コーティングをお考えの場合は、これだけは最低でも確認してください。
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店舗前が未舗装
そもそも論外

コーティング施工環境として、上記画像の様な前面が砂利や土はそもそも論外です。
冒頭からキツイ事を書きましたが、チリやほこりを考えるとアスファルト及びコンクリートが当たり前であり、当たり前のことを考えられない場合は、当然ながら作業工程自体もしかりではないでしょうか。
- トップ画像だけでこれだけの事が判ります。
- 1、舗装されておらず全面が砂利等でほこりが多い環境。
2、シャッターの高さががトラックなど重器具を想定しており、入庫の際にほこりの入り込み及び外光の入り込み。
3、シャッター開け閉めの際にコーティング施工温度が下がる(特に冬期間)
4、外光を入れるための窓(研磨の際にNG)。
5、セキュリティーの観点

- その理由
- 1、研磨及びコーティングにはチリやほこりが大敵です。
2・3、間口が高すぎで、1番のチリやほこり、気温20度以下の場合は、施工温度の維持管理が困難
4、窓より外光が入り込み、研磨の際には塗装面のコントラストが少なく、研磨には向かない。
5、シャッター開けっ放しでの作業は、そもそもコーティングや研磨の理解すらされていない。
ポイント
確認方法
現地確認は元よりですが、現在はグーグルマップで事前に調べることが出来ますので是非ご活用ください。
ちなみにカービューティープロ札幌ドーム前ではこのような環境です。
https://maps.app.goo.gl/aAwu8MYDgAfSEBTd6
試される大地北海道では関東を基本としたコーティング施行はNGです。厳冬期における温度管理、湿度、環境全てその土地での考え方があります。
このページではコーティング依頼をされる場合「これだけは最低でも確認してください」と称し解説いたします。
外光の入り込み

重整備を行っている環境での研磨やコーティングは、非常に問題があると言わざるを得ません。
しかし、そのような環境で作業することが当たり前だと考えている方が多いのも事実です。
特に、外光が過剰に入り込む環境では、正確な仕上がりの確認が難しくなります。
もしこのような環境をブログなどで公開している場合、その施工店のコーティングや研磨に関する知識が十分でない可能性があります。
また、その場所がディーラーであれば、ディーラー自体が研磨やコーティングを軽視していると考えられるため、注意が必要です。
屋外でのコーティング及び研磨作業

とあるディーラーさんの裏側
ずさんなマスキング
屋外での研磨
洗車すらしないで研磨していたそうです。
これを見て「僕の大事な車を丁寧にコーティングしてくれている」と思うようであれば、非常に良いお客さんです。
簡素すぎるマスキング

ワイパー部分にしか養生を行っておりません。
この形状のヘッドライトはボンネット研磨の際に当たってしまいますが、その当たった部分のハードコートが攻撃されてしまい、その場は問題ないように見えていても数年後、その磨かれた部分から痛みが(黄変や白濁)発生します。
大切なお客様の資産をと考えるコーティング店の場合は下記の画像の様にしっかりと保護します。

いかがでしょうか?
研磨を行う場合の考え方、環境の違い
すべてに理由と理論があるのです。

この様な件を同業者さんで話しをすると必ずこのような言葉が出ます「単価が安いから」と、
その様な依頼をするディーラーや中古車販売店もそうですが、受けてしまう業者も業者です。
マスキングについての確認
マスキングは手間も時間もかかる重要な作業です。
そのため、マスキングをしっかり行わないコーティングショップは、マスキングを施した車の写真をブログに掲載することができません。
当店のマスキング方法を真似する業者も多く見受けられますが、それ自体は良いことです。
しかし、要点を押さえない雑なマスキングや、汚れた貼り方は、意味を理解せずにただ真似をしているだけと判断せざるを得ません。
また、撮影用に極端に簡素化したマスキングやヘッドライトを無視しているケースも見られますので、しっかりと確認することが大切です。
床がコンクリート素地

