【YouTube】GRヤリス Ogier Edition|マットステルスグレー塗装に対するCeramic Pro 9H 2レイヤー施工|札幌市より

🔹施工対象車両

GRヤリス RZ “High performance” Sébastien Ogier Edition
ボディカラー:純正マットステルスグレー
施工依頼内容:

セラミックプロ9H:新車マットカラー 
ディティール洗浄:ライトコース(無料)
セラミックプロ9H 2レイヤー(疎水性)

オプション
ウィンドウ撥水コーティング全面:プレミアム(EXE W-6)
アルミホイールコーティング:プレミアム(完全2層式 SPG)


🧩 施工設計と注意点

●施工前の最重要確認ポイント

対象車両は**純正マット塗装(ソリッド系マット)**のため、
いかなる研磨行為も色調や表面テクスチャを変化させる可能性がある

また、過度な脱脂や摩擦による色ムラ・ツヤ戻りのリスクもあり、
下地処理は「非研磨式ディテール洗浄とコート前コンディショニング」で構成。


⚙ 施工構成(処理フロー)

工程使用資材・仕様注意点
洗浄EXE Pre-wash+SPGディテーラー油分浮上後、最終は温水
下地処理ノンポリッシュ/パネル温度22~25℃維持摩擦ゼロを意識したウエットクロス仕上げ
コーティングCeramic Pro 9H(疎水性)×2レイヤー専用スポンジ+時間管理型2ステップ法
硬化遠赤外線ヒーター(近接型)25分×2回パネル温度計測→表面実温管理

🧠備考

Ceramic Pro 9Hは、溶剤臭が残留しやすいマット塗装において揮発速度と表面レベリング挙動に注意し、1層目→2層目のインターバルを13分±1分で固定。


🔦 照明設計:色温度と研磨不可車両の判断基準

研磨不可素材では“光の角度と色温度”によって施工可否や下地の異常検知精度が大きく変動する。

当店では以下のように光源を設計:

光源種別色温度(K)主目的
ハロゲンスポット2800K色ムラ・歪み確認
LED調色型面発光4000K表面保護剤の塗りムラ判断
高演色直管LED(Ra97)5000K表面付着物・点照確認

マット塗装では、高色温度のみ使用=「微細な歪みが見えない」リスクがあるため、
意図的に赤みがかる配光環境で「施工者用の正確性」と「写真映え」を分離することが肝要。


💡セラミックプロ 9Hにおける“マット塗装施工上の重要因子”

1. 層間密着性と重ね厚管理

  • 1層目と2層目間のトランジションタイミングが肝。
  • 各層のケミカルリアクションを阻害しないために、湿度・時間・風速制御が不可欠

2. マット塗装への塗布量最適化

  • 施工過多により「艶戻り」が生じるリスク。
  • 実際の塗布量はパネル1枚あたり0.8~1.2cc未満に制御。

3. 施工後の化学安定化時間

  • 環境湿度40〜60%、温度24〜32℃を12時間以上維持
  • 施工翌日の最終チェックで、タオル線傷・スジの発生がないことを確認。

🧪 使用製品概要

Ceramic Pro 9H(疎水性仕様)

  • コーティング種別:硬化型セラミック(非WAX/非シリコン系)
  • 被膜硬度:JIS鉛筆硬度試験値 9H
  • 層構成:多層可(1〜10層/通常1〜4)
  • 特性:疎水性・耐熱750℃・UV耐性・スクラッチ耐性・溶剤耐性
  • 国内施工制限:認定施工店のみ使用可/北海道内では認定会議承認制

🔐 認定施工店制度と北海道での実情

Ceramic Proは、世界40か国以上で使用される国際規格のコーティングですが、
日本では「認定マイスター制度」が設けられており、講習・施工技術・設備・環境・対応力のすべてが基準を満たさなければ導入不可です。

北海道では、施工店会副会長「車の119番様」の認定が必要となるため、
導入可能な施工店の数は全国でも極めて限られています。


🎬 施工記録動画

YouTubeで施工工程を確認する

※赤みの強い映像部分は、研磨・コート確認用の低色温度照明環境です。
 「演色性優先」のプロ施工環境で撮影されているため、実車とは異なる見え方をする場合があります。


🧰 今回の施工環境条件

  • ブース内温度管理:24.2℃(外気30℃)
  • 湿度:49%(加湿管理下)
  • 表面温度:23.5〜24.8℃
  • 風速制御:0.2〜0.4m/s(静音ブロワ制御)
  • ヒーター設定:パネル温度実測 38〜40℃×25分×2回

📍施工店舗

カービューティープロ札幌ドーム前
Ceramic Pro認定施工店/コーティング施工環境指導店舗
〒062-0051 北海道札幌市豊平区月寒東1条17丁目4-29
TEL:011-799-0865
https://pro-sapporo.com/


🔗 関連資料

・Ceramic Pro 公式技術情報:https://www.ceramic-pro.jp/
・コーティング施工環境に関する技術基準:https://pro-sapporo.com/blog/?page_id=42189
・トップコートと多層構造の違い:https://pro-sapporo.com/blog/2013/01/top_cort/