「時間をかけて丁寧に」は本当に丁寧なのか?

時間ってそんなにかかるの?

 


■「時間をかけて丁寧に」は本当に丁寧なのか?

「時間をかけて丁寧に」という表現は一見すると誠実で真摯な対応のように思えます。しかしその裏には、理論や効率が伴っておらず、結果的に“時間がかかってしまっている”だけのケースも多く見受けられます。

これは丁寧さではなく、単なる非効率です。そして中には、意図的に作業時間を引き延ばし、工賃を稼ぐようなやり方も存在するのです。



■実体験から見えた現実

店長自身がかつて一般の顧客としてコーティング施工を依頼した店舗では、「時間をかけて丁寧に」と説明されていましたが、実際には作業時間中に店舗前でキャッチボールをしている姿を何度か目撃。施工には1週間以上かかったにも関わらず、このような実態を見て「丁寧さ」とは何かを疑問に思ったと言います。


■一人親方や小規模事業者に見られる傾向

  • 誰も作業管理をしていない環境では、「納得いくまでやる」などと耳触りの良い言葉を使いがち。

  • 実際には作業にムラがあり、基準もなく、結果的に非効率で成長が見られないケースも多い。

  • 電話をかけると転送される、突然訪ねても不在、家庭の用事や通院までも「作業時間」として扱っているような状況も。

※一人親方であれば私用があるのは当然。しかしその時間を「丁寧な作業時間」と言い換えることは、顧客にとって誤解を招く行為です。


■プロの成長とは何か

カーディテイリングの技術は、経験を積めば積むほど、仕上がりの質は上がり、作業時間は短縮されるのが普通です。その時間短縮によって、新たなサービス(例:プロテクションフィルム施工など)を取り入れる余裕も生まれます。

何年経っても作業スピードや内容に変化がないのは、成長していない証拠とも言えるでしょう。


■「こだわり」と「意固地」の違い

「こだわり」は他者が仕事ぶりを見て評価するもの。
自分で「こだわりがある」と語る人の中には、ただの“意固地”である場合もあります。

意固地な人は成長よりも自己流に固執し、他者の意見を受け入れにくい傾向があります。その結果、顧客に対しても一方的な押しつけになるリスクがあるのです。


 

こだわりと意固地は別物です。

■結論

「時間をかけて丁寧に」という言葉は、聞こえは良いですが、裏付けとなる理論や経験、成長の証が伴っていなければ意味がありません。本当にプロとしての誇りを持つなら、結果で語るべきです。そしてその結果は、仕事の質と効率、そして顧客満足で証明されるべきです。

カービューティープロ札幌ドーム前の採用基準

〜「車が好き」だけでは不十分〜

当店では、単に「車が好き」という気持ちだけでは採用していません。
なぜなら、私たちの仕事は“車を守る”ための仕事だからです。

コーティングは、見た目を整えるだけの作業ではありません。
塗装を保護し、車を長く美しく保つためのものです。
また、研磨(ポリッシング)は、傷んだ塗装をリフレッシュし、再び輝かせるための重要な技術。そこには短期的ではなく、長期的視点と責任感が求められます。


■「車を好き」より、「車を大切に扱ってきたか」

施工者の中には、新車にしか興味がない方や、短期間で車を乗り換える方もいます。
しかしこの仕事は、一台の車と長く向き合い、手を尽くす姿勢がなければ務まりません。

また、車に関する知識(うんちく)を語ることよりも、
「その車のオーナーがどんな想いで乗っているか」に寄り添える人であってほしい。

車好きであること自体は否定しませんが、車を“道具”ではなく“資産”として扱える価値観を持っているかが、私たちの採用の大きな基準です。


【採用条件】

経験者の場合(以下のスキルが必要です)

  • シングルアクションポリッシャーでの研磨経験がある方
    特に「トヨタ202ブラック」に対し、80%以上の下地処理精度を求めます。
  • 自己流でなく、理論に基づいた施工ができる方
    感覚ではなく、技術的根拠を持って作業ができることが重要です。

未経験者も歓迎します

一方で、完全未経験者の採用も行っております。
なぜなら、経験が“中途半端”な場合、当店の基準に届かず、お店のレベルを下げてしまう可能性があるからです。


【採用対象外となる例】

以下に該当する方は、当店の求める基準とは異なるため、採用をお断りしています。


■ 美装業経験者(ディーラー・中古車販売店など)

  • 「美装」として、時間やコストを優先した環境で施工をしてきた方。
  • 経験があっても、身についた技術が“低品質”である場合、技術の矯正が困難です。

■ フランチャイズ施工店経験者

  • 特に関東や東京に本部があるフランチャイズの施工経験者。
  • 北海道の環境では、理論や方法が通用しない場合が多く、また技術の「癖」が抜けないため、採用していません。

■ DIY洗車・コーティング愛好者

  • 「好きなことを仕事に」と考える気持ちは素晴らしいですが、DIYベースの知識や手法は、業務用基準では通用しません。
  • また、数十年前のやり方を“正しい”と信じてしまっている方も多く、その修正は困難です。

