2022/10 AMG・A45 ボンネットの塗装がおかしいとのご相談でしたが、点検するとコーティングのムラでした。札幌市豊平区より 

表題の通り、ボンネットの塗装がおかしいとのご相談でした。当初は痛みを隠すためにラッピングフィルムを貼る事を視野に入れておりましたが、まずは点検でご来場

 

縦筋のようなものが沢山あり、塗装が劣化したのか?とのお悩みでした。

お客様の訴えはパっと見判らないのですが、このような訴えは単一的な照明では判断不能ですので、様々な光源を用いて点検

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蛍光灯のみ

 

全く分かりません。

 

判りません

 

以前から啓発させて頂いているディティーリングライト

様々な多層式コーティングがセラミックプロ9H登場以来増えてまいりましたが、その多層式、専用の照明で点検されているでしょうか?

専用の照明はスポットライトなどの塗装面の凹凸を確認するものでも蛍光灯でもありません。

「照明について」内の記事にもありますが、専用ディテイリングライトをお持ちでないと2層目以上(特に撥水性)からムラが非常に多い状況が目に余ります。

 

記事より抜粋

セラミックプロ9H施工店が使えるディティーリングライト

こちらが仕上げを左右します。単なるLEDなどではありません。

濃色車で異常なほどムラが多く(日中はわかりません)、明るいだけの照明では仕上げることが困難かと思います。

 

※一般コーティング店(フランチャイズや個人店)はこの照明を導入できません。

これが無ければ多層式コーティングは語れない「ディティーリングライトについて」

これが無ければ多層式コーティングは語れない「ディティリングライトについて」


https://wp.me/p9JpDT-gPH

お客様の気になる点が確認されました。

こちらも

 

ムラが確認できましたので力率の高い特殊照明を点灯

塗装面の状態が良く見えます。

 

同じようなムラ案件です。

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【注意喚起】研磨を行う際は、だれが見ても判るように特殊照明は必須です。

 

照明について

【施工環境】コーティング施工にとても大切な特殊照明について

特殊照明と称し、蛍光灯、スポットライトの組み合わせで、全て白色の場合はホワイトの洪水になり写真はキレイに撮れますが塗装面の凹凸は見にくいので研磨作業には向きません。
蛍光灯では見えないムラはディティーリングライトで確認
力率の高い特殊照明では傷と汚れが良く確認でしました。
ボンネットに関しては他にこのような状態が確認されました。
右クォーターパネルにオーロラ
マスキングを最低限、または行っていないので窓枠を避けるため当たりが強くなっているのでオーロラとして見える。この様に推察します。
左リアガラスの化粧パネル
今回はボンネットのみ手直しを行いますので、弱い部分を保護します。
マスキングは見える部分だけではありません。これがディテイリング専門店の考え方です。

研磨の為の養生

非常に大切なマスキング処理

マスキングはきちんと仕事をするための心意気でありおもてなしの心です。汚いマスキングの場合は当然ながらしっかり仕事をしようと言う配慮に欠けますので良い仕事は出来ません。

 

カービューティープロ札幌ドーム前のマスキング法はコーティング店のマスキングとは違います。

 

PRO Ohmiya

カービューティープロ札幌ドーム前のマスキング法は塗装屋さんの手法に準じております。きれいに貼れば貼るほど塗装面に粘着させなければならず、磨く場所が少なくなるから(ギリギリまで磨けない)です。カーメイキング札幌様より御教示頂いております。

 

以前知っている人にマスキングにこだわり丸一日費やし芸術的に貼っていた方がいらっしゃいましたが、鬱になり閉業してしまいました。何事も必要な部分とそうでない場所の見極めが必要ですね。

 

ご相談で来られた場合、どのような不満があるのか?どのような不具合を感じられるのか?どのような状況で見えるのか?を詳しく聞きます。

 

その場合、どのようなコーティングを行ったのか?どの程度の研磨をご依頼したのか?もお聞きして最適な施工を心がけます。

 

今回のA45は

コーティング名称:不明 ガラスコーティングとしか聞いていない。

研磨レベル   :不明 ガラスコーティングとしか聞いていない。

耐用年数    :不明 ガラスコーティングとしか聞いていない。

施工証明書または保証書:もらっていない

 

これでは何を施工されたのかが判りません。

 

ただ撥水タイプのガラスコーティングは間違いがないのですが、雨染みがすぐ発生したとの事でしたので、低撥水タイプのPRO PCX-S9を施工させて頂きました。

 

コーティング PCX-S9(低撥水・防汚性)

好評だったPRO PCX-S7 親水性低撥水が廃盤となり、新しくS9が新登場!

2021/9 【コーティング剤】PCX-S9(低撥水性・光沢・高密度)が新登場!

