「ガラスコーティング」と「セラミックコーティング」は、どちらも車の塗装面を保護し、美しさを保つためのコーティング方法ですが、成分や性能に違いがあります。以下にそれぞれの特徴と違いをまとめます。


ページコンテンツ

🔹 ガラスコーティングとは

特徴:

  • 主成分:シリカなど(二酸化ケイ素、SiO₂)
  • 膜の硬度:比較的高い(6H〜9H程度)
  • 光沢:しっとりとした深いツヤ
  • 耐久性:1〜5年程度(製品によって差あり)
  • 施工:温度管理が必要です。

※キーパー等の乳化型ポリマーを除きます。

メリット:

  • 紫外線や酸性雨からの保護
  • 汚れがつきにくく洗車が楽
  • コストが比較的低め

🔸 セラミックコーティングとは

特徴:

  • 主成分:セラミックに加え、チタンやグラフェンなどを含む製品も
  • 膜の硬度:非常に高い(9H以上を謳うものが多い)
  • 光沢:高反射性で非常に強いツヤ
  • 耐久性:3〜5年以上(高性能品だと7年超)
  • 施工:温度管理・焼付処理が必要、難しい

メリット:

  • 圧倒的な耐久性・耐スクラッチ性
  • 化学薬品や高温への耐性が強い
  • より深く強い光沢

⚖️ 違いのまとめ

項目ガラスコーティングセラミックコーティング
主成分シリカセラミック複合材料
耐久性中(1〜3年)高(3〜7年)
硬度高い(6H〜9H)非常に高い(9H以上)
光沢深みのある自然なツヤ鏡面のような強烈なツヤ
施工の難易度比較的簡単な方(温度管理が必要)難しい
価格帯中程度高価格帯

🔚 結論

プロのおすすめは「セラミックコーティング」

  • 性能重視・長期保護を求める人 → セラミックコーティングがおすすめ
  • 被膜が厚く、深い光沢が出る
  • 耐薬品性に優れ、酸性雨や融雪剤にも強い
  • 長期間、塗装面をしっかり保護できる

といった点で、ガラスコーティングよりも耐久性・保護力ともに優れています
そのため、本格的な塗装保護を求める方にはセラミックコーティングをおすすめします。


コスト重視なら「ガラスコーティング」

ガラスコーティングは、

  • セラミックより安価
  • ポリマーやワックスよりも耐久性・効果が高い
  • 手軽に施工できる

ため、「とにかくコストを抑えて、それなりにしっかり保護したい」という方におすすめです。
気軽にコーティングを始めたい方はガラスコーティングを選びましょう。

おすすめセラミックコーティング

セラミックプロイオン


セラミックプロ イオンとは

新技術「イオン交換テクノロジー」とナノセラミックテクノロジーとが融合、さらなる厚みを持ち、全てにおいて進化した、新しいセラミックコーティングが誕生。

ユーザーの「最高の満足」のために、業界で初めて「強化ガラスで使われるイオン交換テクノロジー」を採用

業界で初めて新技術「イオン交換テクノロジー」とCeramic Pro独自技術「ナノセラミックテクノロジー」と融合し、コーティングの基準をさらなる高みへと進化させました。さらなる厚みを持ち、全てにおいて進化した、新しいセラミックコーティングが誕生。

強化ガラスで使われる「イオン交換テクノロジー」とは

これまでのセラミックコーティ ングと比較し、1層あたり約2倍 の厚さを持ち、より深い艶と光 沢を発揮します。

ION BASE COATとION TOP COATの2液構造。 イオン交換テクノロジーで分子を大型・高密度化。


セラミックプロ イオンは、ION BASE COATとION TOP COATの2液が施工されることによって優れた性能を発揮。

ION BASE COATで厚みや耐薬品性・耐UV性・耐摩耗性のある保護層を形成。

その上にION TOP COATを施工することによってイオン交換反応を活性化し、分子の密度を上げることで性能を強化。

優れた防汚性やセルフクリーニング効果、優れた光沢、疎水性を発揮します。

セラミックプロ9Hとイオンの違い

特徴

〇これまでのセラミックコーティングと比較し、1層あたり約2倍の厚さを持ち、より深い艶と光沢を発揮します。

〇紫外線からのダメージ低減

〇優れた耐薬品性により、ウォータースポットになりにくく、汚染物質(黄砂、酸性雨、塩害)による汚れや腐食に対する耐性が向上します。また鳥糞や鉄粉、花粉などの防汚性能

