硬化型コーティングは良いのですが、どういった条件で硬化するのでしょうか?

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最近よく聞かれる「硬化型コーティングって何?」
最近、お客様から「このコーティングって硬化型ですか?」というご質問をいただくことが増えてきました。
車好きの方はもちろん、はじめてコーティングをご検討される方でも、こうした専門的なワードを使われるのを見ると、「お客様も本当に詳しくなったなぁ」と感心してしまいます。
お話を聞いていくと、「施工店で聞いた」「ネットで見た」といった情報源が多いようです。
■ 硬化型とは?簡単に言うと…
コーティング剤には、大きく分けて「硬化型」と「非硬化型」があります。
今回の記事では、この「硬化型」について私なりの視点で少し掘り下げてみたいと思います。
硬化型とは、その名の通り、施工後に“硬化=固まる”性質を持つタイプのコーティング剤です。
ほとんどのコーティング剤は液体の状態で施工され、その後、空気中の湿度や温度に反応して徐々に硬化していきます。
この“硬化”というプロセスが、コーティングの耐久性・防汚性・艶感を左右する重要なポイントなんです。
■ 常温硬化が基本。でも北海道の「常温」っていつ?
多くの硬化型コーティングは、「常温」での自然硬化を前提に設計されています。
ここで言う「常温」とは、おおよそ20〜25℃程度。
ですが、私たちが暮らす北海道でこの温度帯になるのは、4月後半〜10月前半くらいでしょうか。
冬ともなると、当然ながら外気温は氷点下。
そのままでは、硬化がうまく進まない=コーティング性能が十分に発揮されない可能性があります。
■ 実は、温度管理がとても大事なんです。
施工店としては、ただ塗るだけではなく、
施工後に適切な温度環境を整え、硬化がしっかり進むよう管理することがとても大切です。
そのためには、室内温度の安定化(ストーブやエアコン等)や、焼付けヒーターの活用が欠かせません。
しかしながら、業界全体を見渡すと、
「冬でも施工できます」とは言うものの、その後の“硬化”まできちんと考えているお店は意外と少ないのが現状です。
■ まとめ:塗るだけじゃダメ。“硬化”して初めてコーティング。
コーティングは「塗ったから終わり」ではありません。
きちんと硬化して初めて、その性能が発揮されるものです。
とくに硬化型を扱う場合には、季節や環境に合わせた温度管理が必須。
当店ではその点をしっかりと考慮し、北海道の厳しい冬でも安心してご依頼いただける施工環境を整えています。
コーティングの性能は、「塗り方」だけでなく「環境づくり」で決まります。
気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談ください!
某メーカーのセラミックコーティング