 

優れた排水性(低撥水)被膜により汚れの固着を低減・特殊シランにより上質な光沢と保護効果を実現・柔軟性にも優れた高密度な被膜で塗装を保護

排水性による効果・PCX-S9の被膜は、緻密で艶に優れたベース被膜。最上部のガード被膜には親水基を配列させる事で従来よりも接触角を抑えた被膜を形成します。水残りの少ない排水性は優れた防汚効果を演出します。

※PCX-S9含むカービューティープロ札幌ドーム前取り扱いコーティング剤は、すべて樹脂パーツ、ヘッドライト、テールレンズ、ナンバープレートへ施工できます。一般的にはオプション扱いその分お得になります。

 

PRO PCX-S9(低撥水タイプ)

2021/9 【コーティング剤】PCX-S9(低撥水性・光沢・高密度)が新登場!

 

低撥水だから雨染みが付かないという事は無いのですが、環境において撥水タイプより状態が良い場合が確認されておりますので、お客様の駐車環境、使用状況、洗車頻度を考慮してコーティングを施工された方が長い目で見た場合は良いと思いますよ。

 

北海道ではコーティングの焼付処理が必須です。

厳冬期及び気温16度以下における札幌市でのコーティング作業では必須の工程です。塗装もコーティングも「どれぐらいの熱を吸収させ、冷やすことが大切で硬度が増します。またコーティング表面に固着する汚れ(スケール 白い膜状の汚れ)が少なくなります。

 

※この様なヒーターをコーティング施工時に使っているか?

 

この焼付処理は強制乾燥や加熱浸透法など様々な言われ方があります。基本的に同じ作業ですが、教える立場から言うと理解できない方にはリスクの少ない方法を伝授され、単なる乾燥(温めるだけ)の表記が多いです。

行わない理由ではなく行う理由を考えます。

 

SPGコート及びカービューティープロ純正コーティングは焼付処理を必要としません。しかし行わない理由を考えるのではなく行う理由を考えます。

 

当店では腕の良い板金修理職人のアドバイスにより、ひと工夫を行っておりますので似て非なるものなのです。せっかくの熱源です有効に生かします。

熱を加えて何を行うかで硬度って変わるのですが、ただ単に温めるだけでは硬度はあまり出なく乾燥するだけです。これがレアチャーシューや燻製なら低温熟成で食べ物なら美味しいのでしょうが、車は工業製品ですので低温熟成(あま焼き)はあまり意味がありません。もちろん車両に合わせた熱入れは必須です。

ちなみにZVW30プリウスの場合、税制の為に非常に販売台数が伸びた事がありましたが、その際にあま焼きのお車が大量に出回りました。当店ではあま焼きと思えた塗装面はヒーターで熱処理を行うときもあるんです。

 

寒い札幌市でのコーティング作業では、この処理方法を行っているか否かが非常に大切です

コーティングは寒くても出来ます。
照明が無くても磨けます。
ヒーターが無くても出来ます。

しかし、定着や硬化、仕上がりを考えると全ての作業には必然性があるのです。

そこが簡易施工店なのか専門的ショップショップなのかの目安になります。

 

雨染みは避けられませんが、焼付処理を行わないと固着率が物凄く上がり、初期硬化不良、早期のメンテナンスが必要となります。

 

専門と言われていても、この機材が無い場合もありますし、関東有名ショップの画像を盗用し、無いにもかかわらず有ると公表している悪徳業者も札幌には存在します。
コーティング施工の際は照明・設備がホームページと乖離があるかの確認が求められます。

詳しくはコーティング施工で大切な事をご覧ください。

コーティング施工で大事な事

厳冬期におけるコーティング施工の注意事項から抜粋しますが

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施工する環境

作業ブースが16度以上

塗装面温度が20度以上

 

湿度(結露)対策

ジェットヒーターは使わない

ダルマストーブもNG

深夜の温度管理の徹底

 

カーボンヒーター及び短・中・長波 遠赤外線ヒーターによる焼付処理

※甘焼きは初期不良を招きます。

 

これをしっかり行う事が大切です。

またカーボンヒーターには様々な形がありますが、高性能な物は形が変わったり、タイマーがあったりと板金塗装業の方が温めるのには最適です。しっかり熱入れする場合はシンプルイズベストが求められます。

 


エージング (熟成時間(深夜))もエアコンにて温度管理します。

コーティングは塗っておしまいではありません。

 

 

一定のエージングを行い出庫しました。

しっかり行ってますか? とても大切なコーティングのエイジング(熟成時間)

 

※寒い時の屋外でのエージング、またはシャッター明けっぱなしは本来の目的を果たしてはおりません。

熟成時間(深夜)もエアコンにて温度管理します。早朝から暖房を入れるようであればエージングが遅れますし、何より納期が遅くなります。

ポイント

施工時は画像の様に1台毎に間仕切を使う事でコンパウンド等の粉の被害や温度湿度管理を適正にします。じつはこれ非常に大切な施工環境になりますので要チェックですよ。

 

 

コーティングを施工された後、お悩みの状況があればご相談ください。

多店での施工でもOK

 

塗装が剥げていない場合はきっとお役に立てるかと思います。

 

 

合わせてお読み下さい「コーティング施工の大事な事」

 

新車施工例

 

経年車施工例 

 

メルセデス施工例

 

AMG施工例