〇これまでのヘア状の撥水基やシリコン、フッ素等を用いた撥水性能とは異なり、ピラミッド状の強力な撥水基を備え、より耐久性に優れた疎水性能を持ちます。

〇高硬度・高密度のコーティング被膜で、これまでの9Hを超える高い硬度をもち、高い耐摩耗性を発揮し、撥油性による落書き防止及び防サビ効果

イオン交換テクノロジーによって分子を大型化。密度を上げることによってこれまでの硬度9Hを超える硬度を実現。単純に硬度を上げるのではなく、密度を上げることで、非常に均一なガラスのようなコーティング層を形成。耐スリキズ性能や汚染物質による汚れ、腐食に対する耐性を向上させました。



これまでに、ガラスコーティングとセラミックコーティングの違いについてご説明してまいりました。総じて、セラミックコーティングはガラスコーティングよりも優れた効果や耐久性を持っており、次のようなニーズをお持ちの方に特におすすめです。

  • 愛車を長期間美しく保ちたい
  • より深い光沢を求めたい
  • 傷やシミの付着を最小限に抑えたい

そのような方は、セラミックコーティングの施工をご検討いただくと良いでしょう

もちろん、セラミックコーティングはガラスコーティングと比べて価格が1.5~2倍程度となる場合がありますが、その分耐久性や性能も2倍程度といえる効果が期待できます。

ご予算に余裕がある場合は、数年後の美しさに大きな差が出るセラミックコーティングを選ぶことをおすすめします。

セラミックプロ9H(疎水性)

Ceramic Pro(セラミックプロ)は、世界40カ国以上の国で施工されているインターナショナルなカーディテイリングブランドです。 その類まれなる性能は世界中の高級車オーナーとコーティング・マイスター達に選ばれています。
ルチレイヤータイプ(多層)のコーティングシステム

イメージは撥水性能を付与させた場合です。

マルチレイヤー(多層)タイプのコーティングシステム。 硬化することによって薄いセラミック被膜が形成されます。

Ceramic Pro 9Hは、約2時間で基本硬化し、マルチレイヤー施工することで薄くかつ強力なセラミック被膜(疎水被膜)を形成します。

24時間で完全硬化し、Ceramic Pro 9Hの持つ性能を最大限発揮することが可能です。
このセラミック被膜が自動車の塗装を強力にガードし、優れた保護性能を発揮します。

優れた密着性が高レベルでの多層コーティングを実現

Ceramic Pro 9Hは、マルチレイヤー施工・一層ごとの密着性を高めることにより高いレベルでのコーティングを実現しました。マルチレイヤー・コーティングの実現により、より優れた保護性能や耐スリ傷性能を実現しました。

耐スリ傷性能以外にも高い性能を発揮

Ceramic Pro 9Hは高い疎水性効果、耐スクラッチ性、耐薬品性、耐紫外線、耐熱性およびアンチグラフィティ(耐落書き性)を誇ります。 高い疎水性およびアンチグラフィティ効果により水分が球状になって流れ落ち、ホコリ等も洗い流します。 また、硬いセラミック被膜で表面を保護するので汚れが固着しにくく、有害汚染や過酷な化学薬品からの優れた保護性能を発揮します。

特徴

・長期にわたって塗装を保護
・9H硬度が実現する優れた耐擦傷性
・簡単に汚れなどを洗い流せます
・優れた疎水性
・優れた耐候性・耐紫外線性
・750°Cもの高温に耐える耐熱性
・高い光沢および色再現性
・落書き防止性能

