【人材】こだわりと意固地は別物です。「こだわり」と「意固地」を勘違いされている方が非常に多いです。

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カーディティール業では様々な個性を持った方が多いですが、中には「こだわり」と「意固地」を勘違いされている方が非常に多いです。
「こだわり」と「意固地」は似ているようで全く違う言葉です。
「こだわり」とは、良い仕事をするための正しい方向性を意味します。
良い仕事は一見シンプルに思えますが、実は非常に複雑です。
しかし最終的には「お客様の満足」が何よりも大切ではないでしょうか?
例えば、ある部材を長時間かけて丁寧に磨くとします。
もし理論なく10時間かかったとしても、お客様が満足するなら良い仕事と言えるでしょう。
しかし、もし工賃が1時間8,000円なら、お客様は喜ぶでしょうか?
技術を身につけて15分で同じ結果が出せれば、コストは約2,000円で済みます。
これは外装研磨の仕事にも同じことが言えます。
カービューティープロやセラミックプロの正規ライセンス保持者は、徹底的に理論を学びます。
そのため、卒業後すぐに開業できるほど基礎がしっかりしています。
理論がなければ、結局は10時間かかるような無駄な作業になってしまうのです。
実際、あるコーティング店から当店に面接に来た方は、あまり性能の良くない機材で8時間も磨いていたそうです。
本人はそれを「こだわり」と称していましたが、当店では時間の無駄と判断し、不採用にしました。
同じ仕事を1時間で終わらせることができるからです。
ここで大切なのは、良い技術や方法は素直に学び取り入れることです。
それが顧客満足度を上げる「こだわり」だと思います。
一方で、昔からのやり方に固執し、変えようとしない態度は「意固地」と言います。
話を聞こうとせず、ただ時間だけが過ぎていく。
それが悪いとは断言できませんが、車は毎年、環境や機材が変わります。
だからこそ、良い技術は残しつつ、考え方を柔軟に変えていくことが必要です。
理想は「温故知新」、つまり古い知識を大切にしながら新しい考えを取り入れることです。
自分のこだわりを押し付け、人の話を聞けない人は成長が止まっています。
カーディテイリング業界は日々進化しています。
その中で、凝り固まった自称「こだわり」は害しかなく、単なる「意固地」に過ぎません。