硬化型コーティングは良いのですが、どういった条件で硬化するのでしょうか?
ページコンテンツ
硬化型?
最近、お客様よりコーティングは硬化型ですか?とよく質問されるのですが、お客様もコーティングについて詳しくなったもんだと感心してしまいます。
そこで話し込んでいくと、どういった経緯で硬化型とかを知るきっかけになったのか?と言う話題になる訳で、コーティング施工店から聞いた。ネットで見たと言ったもものが大半です。
たしかにコーティングは硬化型、非硬化型がありますが、今回は硬化型について自分の見解を記述してみたいと思います。
硬化型=固まる物との認識で宜しいかと思います。
ほとんどのコーティング剤は液体です。それを容器から出して湿度と反応、温度と反応、こんな感じで固まっていくのですが、その硬化する時間が常温となっております。ここで言う常温とは20~25度を差しますが、北海道は常温の時期はどれぐらいあるのでしょう?
生活していれば判ると思いますが20度以上は4月後半くらいから10月前半ぐらいまでですね。
真冬になれば氷点下です。
という事は常温の状態を作らなければならないのですが、温度を維持するためにはストーブやエアコンなどが必要ですよね?
はたして温度に関してどこまで考えているのか疑問に思える事が多々あります。
また常温で施工して、何時間で初期硬化が終わるのか?
常温で何日で完全硬化するのか?
硬化型は多数あれど、初期硬化、完全硬化まで言及している場合は殆どありません。
しっかりしたコーティング施工店では焼付処理が常識です。
昨今様々なメーカーよりガラスコーティングやセラミックコーティングが発売されてきております。しかし導入しやすいように設備の悪くても簡単な講習を受けるだけで取り扱えるケースが多くなりつつあります。自分の知る限り、カーボンヒータ(遠赤外線乾燥機)をお持ちのお店は北海道では殆ど無いので、厳冬期の北海道はどのように硬化されるのでしょうか?
沖縄でも北海道でも施工法は一緒? それはおかしい話です。
コーティングの際に焼付処理が必要と聞きましたが‥
当店のコーティングは硬化型の為、焼付処理は必要ありません。
外は氷点下だし、作業場も寒くて防寒着を着てますが、それでも必要はないのですか?
はい、どのような温度でも硬化するから硬化型ですので必要ありません。安心して下さい。
よくあるお話ですね。しかしその様な都合の良いコーティング剤は本当にあるのでしょうか?
自分の経験では、かなりこの考え方に凝り固まった人が多いですよ。
また、今回は温度に関して注意喚起をしておりますが、実際には湿度も関係します。
結露の発生する環境では、温度が適正でも湿度が高い場合は、硬化不良の原因になりますので、ジェットヒーターの使用(大量の灯油を燃焼するため湿度が発生)等、ポイントは沢山あります。
結露について
例 スタンダードガラスコーティング PCX-V110は?
ちなみにカービューティープロのPCX-V110は常温で施工後 初期硬化2時間、完全硬化2~3週間です。その2~3週間を短縮するのがカーボンヒーターによる焼付処理なのです。氷点下で硬化と考えてしまう事が僕は異常だと思います。
コーティングは硬化型でも、施工環境によっては硬化できないと言う事です。
特に寒い時は当たり前です。
詳しくは冬期間におけるコーティング施工の注意事項をご覧いただければ温度の概念を書かれております。
なのでコンパウンドの記事でも書かせて頂いておりますが、撥水は硬化していなくても成立しますので撥水タイプしか取り扱いがない場合は注意が必要であり、またお客様のコーティング概念を撥水=コーティングと埋め込まれてしまうのです。
初期不良の場合は
硬化型コーティングでもしっかり硬化できなければ白い付着物(スケール)が短期で固着しますし、その硬化できない物をWAX等の有機系油分で保護すると言った考えも有るのですが、無機のコーティングを有機で守る必要であれば本末転倒、そもそもその様な資材自体を取り扱わない方がお客様の金銭的な負担にならないのではないでしょうか。
まともに温度を考えた場合、施工及び初期硬化は常温を維持、完全硬化を促すためにカーボンヒーターで焼入れは当たり前なのですが、それが出来ないお店がほとんどです。
硬化型と耳にした場合
初期硬化は何度で何時間?
完全硬化まで常温で何日掛かるのか?
カーボンヒーターによる焼付処理を行っているのか否か?
を確認してください。
ディーラーコーティング等は結構寒いところで施工されているので、怖いものががありますよ。
コーティングの施工環境等はコーティング施工で大事な事に詳しく記載しております。
名前だけのコーティング、硬化型を施工するが硬化できない環境で施工している矛盾。
施工者すらよく理解できておりませんので、お客様はしっかりと確認されることをお勧めします。
撥水さえしていればコーティングと考えてしまう愚かな例です。
カービューティープロ札幌ドーム前では?
カービューティープロブランドのコーティング剤を取り扱っておりますが、基本施工は同じでも当店の有る北海道札幌市では様々な検証から地域に基づいた施工法というもの確立しております。その一つとして徹底した温度管理です。寒い北海道では当たり前ですね。
温水洗車に始まりカーボンヒーターによる焼付処理、乾燥時間をただ置いてあるだけではなく、温度湿度を保ち適正なエージングなどですが、これ意外と軽視されている部分です。
当店の取り扱いコーティング「セラミックプロ9H」施工店会副会長「車の119番 福原様」に教えられた言葉ですが、「行わない理由は誰でも考えるけど、行う理由はほとんどの人が考えない」と言う物です。
つまり普通は軽視されがちな工程ですが、その部分特化した考え方、これがカービューティープロ札幌ドーム前の考え方なのです。
怖いのはコーティング施工してそのままお返しと言うお店もありますので、施工時間、お店の考え方を詳しくお聞きしてください。施工して数時間で完成だなんてありえません。
熱処理を行わないセラミックより、熱処理を行うガラスの方が良いと思いますよ。
あくまでも私の考えですが
温度も何も考えないで塗るだけ=コーティングと言う施工店が殆どです。
それはメーカーは資材が売れれば良いので、簡単に施工出来る点を売りにしており、良い事ではありますが、施工性の良いコーティング剤の定着率は僕の経験上あまり良くありません。
簡単に施工できるので簡単に剥げると言った方が判りやすいかと思います。
温度管理が出来ていない、ヒーターによる焼付処理も推奨しない
と言うのは単なる販路を広げる為とは施工店すら考えていないケースが殆どです。
当店はカービューティープロと言うブランド展開をしており、道内に数店舗(経営は別物)ありますが、温度管理及びカーボンヒーターによる焼付処理を行っているのは当店のみです。
また全国で350店舗ありますが、同じく温度管理とカーボンヒーターによる焼付処理を行っているお店は数店のみです。
そういう意味ではセラミックプロを扱っているお店は温度管理が出来ていると言う見方が出来ます。
これを飲食店に例えると
お客様に提供する食事を作る調理を衛生管理の元、行っているのか?
ろくに考えもしないで不衛生な場所で調理しているのか?
という事になります。
温度に関して温度に関しては、最近他の業者で目に余る行為が多いので
注意喚起として記事を立ち上げました。
硬化型コーティングを硬化できない条件で施工なら、適正な温度で非硬化型コーティングを施工された方が耐久性は上と実感してます。