セラミックプロ9Hの水流れについて

セラミックプロ9Hは超疎水コーティングとなります。

水玉が鈍角で水滴がついても撥水性に比べてレンズ形状にならないので雨染み「デポジット」の付着を低減します。

屋外駐車や洗車頻度によって疎水性の方がお勧めです。

撥水仕上の場合

このセラミックプロ9HへTOPコート(旧名セラミックプロライト)を追加した場合は気持ちの良い撥水性を演出する事ができます。北海道の場合は冬季の影響を考えて撥水性をさけた方が良い場合がありますが、最終的にはお客様の嗜好で撥水仕上にする事もあります。

つまりセラミックプロ9Hは疎水仕上げと撥水仕上をご選択できるのです。

EXE zero7

セラミックネットワーク技術が実現する、次世代コーティング性能。

カービューティープロのトップカテゴリーより登場した、最先端セラミックコーティング「EXE-zero7」
独自のセラミック配合技術により、これまでにない耐久性と美しさを両立した高性能コーティング剤です。

強靭かつ柔軟な高耐久セラミック被膜

革新的なセラミック技術により、従来品を大きく上回る強靭性と柔軟性を兼ね備えた被膜を形成。
過酷な環境下でも長期間にわたって愛車を保護します。

卓越した撥水性・防汚性・耐薬品性

雨や汚れ、薬品からボディを強力にガード。
スクラッチや雨ジミの発生を抑え、美しい状態をキープします。

深みのある極上の艶仕上げ

透明感のある深い艶が、愛車の存在感をより一層引き立てます。
プロフェッショナル仕上げにふさわしい最高レベルのクオリティです。

セラミックコーティング 光沢比較ランキング

単純な“艶”の表現力において、以下の順で優れています:

  1. EXE ZERO7(エグゼ ゼロセブン)
     最先端セラミックネットワーク技術により、まるで鏡のような圧倒的な艶と深みを実現。光沢性能ではトップクラス。
  2. セラミックプロ イオン
     高耐久性と共にバランスの良い光沢を持ち、自然な艶感を長期間維持します。
  3. セラミックプロ 9H
     耐傷性・保護性能に優れ良い光沢を持ち、自然な艶感を長期間維持し、マットカラーに施工が可能

店長

単純に光沢のみであればセラミックコーティングは
1、EXE ZERO7
2、セラミックプロイオン

3、セラミックプロ9H

このような順番になります

業界歴20年以上の研磨職人「TANAKA」

EXE ZERO7を施工後、焼付処理を行うと驚くべき滑り性が発揮されます。

この滑り性は触り心地が良く、セラミックコーティングの順位で言えば
1、EXE ZERO7
2、セラミックプロイオン

3、セラミックプロ9H



この様な順番になります。

セラミックコーティング 滑り性ランキング

触った瞬間にわかる、スムーズで心地よい滑り感。
コーティング施工後の表面滑り性に関しては、以下の順で優れています:

  1. EXE ZERO7
     焼付処理を施すことで、セラミック表面が驚くほど滑らかに仕上がります。指先で触れた瞬間に分かる、極上のスベリ感が特長。まさに最高峰。
  2. セラミックプロ イオン
     滑らかな被膜により、スムーズな触り心地を実現。防汚性能とも相まって、日々のメンテナンスも快適です。
  3. セラミックプロ 9H
     耐傷性重視の硬質被膜により、滑り性はやや控えめ。とはいえ、十分に滑らかな仕上がりで、プロテクションとのバランスが良好です。
     ※TOPコート使用によりEXE ZERO7と同等の滑り性
YCCS認定「 inagaki」

この滑り性はキズの目立つブラック等で、洗車時のストレスを相当押さえてくれますので、撥水性ですが濃色車にもお勧めできるコーティングになります。

セラミックコーティングにおける耐擦り傷性能比較

自動車用ボディコーティングにおいて、「耐擦り傷性能」は、美観の維持や再塗装リスクの軽減に直結する非常に重要な性能です。ここでは、代表的なセラミックコーティング3種について、その耐擦り傷性能に焦点を当てて比較・解説します。


1. セラミックプロ イオン(Ceramic Pro ION)

セラミックプロシリーズの最上位モデルである「ION」は、革新的な二層構造(ION Base + ION Top)により、従来のセラミックコートの2倍以上の耐擦り傷性能を実現しています。

