【技術 】お車の洗浄について お車を洗う際には様々な方法がありますが、カービューティープロ札幌ドーム前ではデリケートな塗装面へのアプローチを次のように考えます。
トップ画像は洗車を行っている風景ですが、良い点、悪い点があります。
良い点
レジャーとして大切なお車の洗車を楽しんでいる。
悪い点
屋外で洗車(擦り傷の原因)
洗車スポンジに力を入れすぎ。(擦り傷の原因)
厚手のグローブ使用(擦り傷の原因)
右手を塗装面にかけて体を支えている(へこみの原因)
たった1枚の画像でこれだけ見受けられます。
これが業務用途であればいかがでしょう?
ページコンテンツ
デリケートなボディーについて
使われる道具
ボディーの洗浄の際、様々な部材が使われますが一長一短があります。
1、洗車グローブ及びムートン
洗いやすさと言う面では良いと思いますが、ゴミを吸い込んだ毛はキズの原因になりますので定期的な交換、業務であれば1台使用されたら交換をお勧めします。また羊毛は研磨の際にも使われますがハードタイプになりますので濃色車の洗浄にはあまり向かないと思います。
2、マイクロファイバータオル
こちらは元々吸水性のよい傷になりにくいタオルですが、洗浄より水分拭取りに向くタオルになりますのでシャンプーを使った洗車には向きません。また業務使用であればゴミを吸い込んだ毛はキズの原因になりますので洗車グローブ・ムートンと同じく1台毎の交換が必要です。
もしマイクロファイバータオルでシャンプー洗車を行いたい場合は、バンなどの社用車でソリッドホワイトカラーは傷が見えないですし、水垢も取れ易いのでそちらで行った方が無難です。通常のカラー、特に濃色は絶対にNGです。理屈を考えれば当然なのですが、未だに20年以上前の考えをお持ちの方が多いようです。
根拠
カービューティープロ札幌ドーム前 店長は過去東京のガソリンスタンドの所長を任されていたことがありますが、そちらのお客様は政治家や大企業の社長さん等、お車は超高級車ばかりですので手洗い洗車が基本でした。
その際、マイクロファイバータオルで手洗い洗車を行うと線傷が物凄い入っておりました。
当時はタオルで洗うと傷が入るとは考えられませんでしたが、現在のお仕事ではトヨタのソリッドブラックなどをしっかり磨いた後、マイクロファイバータオルを使うとたちまち傷が入ってしまうんです。もちろん蛍光灯や弱いスポットライトでは見えませんのでしっかりした光源下でのお話ですが。
洗車グローブ・ムートン・マイクロファイバータオル、何れもホームセンターなどで販売されていますので導入しやすいと思いますが共通するNGポイントがあります。
これらを使用する場合はカーシャンプーを使うと思いますが、ボディーにシャンプーを大量にかけてこすり洗いはNGです。
洗車の際は1パネル事、噛みこんだ汚れを落としてあげる必要性があります。
しかしこの手の部材で1パネル毎こまめに洗浄できるでしょうか?
答えはNO、出来ないで一気に全体を擦り洗いだと思います。
そうすると目地から落ちてきた汚れが噛みこみデリケートな塗装面を引っ掻き回すので傷の原因になります。
実際に当店でピカピカにしたお車がムートン洗浄で傷だらけにされてしまいました例があります。
ムートンやマイクロファイバーを使って洗浄している以上、キズは避けられないので、新車の場合では傷があったのではなく傷を入れたと言うのが正しいと思います。
それではディーラーさん可哀そうですし、関係を悪化させられた場合はオーナー様も浮かばれません。
3、車両用洗車スポンジ
画像の特注洗車スポンジは一般向けの商材ではありませんが当店での洗浄の際には必須となっております。
メリット
細かな穴が表面積を稼ぎシャンプー液剤を大量に取り込む事
洗浄中スポンジ内から出たシャンプー液が塗装面の滑り効果を発生し滑らかな洗い心地になる事
洗浄中シャンプーを吸い込もうとする力(負圧)が発生する事から目地から出たチリを吸い込み塗装面を傷めない。
また、1パネル事のもみ洗いを簡単に行う事が出来るので、常にフレッシュした状態で目地から出たチリやゴミで塗装面を傷めず洗車の動線的に車体を守るケアが出来る事。
デメリットとして初期の場合はやや硬いので馴らしが必要と、場所によっては洗いにくいので「タイプC】の出番です。
一般向けのタイプAスポンジ
高機能洗車用スポンジ
サイズ:160×110×50mm
高弾性で適度な硬度を持ち、かつ軽量であるため洗車用のスポンジとしては最適です。泡立ちが良く柔軟なフォーム(気泡)により塗装面を傷つけることなく作業がスムーズに行えます。ポイントは1パネル毎にもみ洗いを行い、ゴミやチリを落とす事です。この考え方が長期で見た場合、お車の状態を長持ちさせます。
ダメな洗い方
画像はDIYでよく見る光景です。スポンジで洗ってますが間違った点があります。
