カーディテイリング業としての立ち位置(後輩諸君へ)
新車でも汚れや小傷は当然あります。
納車時気が付かない程度のキズ(ここで言うキズはヘアラインスクラッチ)や汚れは語弊がありますが納車レベルでは問題なしと考えます。
コーティングする場合は適した状態にすることが必要であり(コーティングレベルではNG)、様々なテクニックを駆使して仕上げが必要です。
ここで、カービューティープロ後輩諸君に伝えたいことがあります。
カービューティープロスクールを卒業して、今までない価値観を身に付け、お客様に接しウンチクを語ると当然お客様から羨望の眼差しがあるでしょう。
しかし、ここで大切なのは自分の立ち位置は何かです。
当然、施工者としての位置ですが、絶対的な頂点ではありません。
例えば、納車ホヤホヤなのにルーフの汚れがあった、右クオーターパネルに磨き傷があったとしましょう。
特殊照明やスポットライトで確認できますが、納車時にはその様な機材は無いので、
ディーラーが~
〇〇が~と言って責めるのはNGですし、ディーラーさんが気の毒です。
これが納車レベルOKという根拠です。
僕らは特殊な状態で作業を行いますので販売店さんで見えない物、お客様が見えない物を発見して、その物をどうするのかが仕事であって、決して絶対者ではありません。
ここで立ち位置をどう考えれるかで、井の中の蛙になるか、様々な場所から信頼を得るかの境目になります。
気を付けて下さいね。
お問い合わせの際に良く耳にする事ですが、あるコーティング屋さんに車を出したら徹底的にダメな部分を指摘され、せっかく購入した新車が嫌になって来たというものです。
さらにエスカレートしてディーラーさんまで巻き込んで一大騒動へ発展した。と言うものです。
※虎の威を借るキツネの如く代弁されたようです。
その悪い部分はご自身で判別付きますか?との問いに
言われてみればそのようにも見えるかも? と半信半疑の答えでしたが
そこからエスカレートしたとの事
新車でも汚れや傷は必ずあります。
コストの影響でキレイには見えても肌が悪かったり、さらには塗装の際のブツも残っている車もあります。
特にブツに関しては輸入車の最高級な車種であってもある場合が多いので、許容範囲と捉えるのは生産国にもよります。
大事なのはディテイリング業で出来る事は対応してあげる事であり、不安にさせる事ではありません。
上記のお客様は、そのおかげでディーラーさんに相談しにくくなって、車の維持の雲行きが怪しくなって来たとの事でした。
大勢の人がかかわる仕事では、連絡の不備等でミスや見逃しは無いとは言い切れません。
見えるからと言って行き過ぎた行動はお客様のカーライフを短くするだけです。
僕のところでは異常を発見した時は、まずは販売担当者へ連絡させて頂き、今後どうするかを当店と相談させて頂き、緊急性を要しないものは1か月点検等で手直し、または担当者さんから直接お客様へ連絡するようにお話を持って行きます。これは越権行為を避けるためです。
見えるからと言って天狗になるようでは、誰からも信頼は得られませんので、カービューティープロ後輩諸君は教訓としてとらえて頂ければと思います。
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