  • 分子レベルで結合する高密度構造により、洗車傷や軽微なスクラッチに対する抵抗力が飛躍的に向上。
  • 静電気を抑制する特性を持ち、塵や砂埃の付着を軽減。物理的な擦り傷の原因そのものを抑制
  • セラミックプロ9Hと比較して、約200%の耐摩耗性能(社内テスト値)を誇ります。

2. セラミックプロ 9H(Ceramic Pro 9H)

「セラミックプロ 9H」は、軍用機や過酷な環境下での使用を想定して開発された高性能コーティングであり、長年にわたり信頼される定番モデルです。

  • 最大9H相当の鉛筆硬度を持つセラミック被膜が、洗車や走行中の飛び石、接触による擦り傷からボディを強力に保護。
  • 氷点下環境(北海道・ロシア等)での使用実績も豊富で、耐久性・安定性に優れています。
  • 最新モデルに比べるとやや柔軟性は劣るものの、バランスの取れた耐擦り傷性と耐候性を兼ね備えています。

3. EXE ZERO7(エグゼ ゼロセブン)

「EXE ZERO7」は、撥水性と光沢に特化した高性能ガラス系コーティングですが、耐擦り傷性能はやや控えめです。

  • シングルレイヤー構造であるため、表面硬度自体は高いものの、柔軟性や被膜厚ではセラミック系に及ばない傾向があります。
  • 通常の使用・洗車では十分な保護性能を発揮しますが、摩擦や擦れの多い環境下ではダメージを受けやすいケースも。
  • 光沢性・撥水性重視の方にはおすすめですが、擦り傷対策を最優先にする場合は他製品が優位です。

寒冷地におけるセラミックコーティングの重要性

近年、セラミックコーティングはアジアを中心とした熱帯地域で開発・使用されることが多く、高温環境における性能評価や耐久テストは豊富に行われています。一方で、低温や氷点下といった寒冷地特有の環境における検証は非常に限られており、実際の使用において予期せぬトラブルが発生する可能性があります。

寒冷地では以下のような問題が起きやすくなります:

  • コーティングの密着性や硬化状態が低温で変化する
  • 熱膨張・収縮によって、ひび割れや剥がれが発生する
  • 凍結と融解の繰り返しによるマイクロダメージが蓄積する

これらのリスクは、高温地域での試験だけでは見落とされがちです。そのため、寒冷地向けにコーティングを導入する際は、実際の低温環境での耐久テスト現地でのフィールド試験が不可欠です。これにより、使用環境に適したコーティング性能を正確に把握することができます。


極寒環境でも信頼できる「セラミックプロシリーズ」

多くの新素材系コーティングは、開発段階で寒冷地の条件を想定していないものも多く、信頼性に課題が残ることがあります。
その点、「セラミックプロ」は、北海道よりもさらに寒冷なロシアにおいて、戦闘機用の外装保護として開発された背景を持つため、極寒環境においても高い性能を発揮します。

私たちはこの特性に注目し、北海道の厳しい冬でも安心して使用できる信頼性から、セラミックプロ9Hの導入を決定しました。
導入から5年以上が経過し、数多くのお客様に施工させていただいた実績を通じて、寒冷地特有の施工・メンテナンスに関するノウハウも蓄積してきました。


安心と実績に裏付けられた施工品質

これらの経験により、冬季や低温環境下でも安心・確実な施工をお約束いたします。寒冷地におけるセラミックコーティングの導入には、単に製品の性能だけでなく、現地の気候条件に即した運用ノウハウが欠かせません。

セラミックコーティングはどこで施工しても同じ?それは大きな誤解です!

「セラミックコーティングってどこで施工しても同じでしょ?」そんなふうに思っていませんか?実はそれ、大きな間違いなんです。

セラミックコーティングは施工直後から完全に硬化するまでに約1ヶ月もの期間が必要です。この期間中に雨に濡れたり、汚れが付着したり、洗車をしてしまうと、コーティング被膜の硬化がうまくいかず、本来の耐久性や防汚性能を発揮できなくなる可能性があります。

だからこそ、施工技術だけでなく、その後の管理や取り扱いも非常に重要。しっかりとしたアフターケアのない業者で施工すると、せっかくのコーティング効果が半減してしまうことも…。

詳しくは下記記事参照


本当にセラミックコーティング?


