【重要】アルミホイールコーティング作業について

 

車両へ装着されたアルミホイールの場合は主に外側へのコーティングを施工します。お客様より裏側もと希望されるケースがありますが、当店は次のように考えお断りをするケースがあります

ジャッキアップでホイールを外し洗浄およびコーティング

タイヤ交換時

トップ画像はタイヤ交換で良く見られる光景ですが、この様に片側だけを持ち上げてのコーティング作業は行うべきではありません。タイヤ交換はジャッキアップ時間仮に5~10分としましょう。

アルミホイールコーティングを施工する場合はどうでしょう?

外して洗浄を行い、鉄粉除去を行い、脱脂洗浄を行い、乾燥させコーティングを塗布、乾燥及びヒーターによる熱処理を考えますと片側が持ち上がった状態で最低でも1本 2時間はかかると思います。

 

アルミは熱伝導率が高く、簡単に熱が入りやすく放熱もしやすいのですが、コーティング施工時の焼付処理では放熱性が良く熱が上がりにくいのです。

 

特に冬はベースの温度も低下しており、熱湯である程度まで基礎温度を高めてあげる必要があり、またヒーターによる焼付処理も理想温度までの上昇を考えると夏季よりは時間がかかります。

 

この時間が高剛性ボディーへ悪影響を及ぼすと考えられるからです。

 

具体的に言いますと高速域で微妙に走行ラインがズレてくると思います。

 

なぜこの様に思うかですが、画像の車は店長の所有するR34GT-Rですが、サーキットで片側を持ち上げての作業を行い時間がかかった場合は明らかに走行ラインのズレを感じたからです。

 

年数を重ねて行くとコーナーリングの左右差、ブレーキの片効き、緊急時のブレーキの際に左右何れかへ取られる癖などが考えられます。

 

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業務としてホイールを外してコーティングは行う事は出来ますが、高剛性ボディーのダメージを考えると、結果を知っているだけにお勧めはしません。

深く考えない、または高剛性ボディーを体感できない方は平気で作業を請け負いますので気を付けてくださいね。

もし、外しての作業を行う場合はセンターからジャッキアップを行い左右均等にバランスをとって作業を行わなければなりませんが、センターへのジャッキアップもメンバー等への負担を考えるとあまり行いたくありません。

 

2注リフトでの作業が当然であり、お客様の大切なお車を考えると安易には出来ない作業です。

 

何事も出来るではなく、どの様に行うが大切です。

 

考え方のしっかりしているディーラーさんや修理工場では当たり前の作業例

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もちろんお客様が片側持ち上げ作業を望めば行いますが、まずは意味を解って頂けると助かります。