温水による洗浄
ガラスコーティングは気温16度以下では加水分解、脱水縮合(固まりません)が出来ません。
または定着不足により初期トラブルの原因となります。
冬季間、冷え切ったボディーを冷水で洗車するという事は、更に塗装面を冷やすことになります。
なので札幌でのコーティングでは温水での洗車及び洗浄が必要不可欠となります。
また、塗装面の油分除去(脱脂)も冷水では芳しくないです。
これは奥様が揚げ物を作った後の洗浄を考えればよくわかるかと思います。
洗車及び脱脂洗浄は当然の如く温水を使い、油分の除去はもちろんコーティングに不向きな低温状態を解消します。
脱脂の際は熱いお湯で更なる油分の除去効果を狙うのは常識です。お皿の汚れ、油分は冷水で取れますでしょうか?
この工程を省略すると安価になります。が脱脂不良なので定着が弱いため価格相応なのです。
コーティングの効果を上げるためのパネル温度を上げるのです。
青森県の超ベテラン「カービューティープロ・フォーマシャイン」太田PROのコメント
お湯を使うようになってからは脱脂が状況良くなり、状態の良いお車の場合は研磨無しでOKとなるケースが多くなりました。お湯に力は偉大です。
2019/3 追記 「温水はゴムパッキンが劣化するから冷水で洗う」
先日、他コーティング店へコーティングお問い合わせの際に温水の洗浄を行っているか質問をされ「温水はゴムパッキンが劣化するから冷水で洗う」と答えを頂きまして疑問を持ち当店へ質問された方がいらっしゃいました。
確かに熱はゴム類を劣化させます。エンジンルームなどの高熱を発する部分でも10年も経てば硬くなりますが、表面にひびが入ってきても油脂類が漏れてくる車は見たことがありません。これはお車の場合は耐熱性・対候性・耐紫外線を考えたゴムを部位によって変えているからです。
私の前職では営業系で月5,000㎞超走行を行い、車検時に18万㎞、4~5年で24~5万㎞ほどまで乗りました。熱にさらされるのはほぼ毎日ですが、過酷なエンジンルーム内でもゴムの触り心地は特に問題は無かったと思います。燃料等の重要部品です。
熱に晒されればゴム類は確かに劣化はしますが、それは常用温度(夏の日差しや氷点下)でも当然の様に劣化はして行きます。
例えば炎天下の濃色車のボンネットでは目玉焼きが焼けるぐらい熱くなります。
その温度では多分、素手では車体を触れないでしょうね。
しかし熱による劣化のより紫外線の方が痛みの方が深刻と思います。
確かに熱はゴムを劣化させるかもしれませんが誇大表現のし過ぎです。
誇大表現の傾向として
少々の知識を持った場合に天狗になり見受けられるケースが多い(経験不足)
一人や個人でのお店に見受けられる傾向(だれも指導をしてくれない)
フランチャイズ制による知識不足(自身での勉強及び研究不足)
車業界であまり縛りのない方(先輩や上司が居ない環境)かつ業界経験の少ない方
この様に分析されます。
しかし結論としては、単純に温水が無いためゴムが傷むと安直な表現をされたのではないでしょうか。
誇大表現の一例
塗装面に指紋を付けないで!
説明
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塗装面へ指紋を付けると皮脂によりクリアー層表面に油分が固着。油分は熱吸収率が高く、そのままではクリアー層を熱による変化を招きます。
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もっともらしく聞こえますね。
でもね、塗装ってこんな程度では変化は招きません。
温水でゴムパッキンが劣化するって、こんな程度なのですよ。
コーティング業界、いったいどうしちゃったんでしょう?
低レベル化と極端で誇大的な説明と思います。