セラミックプロ9Hの登場をきっかけに、近年では多くのメーカーからセラミック系コーティング剤が次々と発売されるようになってきました。

それに伴い、導入のハードルを下げる動きも見られ、十分な設備が整っていなくても、簡単な講習を受けるだけで取り扱い可能になるケースが増加傾向にあります。

世の中は「ガラスの次はセラミックへ」といった流れで進んでいますが、セラミックプロ9Hの成功から着想を得たと思われる製品が増える一方で、その品質には大きな差があります。

実際に、カービューティープロ札幌ドーム前にて複数の有名メーカー製品をテストした結果、硬化しないものや、北海道の厳しい環境下で求められる耐薬品性能が不十分な製品が多く見受けられました。

さらに問題なのは、ガラス系コーティングで使われる「シラン」をベースにしただけの製品を「セラミックコーティング」と称しているような例もあり、市場は混乱を極めています。

ガラスであろうとセラミックであろうと、素材を変えただけで性能が大きく向上するわけではありません。最も重要なのは、それぞれの素材特性を正しく理解し、確かな施工理論に基づいた技術で施工されることです。


温度管理と焼付処理の重要性


コーティング性能を最大限に引き出すためには、「温度管理」と「焼付処理」は非常に重要な要素です。特にガラスコーティング、セラミックコーティングにおいては、焼付処理を施すことで膜厚の安定性、耐薬品性、耐久性など、あらゆる性能が飛躍的に向上します。


実際、焼付処理を適切に行ったガラスコーティングの方が、焼付処理を行っていないセラミックコーティングよりも、総合的な性能において優れているケースが多くあります。これは単に素材の違いではなく、施工時の処理工程が最終的な品質を大きく左右することを示しています。

セラミックコーティングは、名前こそ先進的な印象を与えるものの、施工環境や温度管理が不十分であれば本来の性能を発揮できません。逆に、ガラスコーティングでも焼付処理を正しく行えば、その定着性・耐久性は長期にわたって優れた保護効果を発揮します。

つまり、「何を使うか」以上に、「どう施工するか」が重要なのです。焼付処理を含めた温度管理こそが、プロ施工とそうでないものを分ける、最も大きな分岐点と言えるでしょう。


PRO ohmiya

近年、「セラミックコーティング」と銘打たれた製品が増えていますが、施工時にカーボンヒーター(遠赤外線ヒーター)などを使用せず、適切な温度管理が行われていないケースでは、実際には十分に硬化せず、本来の性能を発揮できない恐れがあります。それにもかかわらず、多くの施工業者がこの重要な工程を軽視し、理解すらしていないのが現実です。施工実績や使用設備を確認することが、ユーザー自身のリスク回避に繋がります。

【本当にその施工、大丈夫?】地域の気候を無視したコーティング施工にご注意を

車の美しさと保護を両立できるとして人気の「ガラスコーティング」や「セラミックコーティング」。しかし、実は施工環境によって仕上がりや耐久性に大きな差が出ることをご存じでしょうか?

北海道の冬でも、沖縄の夏でも「同じ施工方法」?

私の知る限り、北海道で**カーボンヒーター(遠赤外線乾燥機)**を導入している施工店は、ほとんど存在しません。
それなのに、氷点下になる冬の北海道でも、30度を超える夏の沖縄でも、「同じ施工方法」が採用されているというのは、どう考えてもおかしい話です。

なぜなら、コーティング剤の多くは**温度や湿度に応じて化学反応し、硬化(固まる)**する性質を持っています。気温が低すぎれば硬化が不十分になり、本来の効果を発揮できません。

メーカーの事情が背景にある

ここで考えるべきなのは、なぜこのような状況が当たり前のように広がっているのかという点です。

メーカーの本業は「コーティング剤を販売すること」です。もし施工に高価なヒーターや温度管理設備が必要となれば、取り扱い店舗は減ってしまいます。
そのため、多くのメーカーは、

  • 「寒くても問題なく施工できる」
  • 「ヒーターは不要」
  • 「簡単・手軽に施工可能」

という**“導入しやすさ”を優先した販売戦略**をとっています。

しかし、それで本当に良いのでしょうか?