化学変化によって硬化するガラスコーティングは、施工時の温度と湿度が仕上がりに大きく影響します。特に湿度が高い状況では硬化不良の原因となるため注意が必要です。
施工場所がコンクリートの素地の場合、コンクリートに水分が溜まりやすく湿度が高くなりやすいため、屋外施工よりは湿度が安定しているとはいえ注意が必要です。
しっかりとした施工環境を作るためには、コンクリート面に防水塗装を施すことが望ましいと考えられます。
湿度の管理については「コーティングの水締め」にも詳しく記述しておりますので、関心があればそちらもご覧ください。
防寒着を着てコーティング作業
防寒着を着てコーティング作業をしている様子を発信される方がいますが、それは「コーティング=ただ塗るだけ」という考えで思考が止まっている証拠です。
コーティングは適切な温度管理のもとで施工するものであり、寒い環境での施工は基本的に不適切です。
さらに、ヒーターなどを使った熱処理も考慮されていないケースがほとんどで、硬化や化学反応の重要性を理解していない典型的な例と言えるでしょう。

パネル温度を適切な常温に設定してコーティング施工を行うことが重要ですが、この常温管理ができている業者は非常に少ないのが現状です。
施工後は必ずカーボンヒーターによる焼付処理を行い、施工環境を常温に保ったまま8時間以上キープすることで、厳冬期でも問題なく車を出庫できます。
これを行わない場合、一般的なガラスコーティングやセラミックコーティングは夏場でも硬化に2~3週間かかることがあり、厳冬期ではさらに問題が大きくなります。しかし、多くの施工店は温度管理を軽視し、厳冬期でも「コーティング施工は可能」と言いながらも、硬化の重要性まで考慮していません。
単に「塗ればコーティング完了」と考えるのは大きな誤りです。
コーティングの施工は冬でも出来ます。でも硬化は‥ と言う事です。
硬化型と聞いたら注意しましょう。
どの様に硬化するのか聞いてみましょう。
シャッター開けっ放し

このようにシャッターを開けっ放しにしていると、研磨作業中にチリの混入が避けられません。結果として磨き傷(バフ傷)が発生し、無駄な修正作業が必要となり、過研磨を招いてしまいます。これは通年で絶対に避けるべき行為であり、そもそもコーティングや研磨の重要性を十分に理解していない証拠と言えます。
その場合、特殊な照明がなく蛍光灯のみで磨くという暴挙も良く見受けられます。画像はチリホコリが噛みこんで磨いたため発生したと思われる痕跡です。

たまにディーラーさんの裏側で出張業者が研磨作業を行っていることを見かけますが、同業として狂っているとしか感じません。
このページではコーティング依頼をされる場合「これだけは最低でも確認してください」と称し解説いたします。
ビニールカーテンを使われていないか?

シャッター開けっ放しよりはマシですが外気が入り込みやすい、外光が入りやすい環境では研磨、コーティングには適しておりません。また湿度、温度、セキュリティーを考えるとNGです。
冷水で洗ってませんか?
【注意】コーティング施工時は作業ブース内温度は16度以上、またはパネル温度は24度前後を保つことは北海道で必須です。
泥などを落とすファースト洗浄の段階では問題ありませんが、コーティング施工時にはパネル温度を最低でも16度以上に保つ必要があります。そのためには、適切に温める工程が欠かせません。
また、春になると花粉被害が報告されており、北海道でも徐々に花粉の影響が目立ってきています。花粉は夏の高温時には自然と揮発しますが、気温の低い春先では塗装面に食い込むため、除去せずに磨くと取り除けなくなってしまいます。
パネル温度を上げることと、花粉や汚れを効果的に落とすための温水洗浄は、北海道のコーティング作業において必須の工程です。
洗車及び脱脂洗浄は当然の如く温水を使い、油分の除去はもちろんコーティングに不向きな低温状態を解消します。
青森県の超ベテラン「カービューティープロ・フォーマシャイン」太田PROのコメント
この工程を省略すると安価になります。が、脱脂不良のため定着が弱いので気温の低い北海道では芳しくありません。
温水について
洗車は誰でもできますし、冷たい水でも洗うことは可能です。しかし、何を目的に洗っているのかを考えなければなりません。ただの作業としてこなすのか、それとも本当にコーティングの定着を意識しているのか。
そこに一歩踏み込んだ考えが必要です。文章をしっかり読み、理解することを心がけましょう。
行わない理由を探すのは簡単ですが、行うための工夫や努力を考えるのは面倒だからこそ、多くの人がそれを避けてしまうのです。
画像の様にパネル温度をしっかりと温めて施工する事が当たりまえなのです。

