結露について(コーティング施工時の)

 

コーティング施工をお考えの方は何を基準に考えれば良いのかわからないかと思います。

大きく分けて下記が大切と思います。

 

液剤

環境

人材

 

その中の環境ですが、これは立派な建物で無くてはならないという事ではなく、コーティングを施工するにあたり考え方があるか否かが大切です。

 

特に東北から北海道にかけて低温施工を余儀なくされる地方については環境を一歩深く考える必要があります。

環境について

 

その中の【厳冬期におけるコーティングの施工温度について】は特に大事です。

【施工環境】非常に大切な厳冬期における札幌及び北海道でのコーティング施工温度・湿度について ジェットヒーターは湿度が多すぎコーティングには不向きです。

 

この施工温度を考えていくと次の問題点が出ます。

 

それは湿度です。

ジェットヒーターを使用していないか?

 

 

工場でよく見かけるジェットヒーターは温度と言う観点では良いのですが、燃焼時に湿度を上げてしまいます。これがガラスコーティングには大敵で、湿度の多い環境でコーティング施行する事により初期硬化時に不安定になり、数週間でコーティング表面にシミではなく、スケール部分が固着してしまい、短期間でのメンテナンスが必須になりますので施工環境には注意しましょう。

ジェットヒーターについて

厳冬期におけるジェットヒーター使用について

この事から結露している環境では一般的なガラスコーティングの施工は芳しくないと言っても過言ではありません。

結露した窓ガラス、湿度は相当高いので内外気温差により結露が発生。

単純に暖める事だけを考えると、工場等でジェットヒーターを使われる傾向がありますが、このヒーターはコーティング施工にはあまり良くはありません。

 

コーティングは加水分解、脱水縮合によりガラス質へ転換させ硬化しますが、湿度の多い環境ではその過程において硬化不良や白濁を招く恐れがあります。数週間で白い雨染みのような痕跡の見受けられる場合は加水分解、脱水縮合不良とも考えられます。

 

灯油が燃えるとCo2(二酸化炭素)とH2O(水蒸気)になりますが、この水蒸気は湿度を上げます。

※1リットルの灯油に対して1リットルの水が発生

 

しっかりとコーティングを学んでいればジェットヒーターを使う事はありませんが、一般的なコーティング屋さんでは意外と使われている事が多いようです。

 

燃焼ガス中の水蒸気を室内に出さないためには、室外から吸気し、排気を室外に放出するFF式ファンヒーターを使う必要があります。また灯油燃焼でも湿度を押さえる方向の製品が必須ですね。

 

つまり灯油をダイレクトに燃焼させるジェットヒーターはコーティング施工時には向かないと考えられます。

 

これは屋外での画像ですので、相当な結露となっております。

 

実際の施工スペースにおいてこの様では全く作業が出来ませんので、あくまでもイメージと捉えて頂きたいのですが

 

 

 

湿度の高い環境は、塗装面に当然の如く湿気があるわけで、コーティング施工環境において適切な湿度は35%~60%程度と考えられております。

 

これは製造時に濃度等で調整されておりますが、関東圏での施工を基本(気温20度、湿度35%~60%)となっているからです。

 

つまり北海道は基本から外れてしまいますので環境を注意する必要があると考えます。

 

 

よくあるリビングの結露

 

 

 

その結露を防ぐためには‥

一番は床ではないでしょうか。スムーズな排水を促す防水塗装は湿度管理に有効と思います。

温度差による湿度発生について

コーティング施工において湿度、温度が大切なことを書かせて頂いておりますが、冬季間の温水洗車の際に発生する湿度はガラスコーティング施工時に非常に問題があります。

 

湿度を管理する上で最も必要なものが床面状態です。

 

コンクリート打ちっぱなし床面は水分の乾燥が遅く、湿度の高い状態になりますので、塗装が必要になりますが、安価すぎる塗装の場合は色がついているだけで排水性が悪く、湿度は多い状態のままです。排水性が悪いので当然ですね。

 

ではどうするかですが、床の塗装は塗装屋さんでも出来ますが、防水屋さんに依頼するのが正解です。

 

防水屋さんはビルの屋上などに防水塗装を行うスペシャリストです。スムーズな排水を促す工事を行いますので当然雨漏りはNG、そのための技術です。

 

防水屋さんによる防水処理の場合は、温水使用時に一時的に上がってしまう湿度でも、数分で通常値に戻ります。

 

 

この様に、同じような行為でも考え方により良い方向へ向かを事を考えるのはコーティング施工者として至極当然な事であり、年々理論が変わる業界においては対応しなくてはいけない部分だだとカービューティープロ札幌ドーム前では考えます。

 

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