではありません。守る部分に適正なサイズを選択しなければなりませんが、教育を受けていない人たちはサイズは2種類程度、貼り方もただ貼ればよいと言うレベルの低い考え方から非常に汚く見えます。汚くても守ることは出来ますが汚く貼る=磨く場所が少なくなるのです。
また、守らなくて良い場所を守り、守らなければならない場所を守らないとずさんな行為が多いです。
いい加減なマスキングにより修正を余儀なくされ(それでも気が付かない)結局時間が掛かってしまう事をクオリティーとは言いません。
無駄な工賃が発生します。
まとめ
最終目標が1台のお車を仕上げる。これはどの事業者様も一緒ですがプロセスが大事と当店は考えます。
当店の施工事例(ブログ)をご覧いただければ判ると思いますが可能な限り情報公開を行っております。
特にマスキングにおいては画像を公開するようにしております。
Webが当たり前になっている現在、マスキングを行っていないで作業をするから公開しない。
公開されていてもよく解らないで作業を行っている。
あまりにも簡素過ぎる(本当に端を攻めれているのか?)
と様々です。
ポイントとして
○マスキング画像を多方向より撮影し公開しているか。
○ウィンドウへコストカットの為、新聞紙などの端の硬い紙で養生してないか?
※腕の良い板金屋さん曰く「新聞は端がすれると傷になる」との事、当店はコストがかかりますが傷のつかないマスカー(ビニール)を使用し養生しております。
○研磨レベルに応じたマスキング処理を行っているか?
以上の事をポイントとして判断して頂ければ無用なトラブルはないと思います。
コーティング施工にあたって大事な事
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