EXE-zero7 導入の検討

カービューティープロで初のセラミックコーティング「EXE-zero7」がリリースされました。

カービューティープロ札幌ドーム前ではセラミックプロ9Hを導入して早8年目になっており、新しい製品ではイオンと言うセラミックコーティング剤も現在ではラインナップしております。

セラミックコーティング ラインナップ

セラミックコーティングは、当初、批判を受け(割れるなど、どこのアホが言っているのか(笑))、セラミックプロジャパンでは各種イベントでの広報活動を行い、また当店の様な施工店もその製品はどのような物かをご紹介すべく頑張ってきた結果、世間に認知されてきたところ、いままで批判されていた施工店もセラミック、セラミックと資材導入されてくるようになり、硬い物やガラスコーティングと何ら変わらない物、はたまた嘘の製品も目に余るようになっているのが今の現状です。


当店ではセラミックプロ9Hとガラスコーティングの間に、グラフェンセラミックコーティング(低撥水)、セラミックプロライトと言うセラミックコーティングを、今まで愛車へ施工したことが無い方向けに施工しておりますが、今回発売された「EXE-zero7」のカービューティープロのこだわりの強い施工店仲間のアドバイスをもとに導入をする事としました。

EXE-zero7 特徴

今のところ理解している点は

強烈な撥水性

光沢が良い
すべすべ感は今までにない感じ

イオンデポジットの発生抑制
1層でモース硬度1H

最高2層ですので2Hの硬度です。

耐薬品性はこれから

と言った意見が多いですが、注目すべきは液剤の成分が単なるふき取り性の良さを強調したものではなく、セラミック粒子が目に見えてわかる点(施工後は透明になる)



私は撥水性はあまり期待していないんです。

店長のぶっちゃけトーク

セラミックだろがガラスだろうが、撥水させるという事は、撥水させる何かが入っているので撥水力はセラミックでもガラスでも何でもありません。

なので重要視するのは防汚性、耐薬品性なのです。とくに塩カルが多い北海道東北地方は大事だと思います。


撥水が良いと浮かれている施工店は、その意味を理解できていないようにも思えますね。

EXE-zero7施工におけるポイントと注意点

セラミックコーティングは高性能である一方で、施工環境と技術が重要となるコーティングです。当店では以下のような点に留意し、最適な状態での施工を行っております。

  • 照明環境の重要性
     施工性が高いと感じられる場合でも、ムラや定着不良を見逃さないために、専用の**ディテイリングライト(ムラ確認用ライト)**が必要です。
     一般的なスポットライトや高照度照明では確認が不十分な場合があります。
  • 温度管理の徹底
     コーティング剤の定着には適正な温度管理が不可欠です。特に16℃以下の環境では定着不良が発生する可能性があるため、施工時には十分な加温対策を行っています。
  • カーボンヒーターによる焼付処理の必要性
     コーティングの仕上がりを最大限に引き出すためには、加熱処理による完全硬化が必須です。
     これにより、より深みのあるクリア感と、圧倒的なツルツル感を実現します。

施工時の環境条件および仕上がり品質に関する考察

本剤の施工において、パネル表面温度が16℃以下であれば、撥水性特有のムラは生じにくいものの、成分の化学的定着が不十分となり、性能の発現に支障を来す可能性があります。一方で、常温(20〜25℃前後)にて施工を行った場合、成分は十分に定着するものの、撥水基による表面張力差に起因するムラが視認されるケースがあります。

このようなムラに対しては、適正な繊維密度およびパイル構造を有する高品質なマイクロファイバークロスを使用することで、除去不能となることは基本的にありません

施工性に関しては、多くのユーザーより高評価が得られており、塗布・拭き上げ作業ともにスムーズであるという意見が大勢を占めています。実際、手作業で確認しても、滑らかな施工感が得られることから、塗布性・拭き取り性ともに優秀であると評価できます。

ただし、注意すべき点として、照度環境が不十分な場合、表面のムラや拭き残しが視認されにくく、施工性が過大評価される傾向があります。適正な演色性(CRI 90以上)の照明環境下で確認した際、施工ムラが明瞭になる場合もあり、これに対する最終仕上げには一定の手間を要します。

ふき取り作業に要する労力は、たとえば「セラミックプロ9H」など高硬度被膜剤と比較して約1/3程度とされますが、複数回の拭き上げを行うことで、微細なスクラッチが塗膜表面に残留するリスクがあるため、圧力・角度・クロスの清潔度に十分配慮する必要があります

レクサス・RX450h(グラファイトブラックガラスフレーク)

ムラの見えやすいグラファイトブラックガラスフレークでEXE ZERO7を施工してみました。


施工時の室温は元より、パネルの温度を適正に保ちます。

店長

適正な温度(室温・パネル温度)を保っておりますか?