温度が低い環境では、コーティングの硬化促進に悪影響を及ぼします。シャッターを開けっぱなしにしたり、ビニールカーテンだけの簡易な区切り、大型工場や出張施工でのガラスコーティングは、ただ作業を行っただけであり、コーティングの定着を真剣に考えていないと言っても過言ではありません。
寒くても施工できる、ヒーターが無くても問題ないと謳って販路を広げる業者もいますが、それで本当に良いのでしょうか?
硬化型と耳にしたら

コーティングは施工で来ても硬化まで考えないお店が多数!硬化するポイントを必ず聞いてください。
セラミックプロ9H・グロスコート(グラフェンセラミックコーティング)認定施工店の基準として
①コーティング施工ブースを完備していること(隔離された環境)
②遠赤外線乾燥機またはカーボンヒーターを導入している(ここ大事 北海道では導入が皆無)
③信頼があるコーティングプロショップであること
最低この3つをクリアしていなければ取り扱うことは出来ません。
たったこの3つのポイントすらクリアできないお店が、「セラミックコーティング取り扱いました!」と言っても、嘘ではないですが考えが薄すぎます。
また、施工温度の重要性を理解していないお店の場合、夏は暑すぎて冬は寒すぎる、と平気で言ってしまいます。
当店の考えでは、冬でも適温に保たなければ仕事にならないため、このような考え方は非常に異常な事態だと考えています。
しっかりしたコーティング施工店では焼付処理が常識です。
昨今、多くのメーカーからセラミックコーティング剤が発売されていますが、導入しやすくするために設備が整っていなくても簡単な講習を受けるだけで取り扱えるケースが増えています。
しかし、私が知る限り、北海道でカーボンヒーター(遠赤外線乾燥機)を持つお店はほとんどありません。
では、厳冬期の北海道でどのようにしてしっかり硬化させているのでしょうか?
沖縄でも北海道でも施工方法が同じ?それは明らかにおかしい話です。

コーティングの際に焼付処理が必要と聞きましたが‥

当店のコーティングは硬化型の為、焼付処理は必要ありません。

外は氷点下だし、作業場も寒くて防寒着を着てますが、それでも必要はないのですか?

はい、どのような温度でも硬化するから硬化型ですので必要ありません。安心して下さい。

よくあるお話ですね。しかしその様な都合の良いコーティング剤は本当にあるのでしょうか?

自分の経験では、かなりこの考え方に凝り固まった人が多いですよ。

硬化型でも常温で施工して初めて硬化しますし、その後の乾燥時間が何度で何時間なのかが大切なことです。塗ればコーティングではありません。
詳しくは下記URLをご覧ください。
自分の尊敬する東京のアクティブガレージ様の考え方
しっかりした施工店は当然のようにお話されております。
コーティングの2極化
ここまではメーカーが特定できる場合です。
カーボンヒーターによる焼付処理
また焼付処理を行わない場合は硬化に必要とする日数(通常は2~3週間)を常温で保管できているか否かを確認された方が良いです。
コーティング施工で大事な事は下記にもUPしておりますが、パッと見ての最低基準を書かせて頂きました。
更に詳しくは下記の「コーティング施工で大事な事」をご覧ください。
【照明】六角形型LEDライトについて
最近よく見かけるヘキサゴンライト(六角形型)ですが、研磨作業には適していませんのでご注意ください。
画像クリックで販売サイトへリンクしております。

ヘキサゴンライト(六角形型)の特徴は、ムラなく明るく見栄えが良いことです。
しかしカーディティリング業界では、カーラッピングやプロテクションフィルム施工には適していますが、研磨やコーティング作業には不向きです。これは、通常の蛍光灯と同様に塗装面の細かな凹凸やムラが見えづらいためです。
特に研磨技術が未熟な業者や、正しい研磨の理解がない場合に使われることが多く、しっかりとした研磨を求める場合は避けるべき照明です。
また、ヘキサゴンライトに限らず、6000ケルビン付近の白色照明は「白の洪水」となり、研磨には向きません。こうした照明は、傷を見せたくないカーショップなどでは有効ですが、研磨作業には注意が必要です。

何を求めて依頼するのか?
完成した姿をきれいに撮影したいのか?
それともしっかりと研磨して欲しいのか?
何を求めて依頼するかはお客様のご自由ですが、少なくともしっかりした研磨をコーティングの場合はコントラストを意識した照明を設置されているかが大切です。
さらに詳しく「コーティング施工で大事な事」
膨大なコンテンツですが、コーティング・研磨の際に重要なポイントを説明しております。