洗車グローブ・ムートン・マイクロファイバータオルでの洗浄はお控えください。

デリケートなボディーについて

使われる道具

ボディーの洗浄の際、様々な部材が使われますが一長一短があります。

 

1、洗車グローブ及びムートン

洗いやすさと言う面では良いと思いますが、ゴミを吸い込んだ毛はキズの原因になりますので定期的な交換、業務であれば1台使用されたら交換をお勧めします。また羊毛は研磨の際にも使われますがハードタイプになりますので濃色車の洗浄にはあまり向かないと思います。

2、マイクロファイバータオル

こちらは元々吸水性のよい傷になりにくいタオルですので「洗浄より水分拭取りに向くタオル」になりますのでシャンプーを使った洗浄には向きません。

 

特にソリッドブラックをマイクロファイバータオルで洗うとキズが物凄い事になります。

根拠

カービューティープロ札幌ドーム前 店長は過去東京のガソリンスタンドの所長を任されていたことがありますが、そちらのお客様は政治家や大企業の社長さん等、お車は超高級車ばかりですので手洗い洗車が基本でした。

 

その際、マイクロファイバータオルで手洗い洗車を行うと線傷が物凄く入っておりました。

 

タオルで洗うと傷が入るとは当時は考えられませんでしたが、現在のお仕事ではトヨタのソリッドブラックなどをしっかり磨いた後、マイクロファイバータオルを使うとたちまち傷が入ってしまうんです。もちろん蛍光灯や弱いスポットライトでは見えませんのでしっかりした光源下でのお話ですが。

 

 

1~2、何れもホームセンターなどで販売されていますので導入しやすいと思いますが共通するNGポイントがあります。

 

これらを使用する場合はカーシャンプーを使うと思いますが、ボディーにシャンプーを大量にかけてこすり洗いはNGです。

 

1パネル事、噛みこんだ汚れを落としてあげる必要性があります。しかしこの手の部材で1パネル毎こまめに洗浄できるでしょうか?

 

答えはNO、出来ないで一気に擦り洗いだと思います。

 

そうすると目地から落ちてきた汚れが噛みこみデリケートな塗装面を引っ掻き回すので傷の原因になります。

 

実際に当店でピカピカにしたお車がムートン洗浄で傷だらけにされてしまいました例があります。

下記が何度も悩まされている案件です。

 

2013/5 メルセデス・E300(W124)4MATIC 洗車屋さんで洗車トラブル コンディションの良いお車だったのですが、洗車屋さんで手洗い洗車、ムートン使用による洗車傷が沢山付いてしまったとの事。

 

 

3、車両用洗車スポンジ


画像の特注洗車スポンジは一般向けの商材ではありませんが当店での洗浄の際には必須となっております。

メリット

細かな穴が表面積を稼ぎシャンプー液剤を大量に取り込む事
洗浄中スポンジ内から出たシャンプー液が塗装面の滑り効果を発生し滑らかな洗い心地になる事
洗浄中シャンプーを吸い込もうとする力(負圧)が発生する事から目地から出たチリを吸い込み塗装面を傷めない。
また、1パネル事のもみ洗いを簡単に行う事が出来るので、常にフレッシュした状態で目地から出たチリやゴミで塗装面を傷めず洗車の動線的に車体を守るケアが出来る事。

 

デメリットとして初期の場合はやや硬いので馴らしが必要と、場所によっては洗いにくいので「タイプC】の出番です。

 

一般向けのタイプAスポンジ

高機能洗車用スポンジ

サイズ:160×110×50mm

高弾性で適度な硬度を持ち、かつ軽量であるため洗車用のスポンジとしては最適です。泡立ちが良く柔軟なフォーム(気泡)により塗装面を傷つけることなく作業がスムーズに行えます。ポイントは1パネル毎にもみ洗いを行い、ゴミやチリを落とす事です。この考え方が長期で見た場合、お車の状態を長持ちさせます。

これも自身の車ならOKですね。

傷の入りやすいグリル

 

最近のお車、特にレクサスやマツダ CX-5等はグリルがハニカム構造になっており、洗いにくくかつ傷の入りやすい素材でできております。こちらを洗浄する時は間違ってもマイクロファイバータオルなどで擦り洗いは避て下さい。キズが入ります。キズが入った場合はポリッシャーでの研磨不可なので交換しかありません。