業界歴20年以上の研磨職人「TANAKA」

16度以下では施工は良好、ムラも出ませんが、それは定着不良だからです。

EXE ZERO7における被膜ムラと光沢表現についての考察

EXE ZERO7の施工において観察される被膜ムラは、一見すると表面に強い光沢を与えているように見受けられます。しかしながら、この状態は製品本来が持つ光沢特性とは異なり、余剰成分が残留することによって生じる一時的な錯覚であると確信しています。

適切に余剰成分を除去した後の被膜は、高い透明度と冷感を伴う独特のクリアー感を有しており、これこそがEXE ZERO7が本来発揮すべき美観性能であると評価できます。

本剤を含む同系統の撥水系コーティング剤においては、施工温度および環境条件によりムラが発生しやすく、その除去の可否が施工品質に直結します。特に、ムラが一切生じない場合には、逆に施工温度が常温(20〜25℃)に達しておらず、反応性や定着性が不完全である可能性も考慮する必要があります

また、標準的な照明環境下においては、こうしたムラや余剰成分の残留は視認困難であり、施工完了と誤認されるケースが少なくありません。高演色性ディテイリングライト(CRI90以上、色温度5000〜6500K)を使用することで、通常視認できない余剰成分の輪郭が明瞭に浮かび上がります

この余剰成分は、ある特定の角度・照度・反射条件下でのみ可視化され、視認性には高い再現性があります。

完全に除去された状態のEXE ZERO7被膜は、従来想定されていた「重厚な皮膜感」とは異なり、むしろ極めて繊細かつクリアーな光沢を実現するという特性が顕著に表れます。

施工者に求められるのは、視認性の高い環境を用意し、余剰成分の完全除去をもって初めて本来の性能評価が可能となるという認識です。

多層コーティングに欠かせないディティリングライト(ムラ確認ライト)

セラミックプロ9H施工店が使えるディティーリングライト(ムラ確認ライト)


✅ コーティングと照明の関係

多層式コーティング(例:セラミックプロ9Hなど)は、1層ごとの施工精度が非常に重要です。
層が重なるほど、ムラ・未硬化・異物混入などの施工ミスが仕上がりに影響します。


🔦 専用の照明とは?

ご指摘の通り、「専用の照明」は以下のような目的で使われるものであり、蛍光灯やスポットライトとは異なります

  • 塗装面やコーティング層の表面状態の確認(ムラ、曇り、油膜、施工不良など)
  • 屈折率や光沢の変化による異常検知
  • 施工直後のコーティング硬化具合の可視化

例としてよく使われる照明機器:

  • 高演色LEDライト(CRI 95以上)
  • 特定波長の検査用LEDライト(青系や紫外線混合)
  • スケアライト(平行光):塗装面の微細なうねりやムラを見る
  • 特殊角度からの反射確認用照明

⚠️ 業者の実態は?

残念ながら、「専用照明での点検」は名ばかりで実施していない業者も多いのが実情です。
特に量販型の施工店では、効率優先のため目視と蛍光灯だけで済ませているケースもあります。


✅ 点検されているかの見分け方

  • 点検時に照明を持ち替えたり、照射角度を頻繁に変えているか?
  • 暗室状態や照明制御された環境で点検しているか?
  • 使用している照明機器の種類や光源にこだわりがあるか?

こうした点に注目すると、信頼できる施工かどうかの判断材料になります。


「照明について」

記事より抜粋

こちらが仕上げを左右します。単なるLEDなどではありません。

濃色車で異常なほどムラが多く(日中はわかりません)、明るいだけの照明では仕上げることが困難かと思います。

※一般コーティング店(フランチャイズや個人店)はこの照明を導入できません。

その状態で硬化を促進させるためのカーボンヒーターはセラミックコーティングでは必須です。

今回感じた点

〇施工性が良いと思われる場合は、適切な照明が無いという事
 キズを見るためのスポットライトや明るいだけの照明では約不足

〇温度管理の徹底(低温施工も出来ますが定着に難アリ)

〇カーボンヒーターによる焼付処理は必須

通常のカービューティープロ施工店との違い

普通の施工法では他カービューティープロと一緒の様な作業内容になりますので


カービューティープロ札幌ドーム前では、セラミックプロ9Hを取り扱った実績を基に8時間以上のエージング前に焼付処理を行います。

焼付処理について

冬期間及び低温施工を余儀なくされる北海道におけるコーティングの注意事項にも記述しておりますが、北海道での常温施工は少なくとも5月までは難しいと考えております。なので施工スペースの温度設定、焼付処理を行い確実に硬化させると共に、塗装面の密着性、硬度をより高めることを目標とします。

価格

価格は4月に改訂になりますが

当面の間、本部基準価格のエグゼコーティングを新車直納セット価格といたします。

例 クラウンクロスオーバー
  147,400円 税込

 
例 アルファード

  198,000円 税込

4月価格改定後は上記金額の1,2~1,5倍くらいになりそうですので

2025/4末日までご予約頂いた方のみ(期日未定予約可能)金額は据え置きます。

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