記事抜粋
推奨される設定は、通常、室温13℃~26℃、湿度40~50%です。
コーティングの施工が完了したら、埃のない換気された部屋で24時間以上乾燥させます。

上記の施工温度をしっかりとできる業者さんは、北海道では稀です。
ガラスだろうがセラミックだろうが、しっかりした施工理論がないと素材の変更だけでは何も変わりません。
常温で施工して、何時間で初期硬化が終わるのか?
常温で何日で完全硬化するのか?
硬化型は多数あれど、初期硬化、完全硬化まで言及している場合は殆どありません。
しっかりしたコーティング施工店では焼付処理が常識です。
近年、さまざまなメーカーからガラスコーティングやセラミックコーティングが登場し、
一般の方にも“コーティング=車を守る大事な施工”という意識が高まってきたと感じます。
一方で、その背景には少し注意すべき点もあります。
■ 導入しやすくなった=誰でも扱える時代に?
今では、設備が整っていなくても、短時間の講習さえ受ければ取り扱いが可能になるコーティング剤も多く見られるようになってきました。
確かに、施工自体は“塗る”だけでできてしまうものもあります。
ですが、本当に大事なのはその後の「硬化工程」や「仕上がりの安定性」です。
■ 焼付処理の必要性と現実
本来、硬化型のガラスコーティングやセラミックコーティングは、適切な温度と時間をかけて硬化させる必要があります。
そのために必要なのが、カーボンヒーター(遠赤外線乾燥機)などの焼付処理設備です。
実際、当店では施工後にカーボンヒーターを使用して、
塗布したコーティング剤をしっかりと焼き付け処理し、硬化を促進・安定化させています。
ですが――
私の知る限り、北海道内でこうしたヒーター設備を備えている施工店は非常に少数です。
■ 北海道の冬、どうやって硬化してるの?
北海道の厳冬期、外気温は氷点下が当たり前。
それにも関わらず、設備も整っていない環境で硬化型コーティングを施工しているケースが少なくないのが現実です。
適切な温度が保たれていなければ、完全硬化までに数週間を要するどころか、
本来の性能すら発揮できない恐れもあります。
「冬でもコーティングできますよ」と言われたとき、
“どうやって硬化させるんですか?”と、ぜひ一度聞いてみてください。
■ 施工=塗ることじゃない。「どう硬化させるか」が本質です。
コーティングは、“塗ったら完成”ではありません。
しっかりと硬化させるための設備・知識・環境が揃っていて、はじめて高品質な仕上がりが実現できます。
しっかりした施工店ほど、焼付処理や温度管理を“当たり前の作業”として行っています。
当店では、北海道という環境を前提に、
通年で安定した施工品質を保てる設備とノウハウを完備しています。
安心してご相談いただければと思います。
沖縄でも北海道でも施工法は一緒? それはおかしい話です。

コーティングの際に焼付処理が必要と聞きましたが‥

当店のコーティングは硬化型の為、焼付処理は必要ありません。

外は氷点下だし、作業場も寒くて防寒着を着てますが、それでも必要はないのですか?

はい、どのような温度でも硬化するから硬化型ですので必要ありません。安心して下さい。

よくあるお話ですね。しかしその様な都合の良いコーティング剤は本当にあるのでしょうか?