■ 単なる車好きの方

  • 車が好きという気持ちだけでは不十分です。
  • 当店では、「車をどう扱ってきたか」が問われます。

カービューティープロ札幌ドーム前は、お客様の「大切な車」と真摯に向き合うプロ集団です。
採用においては厳しい基準を設けていますが、それは「本気の技術者とともに成長したい」と考えているからです。

興味を持っていただいた方は、ぜひご自身の経験や価値観と照らし合わせてみてください。
私たちが求めているのは、技術だけでなく、心のある施工者です。

 

店長

お車を大切に考えることは、接客にもあらわれます

車を大切に扱うということは、技術だけでなく、お客様への接し方にも自然と表れます。

  • お客様のお話に耳を傾け、
  • ご希望をしっかり理解しようとする気持ちがとても大切です。

また、「自分はこだわりがある」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、
時にはその思いが強すぎて、一方的に押し付けてしまうこともあるかもしれません。

そうなると、お客様に喜んでいただくという大切な目的から少しずれてしまい、
新しい技術や考え方を受け入れにくくなることもあります。

本当の「こだわり」とは、自分で言うものではなく、お客様や周りの方から自然に認められるものだと考えています。

【コラム】接客及び人材について

私自身が自動車免許取り立ての頃、自動車関連業者様へ相談すると職人気質の方が多く、その対応はあまり良い物は言えませんでした。しかし技術力は良い傾向にあったので自信の表れと解釈しておりました‥ 詳しく下記リンクより

https://wp.me/p9JpDT-hfB

 

 

コーティング施工者が現在所有している車について

例えば、旧車を大切に所有している方は、車をきれいに保つために水分や錆に細心の注意を払っています。
また、保管場所やセキュリティについても深い考えを持っていることが多いです。

一方で、新車を頻繁に乗り換える方の場合、その車がどのような状態で傷んでいくのかを理解しにくい傾向があります。


車が好きであっても、実際に車を所有し、長く維持しながら不満点や改善点を見つけられなければ、ただの「車好き」にとどまってしまいます。

その結果、知識はあるものの、目先のことしか考えられない視野の狭い施工者が増えてしまうのです。

また、実際に車を持たずに**「文句ばかり言うだけの方」も中には見受けられます。**

https://youtu.be/Gcn0dcmd7Iw

メディア出演

1分50秒付近にディテイリングとは全く違いますが、お車所有の考え方を話してます。

 

 

コーティングご依頼の際には、店主、店長及び従業員のお車を見せてもらって下さい。

ディテイリング業の本質が見えてきます。

例えば、旧車を大切に乗っている場合、その車をきれいに維持するために、水分や錆への細やかな配慮がなされているはずです。
また、保管場所やセキュリティについてもしっかりと考えられていることでしょう。

一方で、新車を頻繁に乗り換える方の場合、その車がどのような状態で傷んでいくのか理解しにくいことがあります。

さらに、車好きであっても、実際に車を所有し、長く維持しながら不満点や改善点を見つけられなければ、単なる「車好き」にとどまってしまいます。

そうした方には、知識は豊富でも、目の前のことしか見えず、視野が狭くなってしまう傾向があります。
結果として、そのような施工者が増えてしまうのは残念なことです。

業界歴20年以上の研磨職人「TANAKA」

平成3年式ラングラーとハーレーを所持しております。ラングラーは自分が買ってから30年経過しました。この車は長渕剛の映画「オルゴール」で砂浜を走っていたシーンがあるのですが、そちらと同じ型式です。

 

YCCS認定「 inagaki」

札幌へ戻ってからは好きなダイハツ・コペンを購入して休日はオープンで楽しんでおり、旧車に位置する車両ですがとても愛着がありましたが、実生活には厳しく2022年の大雪の際にFFでの雪国生活に疲れ、現在はRAV4ランドベンチャーに乗り換えました。樹脂部分の状況は誰よりも把握しております。

2025年現在の長期的な視点として

ヘッドライトの黄ばみを研磨で除去しても、ハードコートが傷むとすぐに元に戻ってしまいます。
そのため、現在は「リペア」という技術が主流になりつつあります。

リペアでは、痛んだハードコートを取り除き、表面を科学薬品で処理して新たに定着させます。
耐用年数は約2年で、磨いて数か月で元に戻るよりは確かに改善されました。


しかし、プロテクションフィルムの登場により、耐用年数は理論上7年程度にまで延びることが実証されています。
これは、紫外線からのダメージを効果的に防げるためです。

コーティング剤にもUV対策されたものはありますが、プロテクションフィルムには及びません。
(※誇大広告も多いため、ご自身でコーティング材名と「紫外線」をキーワードに検索し、YouTubeなどの実証動画をご覧になることをおすすめします。)


つまり、2025年現在において、プロテクションフィルムの施工技術を持つことは、コーティングの原点である「長期的視点」を持っている証とも言えます。