1、スポンジがつぶれるぐらいの加圧
せっかく細かい穴にチリや汚れを吸い込んでいるのに、余計な加圧はそれらのゴミを塗装面へ戻します。
2、ボディーへ手をかけている点
自身の車ではOKでしょうが、生業にしている場合はNG行為です。
3、屋外での洗浄
これも自身の車ならOKですね。
傷の入りやすいグリル
最近のお車、特にレクサスやマツダ CX-5等はグリルがハニカム構造になっており、洗いにくくかつ傷の入りやすい素材でできております。こちらを洗浄する時は間違ってもマイクロファイバータオルなどで擦り洗いは避て下さい。キズが入ります。キズが入った場合はポリッシャーでの研磨不可なので交換しかありません。
マイクロファイバータオルはきれいな面を拭きあげるための物です。
札幌でのコーティング施工は温水の洗浄が常識
温水(熱湯)による洗浄
ガラスコーティングは気温16度以下では加水分解、脱水縮合(固まりません)が出来ません。
冬季間、冷え切ったボディーを冷水で洗車するという事は更に塗装面を冷やす事になります。
【施工環境】非常に大切な厳冬期における札幌及び北海道でのコーティング施工温度・湿度について ジェットヒーターは湿度が多すぎコーティングには不向きです。
なので札幌でのコーティングは温水が必要不可欠となります。
カービューティープロの情報ネットワーク
カービューティープロは全国に約500軒の施工店がありまして、各地域において最適の施工を行っております。 例えば沖縄県と北海道では気温湿度が違います。沖縄で問題なくても北海道ではダメだったり、これは東京を起点として考えても然りです。
当店はLINKの施工店と情報交換を行い、常に技術の向上を目指しておりますが、こちら北海道ではやはり環境の違いがありますので北海道は北海道の独自のネットワークにより個人店及び小規模グループではありえない情報力・技術向上を目指しており常に進化し続けます。
洗浄の際に使われる液剤
塗装面は洗車では落ちいない汚れ、今回の場合は鉄粉とピッチ、タールの汚れ コーティングには大敵ですので、速やかに除去します。 速やかにできるのは米国BAFIndustriesの洗浄剤の力が全てです。DIYでは 1日かかる事が1時間で終えるので、その分還元出来るからです。これがカービューティープロの特色です。
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カービューティープロはフランチャイズですか?
と聞かれるケースが多いのですがフランチャイズではありません。では何故同じ看板で営業されているのか?ですが、まず上記のカービューティプロスクールで技術と米国BAFIndustries製ケミカルの取り扱い方法を学びます。卒業することで取り扱いライセンス(日本の場合はPROナンバー)が交付され技術を提供できるようになります。
その証が看板の【PRO】なのです。
※BAF社製洗浄剤はライセンスを持たないと使用できません。仮に並行輸入出来たとしても使いこなせないでしょう。それぐらい難しい洗浄剤です。
BAF Industriesとは
カービューティープロの前身であるBAF Industriesは、1935年にジャック・W・バーフォードによって設立され、カリフォルニア州サンタアナに本社を置くBAFインダストリーのプロフェッショナル部門です。
他のケミカルメーカーとは異なり、ワックス、コンパウンド、コーティング剤、塗料、クリーナー、バフィングパッド、ペーストワックスを自身の施設で製造する唯一の企業であり、米国、カナダ、メキシコ、カリブ海、中東、ヨーロッパ、環太平洋地域の300以上のプロのディストリビューターに70年以上にわたり、自動車ディーラー、ディテールショップ、カーウォッシュ、オートオークション、ボディショップにPRO製品を製造し販売しています。
創業以来高い水準の品質を維持することにより、BAF Industriesは今日のカーケア業界の大手メーカーとして評判を得ています。
1989年にProfessional Carwashing&Detailing MagazineではPRO製品が業界で1位を獲得しました。 プロのディテーラーに数多くのメーカーの600種類以上のカーケア製品で最も頻繁に使用される5つのカテゴリ(コンパウンド、ポリッシュ/ワックス、ドレッシング、シャンプーおよび洗浄剤/溶剤)で調査されます。1991年の詳細調査でも業界で1位を獲得しております。
BAFでは、経験豊富な化学者及び研究開発スタッフが、最先端のプロフェッショナルカーケア製品の製造に専念、品質を管理し、 専門的PROディストリビューターによって最新の情報を提供しております。
PROは訓練を受けたカーケア専門家です。 ライセンスによりPRO製品がどのように機能し、どのように適用されるのかを正確に把握しています。