自分の経験では、かなりこの考え方に凝り固まった人が多いですよ。
実は“湿度”も重要なポイントです。
今回は主に温度管理の重要性について触れてきましたが、実はそれと同じくらい重要なのが、「湿度管理」です。
温度が適正(20~25℃)に保たれていても、湿度が高すぎると硬化不良を引き起こす可能性があります。
とくに冬場は温度差によって結露が発生しやすいため、施工面が濡れていたり、目に見えない水分が残っていたりすることで、コーティングの密着・硬化に悪影響を及ぼすことがあります。
ジェットヒーター使用時の落とし穴
冬の作業現場ではよく見かける**ジェットヒーター(灯油式暖房)ですが、
これも注意が必要です。
ジェットヒーターは大量の灯油を燃焼するため、水蒸気=湿度を大量に発生させてしまいます。
その結果、施工環境が一時的に温まっても、湿度が高くなることで結露が起こりやすくなり、結果として硬化不良の原因になってしまうのです。
本当の意味で「管理された施工環境」とは
温度だけでなく湿度も含めて、コーティングにとって最適な“空間環境”をつくれるかどうかが、施工品質を大きく左右します。
当店では、施工ブース内の温湿度を常に適正に保つよう徹底管理しており、
冬でも安定した硬化と美しい仕上がりを実現しております。
温度+湿度。どちらも欠かせない“見えない品質”。
高品質なコーティング施工には、目に見えない部分のこだわりが必要です。
「どこでやっても同じ」「誰が塗っても一緒」――
そんなイメージがあるかもしれませんが、
本当に違いが出るのは、“その後どう管理されたか”という見えない工程です。
お車に本当に長持ちするコーティングをお求めの方は、
ぜひ施工環境そのものにも注目してみてください。
結露について
例 スタンダードガラスコーティング PCX-V110は?
ちなみにカービューティープロのPCX-V110は常温で施工後 初期硬化2時間、完全硬化2~3週間です。その2~3週間を短縮するのがカーボンヒーターによる焼付処理なのです。氷点下で硬化と考えてしまう事が僕は異常だと思います。
コーティングは硬化型でも、施工環境によっては硬化できないと言う事です。
特に寒い時は当たり前です。
詳しくは冬期間におけるコーティング施工の注意事項をご覧いただければ温度の概念を書かれております。
なのでコンパウンドの記事でも書かせて頂いておりますが、撥水は硬化していなくても成立しますので撥水タイプしか取り扱いがない場合は注意が必要であり、またお客様のコーティング概念を撥水=コーティングと埋め込まれてしまうのです。
初期不良の場合は
硬化型コーティングでもしっかり硬化できなければ白い付着物(スケール)が短期で固着しますし、その硬化できない物をWAX等の有機系油分で保護すると言った考えも有るのですが、無機のコーティングを有機で守る必要であれば本末転倒、そもそもその様な資材自体を取り扱わない方がお客様の金銭的な負担にならないのではないでしょうか。
まともに温度を考えた場合、施工及び初期硬化は常温を維持、完全硬化を促すためにカーボンヒーターで焼入れは当たり前なのですが、それが出来ないお店がほとんどです。
硬化型と耳にした場合
初期硬化は何度で何時間?
完全硬化まで常温で何日掛かるのか?
カーボンヒーターによる焼付処理を行っているのか否か?
を確認してください。
ディーラーコーティング等は結構寒いところで施工されているので、怖いものががありますよ。
コーティングの施工環境等はコーティング施工で大事な事に詳しく記載しております。
名前だけのコーティング、硬化型を施工するが硬化できない環境で施工している矛盾。
施工者すらよく理解できておりませんので、お客様はしっかりと確認されることをお勧めします。
撥水さえしていればコーティングと考えてしまう愚かな例です。
カービューティープロ札幌ドーム前では?
カービューティープロブランドのコーティング剤を取り扱っておりますが、基本施工は同じでも当店の有る北海道札幌市では様々な検証から地域に基づいた施工法というもの確立しております。その一つとして徹底した温度管理です。寒い北海道では当たり前ですね。
温水洗車に始まりカーボンヒーターによる焼付処理、乾燥時間をただ置いてあるだけではなく、温度湿度を保ち適正なエージングなどですが、これ意外と軽視されている部分です。
当店の取り扱いコーティング「セラミックプロ9H」施工店会副会長「車の119番 福原様」に教えられた言葉ですが、「行わない理由は誰でも考えるけど、行う理由はほとんどの人が考えない」と言う物です。
つまり普通は軽視されがちな工程ですが、その部分特化した考え方、これがカービューティープロ札幌ドーム前の考え方なのです。

怖いのはコーティング施工してそのままお返しと言うお店もありますので、施工時間、お店の考え方を詳しくお聞きしてください。施工して数時間で完成だなんてありえません。
熱処理を行わないセラミックより、熱処理を行うガラスの方が良いと思いますよ。
あくまでも私の考えですが
温度も何も考えないで塗るだけ=コーティングと言う施工店が殆どです。
それはメーカーは資材が売れれば良いので、簡単に施工出来る点を売りにしており、良い事ではありますが、施工性の良いコーティング剤の定着率は僕の経験上あまり良くありません。
簡単に施工できるので簡単に剥げると言った方が判りやすいかと思います。
温度管理が出来ていない、ヒーターによる焼付処理も推奨しない
と言うのは単なる販路を広げる為とは施工店すら考えていないケースが殆どです。
当店はカービューティープロと言うブランド展開をしており、道内に数店舗(経営は別物)ありますが、温度管理及びカーボンヒーターによる焼付処理を行っているのは当店のみです。
また全国で350店舗ありますが、同じく温度管理とカーボンヒーターによる焼付処理を行っているお店は数店のみです。
そういう意味ではセラミックプロを扱っているお店は温度管理が出来ていると言う見方が出来ます。
これを飲食店に例えると
お客様に提供する食事を作る調理を衛生管理の元、行っているのか?
ろくに考えもしないで不衛生な場所で調理しているのか?
という事になります。
※出せばいいと言う問題ではありません。
温度に関して温度に関しては、最近他の業者で目に余る行為が多いので
注意喚起として記事を立ち上げました。
硬化型コーティングを硬化できない条件で施工なら、適正な温度で非硬化型コーティングを施工された方が耐久性は上と実感してます。