コーティング車両にWAXを掛けてもいいの? 

最近よく質問がありますので、この場を借りてご説明させて頂きます。

ワックスについて

90年代はワックスの流行った時期ですのでご存じの方も多いかと思いますが、油分のため光沢が良く傷の隠ぺい効果もあります。また天然由来成分の場合は酸化、劣化が発生しやすくなります。

親油性ですのでワックス掛けの翌日ホコリまみれやちょっと走っただけでの汚れ方には嫌な思いをしたものです。また、紫外線を吸収してしまう事により塗装面の痛みを促進させる場合もあります。

※洗車機でWAX洗車を行う車はヘッドライトに液体ワックスが付着し紫外線を吸収、黄変・白濁の原因となります。これヘッドライトだけではなく塗装面も痛んでいるんです。

日光浴の際にサンオイルを塗って肌を焼くのと同じ意味です。

業界歴20年以上の研磨職人「TANAKA」

WAXはあくまでも単体で使うものであり、メリットは手軽で光沢感がUPです。

光沢とコストパフォーマンスに優れるWAXは良いと思いますが長期的に見た場合はあまり使用はするべきでは無いと考えます。

もし使われる場合は車庫保管など紫外線の浴びない環境が望ましいです。

WAXの場合は親油性、つまり水は弾きますが油汚れ(有機系の汚れ)を引き寄せます。ガラスコーティングは基本的には有機汚れを防ぐ効果がありますが、そちらに有機汚れを引き寄せるWAXの使用は本末転倒です。また紫外線によるダメージが多いので使用され場合はガレージ保管で日常使用されていないお車向けです。

WAXをコーティングのトップコートで使うと聞きましたが?

昔からガラスコーティングの上へWAXを使用される業者様はいらっしゃいましたが、これには様々な理由があるかと思いますが下記のようなことが考えられます。

WAXを使用しなければならない状態が短期間で発生するコーティング資材(白い膜状の汚れ スケールとも言う)。

硬化するのに時間がかかるために初期硬化不良が出やすいため。

遠赤外線ヒーターが未使用の為、硬化に時間が掛かり短期間でスケールの固着が目立つので使われる。

温度が低い状況でのコーティング施工(16度以下)

湿度が高い状況での施工(ジェットヒーター使用)

コーティング及び施工方法がそもそも北海道の気候に合っていない。

このようなケースから一時的な犠牲被膜としてオーバーコート材としての使用

環境に合わなかったコーティング

本来ならば有機系汚れの付きにくいガラスコーティングですが、油分やポリマー系をトップコートに使う事によって、静電気の発生や油分は油分を呼び寄せる事によって有機系汚れが多くなる傾向になります。またカルナバロウなど天然成分は酸化、劣化しますので屋外のお車には向きません。これ理解されにくいですが実体験からお話させて頂いております。

ガラスコーティングを謳っている多くの多層コーティングの真実

同じカービューティープロの有名店「IIC様」に見解が書かれておりますので、興味のある方は下記URLをご参照ください。

【関連記事】ガラスコーティング後のワックスについて

誰でも手に入れるコーティング資材を扱っている場合

中古車屋さんがコーティングを始めた。

中古車屋さんで働いていた方が自身で独立開業した。

コーティング屋さんで働いていた方が独立開業した。

スタンド従業員がコーティング屋さんを始めた。

この様な経緯があるかと思います。これは別に悪い事ではなく開業すれば誰でもプロとして活動できます。

ここで注意しなければならない事があります。

経験は何年なのか?

どの様なお店で勤務していたのか?

誰の元で教育を受けたのか?

店長

私の持論ですが、実務経験はセンスの良い人で3年

悪い人で10年は必要と思います。

詳しくは下記URLをご参照ください。

業界歴20年以上の研磨職人「TANAKA」

業界歴20年以上の経験がありますが、90年代まではWAX、その後ポリマーコーティングからガラスコーティング、今ではセラミックコーティングと資材の変化を見てきました。有機系から無機系へ進化しているわけですが、当然ながらメリットとデメリットがあるのです。なぜWAXは衰退してきたのか、それは経験があれば良く判る事なので50歳以上の洗車好きの知り合いがいらっしゃったら聞いてみて下さい。

YCCS認定「 inagaki」

平成生まれですので、WAXの深い意味は知りません。しかし使用されているお車を見ると油分に由来する水垢が多数、汚れを寄せやすいという事が良く判ります。

店長や田中さんの経験から来る説明に納得できますし、コーティング車両にWAXを施工された車の異様な汚れ具合はちょっと考えてしまいます。その場は温かみのある光沢が出てきれいには見えるのですが‥

店長

コーティングの施工業者も若い人が多くなってきましたが、稲垣君のようにWAXを知らない世代も多くなってきております。メリットデメリットがあるのですが、なぜ使われなくなったのか?を知る事が大事ですが、足し算でしか考えられない人は塗る事で何とかしようと考えてしまうものです。

コーティングの目的は長期で塗装面を守る事
短期的な光沢を望む場合(お引渡しのイメージアップ)や設備による硬化不良をWAXで補う考えは経験不足からくる施工と考えられます。

使用されるカーシャンプーについて

量販店等で販売されるWAX イン シャンプーはコーティング被膜に油分を定着させ、上記の様に有機系汚れの固着及びヘッドライトの黄変・白濁を早めますので使用はしないようお願いします。

では、何を使えば良いか?

コーティングにはそれぞれの特性に合わせたメンテナンス剤がありますので、施工されたコーティングに合わせてご利用ください。

シャンプーについて

メンテナンス剤(リキッドタイプ)

撥水タイプ


低撥水タイプ


親水 タイプ


上記メンテナンス剤はガラスコーティング特性に合わせて開発されたメンテナンス剤になります。R-113は低撥水タイプとなっておりますが、ラインナップ中最もクリーナー効果の高いメンテナンス剤となっており撥水タイプ・親水タイプにも安心して使用することが出来ます。

メンテナンス剤(スプレータイプ)

R-511 撥水タイプ


R-611 低撥水タイプ


リキッドタイプよりもっと簡単にメンテナンスを行いたい要望により開発されました。使い方は洗車後の水分の拭き上げと同時に行えますので時間がかかりません。デメリットとしてクリーナー能力が弱い点ですので、R-113と使い分けると効果的です。