入校して理解した点

2012年ライセンス獲得後に開業
いわゆるピカピカの1年生でありましたが、自身の技術力が他と比べてどの程度なのか知る由もありません。
その様な中「何かおかしいので見てほしい。」と相談が多くなりました。
「何かおかしいので見てほしい。との相談例」
経年車で見受けられた痕跡
見解

何故このようになるのか?
環境、技術等様々ありますが、ほとんどが10年以上の業歴のある施工店さんばかりです。
実績が豊富なら安心とどなたでも考えます。
えって思われませんか?
では??なぜ???
10年以上の業歴のある施工店さんの手直しをライセンス所持して1年目から行うケースが多く、当店も開業7年を経過してハッキリと見解を持てるようになりました。

1、すでに経営されている場合
まず、どのような経緯で研磨及びコーティングを行うようになったか?
次のように考えられます。
〇お客様のニーズに合わせて
〇更なる収益確保のため
この様なケースでしょう。

2、施行者としての考え(従業員)
既に経営されている場合は従業員として施工すると思いますが、どの様に勉強されるのでしょう?
〇先輩から教えてもらった。
〇簡易的な研修を受けた。
〇仕事をやりながら流れで覚えた。
いわゆる、やらされている感覚では通常業務を行いながらなのであまり理論は身につかないと思います。センスの良い方でも最低でも3年の実務経験は必要です。これは実務経験が必要な国家資格もありますので適正と思います。
※画像はダメな例です。

3、施行者としての考え(自営業)
ここが良くあるケースです。
〇自営業を目指しDIYからの出発
〇休みなく働く気合はある!
大まかに言うとこの点でしょうか。
しかし何れも理論が不足しておりますので、そのままでは技術力を身に付けるためには、業務を行いながらでは最低でも10年は必要と思います。しかし初期のうちは‥ これが当店の手直しで感じた点です。

4、もっともダメなケース
他のコーティング屋さんで3か月程度働き開業。
まず、先にも書きましたが、働きながらですとセンスの良い方でも最低でも3年の実務経験は必要です。(実務経験が必要な国家資格もありますので適正と思います。)その様な目安から考えますとセンスの悪い方は最低でも10年は必要でしょうか。
センスが無いと見抜かれた場合は代車などの軽自動車しか触らせてもらえません。また、教え方も某洗車屋さん以下のレベルしか教えません。その後、自身で練習と言っても低レベルな理論、廃車寸前の軽自動車しか磨けないわけですから(軽自動屋は塗装面が柔らかく、それなりに仕上がります)が、その様な経験値では高級車における密度の高い塗装面や最新技術の導入された塗装面には対応できません。非常に危険です。
癖のある塗装がすべての基準なので、いくら数をこなしてもそれなりなのですので嘘偽りが発生します。
恐ろしい事に札幌ではこの様な業者が増ておりますので注意が必要です。
※4番で良くあるケース
〇独自の基準オリジナルコーティング等の表記(信憑性の為クグッて下さい)
※オリジナルコーティングは小規模事業では経営を圧迫しますので、ありえません。
〇ホームページ上の画像と現実の相違
〇修業した場所を言えるか?または修業した期間を言えるか?(有名店で勤務していればネームバリュー上がります。)
※当店では修行と認めた者(十分な技術力)にはカービューティープロ正規ライセンスの手続きを取りますのでライセンス所持者となります。
※ライセンスがあるのならば提示させて下さい。
ちなみに最近、某外車ディーラーでカービューティープロ札幌ドーム前で修業したと言われる方が施工したと耳にしますが修業した方は現時点でおりません。
〇十分な研修期間を終えた者のみが施工にあたっております。等の表記
※十分と言うあいまいな表記の場合は十分と言える根拠を確認してください。
〇センスの悪い方は働きながらでは最低10年必要です。
お寿司屋さんで例えるなら、一流の職人の仕事ぶりを3か月見た人間が、高級店、専門店と偽りお店を開くようなものです。衛生管理、技術力、見極める目、理論、安易な考え方なので当然人間性にも欠けます。なお、当店が把握している4番に該当される施工に関しては、修復不可能と想像できますので再施工はお引き受けできません。また、偽って入庫された場合も塗装面を見ればわかります。その場合完全な仕上がりは難しいので作業は中断、もしくは割り増しを頂きますのでご留意頂ければ幸いです。

5、もっと怖いオリジナルコーティングに注意
4の場合はコーティング剤にもこだわりがありません。最悪なのはアマゾンや楽天等の通販で一般向けに販売されているコーティング剤をオリジナルと偽り「羊頭を懸けて狗肉を売る」が如く施工されているケースです。業務用と一般用の違いは、そのひとつとして施工にかかる手間ですが、これは単純にコーティング剤の濃度になります。濃度が高ければ耐久性が上がりますが施工しにくく、濃度が低ければ施工は簡単ですが耐久性は低い。
なぜでしょうか?
1、まず仕入金額を下げ利益を取るため。
原価を下げて販売価格を上げれば利益になりますので‥商売の原則ですが、しかしそれは物販の場合です。なのでオリジナルコーティングとオリジナルを連発するのです。
食品であれば大変な事ですよね。
2、技術が未熟なため各メーカーおよび団体に加盟できない。
コーティング屋さんは多々ありますが下地処理はいわゆる職人の技術力が必要不可欠です。安易な考え方をする業者には必要不可欠の根拠のある技術力は殆どないと言い切れます。
お客様に置かれましては裏付けのできるコーティング剤を確認され依頼されたほうが宜しいと思います。例えばオリジナル名称でも元資材があるはずです。車の名前(ペットネーム)と型式が判り易いかと、心ある職人は教えてくれると思いますし、コーティング剤を見せてくれますよ。きっと
3、技術力が無いため類似商標で勝負
例えばですが世界的に有名なセラミックプロ9H、こちらはロシアで開発された戦闘機にも使ったコーティングになりますがネームバリューが上がるにつれ類似商標が多く使われてます。プライドが無いこと(技術力も低い)の表れでね。
お客様に置かれましては裏付けのできるコーティング剤をインターネットの時代ですから「クグッって」確認され依頼されたほうが宜しいと思います。
まとめ

色々な事を書かせて頂きました。研磨及びコーティングは一朝一夕に身につく物ではありません。
色々な手直しを行っていると「10年以上の業歴があるから大丈夫」では無く「10年何を行って来たのかが大事です」つまり理論の部分が未熟だと成長が遅い、もしくは止まっていると考えられるからです。また、それ以前に近年では「十分な研修期間を終えた」等、経歴が曖昧かつ偽りが非常に多く思えます。誰が認定したのでしょう?
カービューティープロ札幌ドーム前では経年車のコーティング(研磨レベルにもよる)には最低でも3日は必要です。休みなしで年間120台の施工が限界です。労働基準法に当てはめると年間97台、これは入出庫に隔たりが無くあくまでも理論値ですが、先に書かせて頂きましたセンスの良い方でも3年の実務経験は妥当と考えます。