ユーザーが知らぬ間に「本来の性能を得られていない」可能性も

施工する側が温度管理や硬化条件を理解していなければ、見た目だけはきれいに仕上がっても、数か月後には撥水力が落ちたり、保護効果が薄れてきたりすることがあります。
つまり、施工直後には気づきにくい不良施工が、後から影響を及ぼすのです。


✅ 施工前に確認すべき3つのポイント

  1. 施工環境はどうなっているか?
     → 冬場の寒冷地でヒーターや加温装置を使っていない場合は要注意です。
  2. 硬化に必要な時間と温度を説明してくれるか?
     → きちんと説明できる施工店は信頼度が高いです。
  3. 「どこでも施工可能」と言われた場合、なぜ可能なのか理由を確認しましょう
     → 根拠のない「大丈夫」は危険信号です。

見えない品質こそ、本当の価値

コーティングの本当の価値は、「見た目」だけではなく、その耐久性と保護性能にあります。
だからこそ、地域の気候に応じた正しい施工方法が欠かせません。

「どこでも簡単に施工できる」という言葉の裏側に、手を抜いた施工や性能不全のリスクが潜んでいないか――。
ぜひ一度、立ち止まって考えてみてください。



店長

コーティング施工はできても、硬化まで考えているお店は少ない!

硬化のポイントは必ず施工店に確認しましょう

ガラスコーティングやセラミックコーティングは、施工さえすれば完了…と思いがちですが、実は「硬化(固まる)」までの工程がとても重要です。

多くのお店では施工はできても、
✔ 硬化に必要な温度管理や時間をきちんと理解していないケースが少なくありません。

硬化が不十分だと、コーティング剤の効果が十分に発揮されず、耐久性や保護性能が落ちてしまう可能性があります。

施工店を選ぶ際は、
「硬化までの温度管理や時間についてどう対応していますか?」
と必ず質問し、納得できる説明があるか確認しましょう。

見た目だけではわからない「本当の品質」は、硬化の工程にかかっています。

セラミックプロ9H・グロスコート(グラフェンセラミックコーティング)認定施工店の基準として

①コーティング施工ブースを完備していること(隔離された環境)

②遠赤外線乾燥機またはカーボンヒーターを導入している(ここ大事 北海道では導入が皆無)

③信頼があるコーティングプロショップであること

最低この3つをクリアしていなければ取り扱うことは出来ません。

たった3つの基本条件もクリアできないお店が「セラミックコーティング取り扱い」と言っても…

施工店の中には、
「セラミックコーティングを取り扱っています!」と謳いながら、
基本の3つの条件すら満たせないケースが少なくありません。

これは嘘ではありませんが、施工に対する考え方が非常に浅いと言わざるを得ません。


施工温度の重要性を理解していないお店の異常な発言

また、温度管理の大切さを理解していないお店では、
「夏は暑すぎて大変だ!」
「冬は寒すぎて~」

と平気で話すこともあります。

これらは決して当たり前の話ではなく、
コーティング施工の基本的な知識が欠如している証拠です。



正しい施工は、「施工時の温度管理」や「硬化の管理」を含めたトータルな品質管理が不可欠です。
見た目だけでなく、施工環境や業者の知識レベルにも注目して選びましょう。

まとめ

ガラスコーティングとセラミックコーティングの違い、およびセラミックコーティングをご依頼される際の注意点について解説しました。
セラミックコーティングはガラスコーティングよりも効果や持続性が高いため、愛車を長期間きれいに保ちたい方、光沢を向上させたい方、傷やシミをつきにくくしたい方には特におすすめです。

セラミックコーティングはガラスコーティングに比べて価格が1.5~2倍程度かかりますが、その分持続性や効果も約2倍となります。ご予算に余裕がある場合は、セラミックコーティングを施工することで数年後の輝きに大きな違いが期待できます。