セールストークに振り回されないようにして下さい。

黄砂と鉄粉の見分けもつかない。ろくに撥水状態も点検しない。ノルマの為なら何でもあり?

先日当店で施工したお客様よりお電話があり、

ガソリンスタンドで洗車を行った際に

「コーティングが効いていないので鉄粉が付着している!」

「鉄粉除去を行ってコーティングを行った方が良い」

この様に説明され不安に思われてのご相談でした。

コーティングを行っていてもその表面には様々な要因で汚れが固着します。

鉄粉も固着します。

コーティングが効いていない

効いていないって撥水が弱いって事でしょうか?

表面に黄砂が溶けだしたものが乗っていれば当たり前

更に撥水だけがコーティングじゃないのです。

降り注ぐ様々な要因は短期間での洗車以外防ぐしか方法はありません。

上記のケースは黄砂の固着が考えれられます。

—-黄砂について—-

黄砂は飛散していく過程で大気中の様々な粒子を吸着し、化学反応を起こしており大変複雑な組成となっております。

そのために発生源によって、組成が異なることはもちろん、飛散するルートによっても組成が異なっており

黄砂の粒子を触媒として、大気中の硫酸アンモニウムが湿気によって黄砂に吸着し、黄砂に含まれるカルシウムがアンモニアと化学反応し、硫酸カルシウム(石膏)に変化することがわかっています。

また、発生源とされる地域を区分し、それぞれの黄砂に含まれる成分を分析したところ、1つの地域ではケイ素が最も多く含まれており、別の地域のサンプルでは二酸化ケイ素が多い等、それぞれに異なった特徴を持っています。

資材屋さんより引用させて頂きました。


鉄粉を理由として簡易コーティングを売り込むセールストークと思いますが、聞かされたお客様は不安になります。

非常に残念ではありますが鉄粉と黄砂の区別もつかない。

浅はか過ぎます。

年に何台かガソリンスタンドよりトラブルとして入庫するケースがあり、

都度思いますが、もう少し勉強された方が良いかと思います。

ちなみに、当店の手直し例(1部)はこちら

根本的なマニュアルの改善をされた方が宜しいかと

「セールストークに振り回されないようにして下さい。」の結果が出ました。BMW・M35

レベルが低すぎます。

キーパーコーティングィング

と、ガソリンスタンド批判するのは簡単ですが

ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが

私、店長は20代の前半、東京都港区東麻布のガソリンスタンドで所長だった頃があります。

平成5年前後の話ですので、当時はコーティングは認知されていなく

近隣でコーティングのお店は東京都港区東麻布でしたので

赤羽橋交差点、当時合ったモービルの小倉商会様近くの

ハイランダー様

東京都済生会中央病院近く

カービューティープロ 渡辺自動車商会様

その頃はセルフのガソリンスタンドは無く、フルサービス主体の店舗が多かったのですが

価格競争の為に24時間化が多くなってきた時代でありました。

東京では千代田区、港区では価格は一定しておりましたが郊外(足立区、葛飾区、千葉県野田市、)では競争が激化

レギュラーガソリンが100円を切る状態までになっておりました。

都心と郊外では3~40円の価格差もありましたが

郊外は売れるほど赤字

都心はギリギリ

この様な状況です。

最終的にはボリュームにより仕切りを下げてくれるようで赤字ではなくなるようですが

それは経営陣の話

現場の我々は赤字を出さない様に努力を強いられました。

赤字を出さないようにするには

必要とする燃料での利益は微々たるもの

そこで考えられることは油以外の収益「油外収益」となるのです。

具体的に言いますと

オイル交換

クーラント交換

バッテリー液補充

洗車

北海道の場合は灯油に関わるストーブの販売も多いですね。

等々、ガソリンスタンドを利用される場合の燃料油以外を指します。

給油中、安全のためにエンジンルームを点検しましょう!

こんなトークを聞いたことはありませんか?

流れを考えたセールストークを教え、ボンネット内の点検項目

オイルの量、汚れ

バッテリー液の量

パワステの油量

ウィンドウウォッシャーの量

ブレーキオイルの量

ラジエターサブタンクの液量

等々の簡易点検を指すのですが

基本は教習所で教えられる運航前点検を代理で行うと言うものです。

これはこれで運行前点検を行えない方には好評ですが

しっかり点検と整備を行うお客様には不評なのです。

オイルが汚れている

これ、確かに汚れてますが、ブローバイガス発生量の多い車は数キロで真っ黒になります。

また洗浄性の良いオイルを使うとすぐに黒くなります。

しかし、マニュアル化していると、そんな事は理解できません。

教える立場でも難しいのです。

それは、この車種は勧めない、点検しない

無い無いが続くと誰もやらなくなるからです。

つまり、従業員的には面倒くさいことはやりたくないわけで

全てに声をかける以外を選択させる事で0になってしまうからです。

マニュアルで説明させるとこんな事がありました。

従業員 本日は洗車はいかがでしょうか?

お客様 今洗車したばかりだけど、そんなに汚れているのか?とご立腹

従業員はなぜお客様が怒っているのか理解できませんので説明できません。

この様なケースは非常に多いし、学生バイトを入れている飲食店でも良く見受けられるパターンです。

私が石油業を去った後、油外収益に画期的な商材が現れました。

それがキーパーコーティングです。

燃料で利益を出せないガソリンスタンドが力を入れるのも理解は出来ます。

そこで大切なのは、

例えば高校生のアルバイトでも

大学生のアルバイトでも

はたまた所長でも

入社したての社員でも

お客様から見たらプロなのです。

新人だから?

関係ありません。

つまり信用をされているという事なのです

その信用を理解できないのも若年層である事は

人生経験豊富な方は理解してます。

理解=「そんなもの」として

ここで言いたいのは

鉄粉も黄砂も理解できていないのに

お客様を不安にしてしまう。

ある意味、お仕事を受注すると言った点では正論なのかもしれません。

でも、これで良いのでしょうか?

短期的に考えれば誰も傷つきません。

お店は利益が出るし

従業員は実績が上がる事で時給が上がるかもしれません。

お客様もその場で不安を解消されるでしょうし

何より手を入れれば光沢が出るかもしれません。

しかし、私は怒りを覚えます。

プロとして行くのであれば、全て納得させて下さい。

出来ない様であれば、その程度なのです。