厳冬期におけるコーティングの施工温度

コーティング作業において温度、湿度管理は非常に重要です。ガラスコーティングは気温16度以下では加水分解、脱水縮合（固まりません）が出来ません。大型の工場は天井が高すぎてコーティング施工温度には向かず、また屋外での作業はもってのほかです‥

ジェットヒーター使用について

工場でよく見かけるジェットヒーターは温度と言う観点では良いのですが、燃焼時に湿度を上げてしまいます。これがガラスコーティングには大敵で、湿度の多い環境でコーティング施行する事により初期硬化時に不安定になり、数週間でコーティング表面にスケール部分(白いもの)が固着してしまいます

店舗前は砂利等の未舗装路面でチリ、ホコリが舞いやすい環境では無いか？

店舗前の未舗装はいくら注意しても風で施工スペースへチリやほこりが入り込みます。当然ながら研磨とコーティング・クリーニングにはふさわしくありませんのでそもそも論外です。

屋外もしくはシャッターを開けて研磨及びコーティングの施工していないか？

〇研磨とコーティングを行うにはチリやホコリが舞い込みますので施工には最適ではありません。
〇外光の差し込む環境での研磨作業は塗装表面がしっかりと見えない為、質の悪い仕上がりとなります

厳冬期におけるコーティング施工では気温16度以下では加水分解、脱水縮合（固まりません）が出来ませんので施工依頼は注意が必要です。

特に屋外もしくはシャッター開けっぱなしやビニールカーテンでの外気導入、大型の工場では温度の調整が難しく施工には芳しくない可能性があります。

ビニールカーテンを使われていないか？

シャッター開けっ放しよりはマシですが外気が入り込みやすい、外光が入りやすい環境では研磨、コーティングには適しておりません。また湿度、温度、セキュリティーを考えるとNGです。

余計な外光が入り込んでいないか？

○外光が入り込む環境ではないか？

※照明と並び重要な事です。大型工場などの場合は明り取りの為に外光を遮れないケースがありますが、光は複数から入り込むと塗装面が把握できず傷が見えにくくなります。また防犯上好ましくありません。

オイル交換、防錆塗装、足回り作業は行っていないか？

最近、コーティングで入庫した際、同時にオイル交換や下回りの防錆（シャーシブラック・ノックスドール等）の依頼を受けることが多くなりました。まずオイル交換ですが、油分はコーティングには大敵です。施工スペースにかすかなオイル臭（ブローバイガス臭）が在るとしたら、空気中にオイルミストがあると考えられます。オイルミストはボディーに付着してしまうとコーティングの持ちに影響しますので、せっかく脱脂を行っても意味がありません。

その為に

画像はチリホコリが噛みこんで磨いたため発生したと思われる痕跡です。たまにディーラーさんの裏側で出張業者が研磨作業を行っていることを見かけますが信じられない施工方法です。

クリック・タップで施工履歴「新車トラブル」へ

最新の施工理論

ブログ(施工履歴)で最新の施工理論をUPしております。コーティング施工をお考えの方は是非ご閲覧ください。