コーティングで車はきれいになるの?

結論から申し上げると、「コーティングをするだけで車がきれいになる」というわけではありません。

コーティングとは、車の塗装面を保護し、汚れや傷から守るための「保護膜」を作る施工です。つまり、コーティングはあくまで “きれいな状態を長持ちさせる” ためのものです。

もし車の表面に汚れや傷が付いている場合は、まずそれらをきちんと落とし、磨いてからコーティングを行う必要があります。
その下地処理がなければ、コーティングをしても「きれいになる」わけではなく、むしろ汚れや傷が目立つまま保護膜ができるだけとなってしまいます。

ですので、コーティングは「車をきれいに見せる仕上げの手段」としては重要ですが、車自体をピカピカにするには、まず洗車や研磨などの下地作りが欠かせません。

この表記はかなり誤解を持たれているケースがありますのでご説明致します。

コーティングはどの状態で施工するのが大切?

コーティング施工で最も重要なのは「どの状態の車に施工するか」です。
これは「はじめてコーティングの施工を考えている方へ」でも触れていますが、下地処理の重要性に他なりません。

車の塗装面に汚れや傷、シミがある状態でコーティングをしても、その汚れや傷の上に保護膜ができるだけなので、仕上がりは良くありません。
逆に、しっかりと洗車や研磨などの下地処理を行い、塗装面をきれいに整えた状態で施工すると、コーティングの効果を最大限に引き出すことができます。

つまり、コーティングの施工前に丁寧な下地処理をすることが、きれいな仕上がりと長持ちを実現するための鍵です。

 

新車の場合のコーティング施工について

新車の場合、塗装状態が良いため、下地処理は最低限度で済むケースがあります。
しかし、実際には新車でも使用して3か月ほど経つと、洗車傷やシミが目立ってくることが多いです。

特に濃色車の場合、大手洗車チェーンなどでは「コーティング=車をきれいにするもの」というイメージが強いため、説明不足や認識のズレからトラブルが発生しやすい傾向にあります。
例えば、「汚れの上にコーティングされた」といったクレームをよく耳にしますし、「汚れているなら教えてほしかった」というお客様の声も少なくありません。

しかし、量販店やチェーン店の場合、予約制や大量の作業を抱えていることが多く、作業開始後に追加の下地処理を提案したり、説明を十分に行うことが難しいケースが多いのが現状です。

そのため、お客様自身がコーティングの役割や施工前の状態確認について理解を深めていただくことが、トラブル回避につながります。



自身が加盟するカービューティープロでも業界年数により考え方がに差があります。

カービューティープロ札幌ドーム前は加盟して2022年で10年目、当店の考え方として

コーティングは保護するもの

汚れは下地処理でとるもの

この下地処理を細分化すると

1、脱脂洗浄

2、ディティール洗浄(細かい部分の洗浄)

3、研磨工程

大まかに言うとこの工程です。

たとえば10年経過している屋外駐車のお車の場合は研磨が必要ではありますが、お客様が現状に満足されコーティング効果のみ希望される場合は研磨を行いません。

しかし、登録年数が15年より前のPROの場合はコーティング=きれいにする事から変わっておりません。

正論でありますが、この考え方で作業を行い、お客様が満足された場合に、ある広告を見たとしましょう。

コーティング50%オフ、2時間でOKなどです。

コーティング=キレイにする事が50%オフなら安いにこした事がありません。

しかし、この場合はコーティング=キレイではなく、単に塗るだけです。

当然仕上がりに怒りを覚えるかと思いますよ。

しかし嘘を言っているわけでも無く考え方ですので仕方ありませんね。

カービューティープロの場合

近年登録された方の場合は、コーティングの定義を分けて考えられますが、端的ですが15年以上のPROの施工者はコーティング=きれいにする事と考えに隔たりがあります。

間違いではありませんが、わかりにくくしている要因でもあります。

さらに、きれいにする事しか考えていない場合

作業性の良いコーティング剤の使用(硬化まで時間が掛かりすぎる)

遠赤ヒーターを置かない。温度管理を考えない等

コーティングの施工法には無頓着なケースが多く、低温施工なども平気で行われてしまいます。

これが磨き屋さんなのです。

そちらのお客様はコーティング面を平気で粘土を使ってゴシゴシするケースが目につきますが

信じられない行為です。これはコーティング=きれいにする事としか考えていないからその様になってしまうんですね。

 

トラップ粘土について

コーティングの誤解とその影響

「コーティング=被膜」ではなく、「きれいにすること」と定義してしまうと、施工やメンテナンスの考え方に大きなズレが生じます。

たとえば、「きれいにすること」が目的だと、コーティング面をこすって汚れを落とす行為が平気で行われがちです。
しかし、本来コーティングは「塗装を保護する被膜」であり、その被膜を傷つける行為は耐久性や効果を損なうことになります。

また、耐用年数を大きく超えてから「メンテナンス」と考える方も多く見受けられます。
これは「コーティング=きれいにすること」という誤った認識が根底にあるからではないでしょうか。

実際には、コーティングの耐用年数に合わせた適切なメンテナンスが必要であり、それを怠ると被膜が劣化し、塗装自体のダメージにつながります。

このような誤解を解くためにも、コーティングの正しい定義や役割を理解していただくことが重要です。

まとめ

車をきれいにするのは「下地処理」です。
コーティングはあくまで、そのきれいな状態を保護するためのものです。

お店によってコーティングの考え方や施工方法は異なります。
ご依頼の際は、コーティングの定義や施工内容をしっかり確認することをおすすめします。


 
カービューティープロ札幌ドーム前はディテーリングプロショップです。