当店を複数台で利用して頂いているお客様ですが、この度パナメーラを導入され、大人の事情により他店にてコーティングされたそうですが全体がおかしい?との事から当店での手直しさせて頂く事になりました。
こちらのお客様
過去、ブラックのお車で異常なまでの水シミ、スケールに悩まされ撥水アレルギー
その事から他のお車ではPX-V300(親水タイプ)を利用され、アレルギーから解放されリピーターとなって頂きました。
現在では親水タイプから親水性低撥水へ調整させて頂いて、洗車時のストレスを少しづつ緩やかにさせて頂いております。
コーティングの機能「水流れについて」
https://pro-sapporo.com/blog/?p=37749
撥水によるウオータースポットが数ケ所確認されましたが、今回の気になる点は下地処理方法、トップ画像のオーロラです。
業者ではなく一般のお客様でも気が付かれるレベルですので、相当悪いと言っても過言ではありません。
人間の視点
ピント調整をすると更に判ります。
更にピントと光源を変えるとこの様な痕跡が見えます。
※高トルク型の機材を使ったのは明白、マッチングが取れていない。
これが全体に確認出来ました。
なぜこのようになってしまうのか?
ドイツ車はメルセデス、BMW、アウディ等、日本の車と違って塗装が硬いのですがポルシェは例外、どちらかと言いますと国産車に近く、硬さで言いましたらレクサスより柔らかいかと感じます。
なので他ドイツ車と同じ手法、機材、液剤を使用されると研磨力が強すぎて画像の様な痕になりやすいです。
でも、塗装面の状態により強めの研磨が必要な場合もありますが、今回のパナメーラは新車です。
正直言ってここまで強くする必要があるのか?
例えば10年くらい経過したお車を強めの研磨を行う事は当然ですが、強めの後は痕跡を和らげる必要があります。これが経年車の研磨の大まかな考え方ですが、当該車両はどうなのでしょうか。
〇他ドイツ車と同じ手法、機材、液剤を使用されると研磨力が強すぎて画像の様な痕になりやすい。
〇機材と液剤のマッチングが取れていない。
〇低コストで仕上げようとしたため目消しを行っていない。
ここまでは技術力、コストと考えられますが、一般の客様でも気が付かれた事に気が付かないので環境が悪いとも考えられます。
いくら何でも異常さが判るかと思います。
環境は、例えば屋外で磨いた、シャッター開けっ放し等が考えられますが、それは工程の場合で、ここでいう環境は最終チェックと考えて下さい。
つまり照明がNGと思われます。
見えない物は判らない
研磨を行う際には特殊照明が必要で蛍光灯下では上記の状況は見えません。
また、スポットライトでも力率の強い照明が必要で、現在主流になりつつあるLEDでは力率が低く、無いよりましと言った程度(スウェーデン製のディティーリングライトを除く)です。
総論として蛍光灯下でマッチングの取れていない機材液剤を使い一発で終わらせた。
この様に思います。
※安くや広告を多く入れる業者には気を付けましょう。
安くではなく適正価格だからです。
照明
【施工環境】コーティング施工にとても大切な特殊照明について
蛍光灯
【照明】蛍光灯下での研磨やコーティング作業について 蛍光灯の下でも研磨とコーティングは出来ますが、塗装面のしっかりた研磨は塗装面が見えないのでクオリティーは高いとは言えません。また見えない物を作業する場合は無駄な研磨の割には仕上がりが悪いケースもございます。
コーティング施工で大事な事
コーティング施工で大事な事
コーティング・研磨作業について
コーティング・研磨作業について
お車はすでに出庫しております。詳しくはこちらをご覧ください。当店の考え方です。
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ここで注釈ですが、ブログ(施工履歴)を掲載するのはブラックボックス化する車業界を少しでも透明化し、お客様との相互理解のつもりで頑張っております。しかし、この記事はリアルタイムではありません。
上記、セキュリティーについても記載しておりますが、入庫時のお車を特定させない考え方がある為です。
【人材】時間の考え方とスタッフについて
次に「入庫予約とお車の保管(時間について)」ですが詳しく記事を書きましたので抜粋致します。
入庫予約とお車の保管(時間について)
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研磨を行う際は、だれが見ても判るように特殊照明は必須です。
最近、入庫されるお客様の多くには、様々なお店に相談されるケースが目立ちます。
調べるといずれの店舗も外光が差し込んでいたり蛍光灯しかなかったり。
はたまたシャッター開けっ放し
洗車すら屋外‥
きれいに見せるために撮影の際は外光取入れ等‥
※サンプルは別のハリアーです。
この様にハッキリ塗装面を見るためには力率の強い特殊照明が必要です。
単純に蛍光灯があるではNG
流行りのLEDも美しく見せる光源ですので、無いよりはマシといった程度
また、ホームセンターで販売されているスポットライトや工事現場用とは目的用途が違います。
蛍光灯下で磨かれる暴挙もよく目にしますが、蛍光灯下はこの様には見えなく、研磨を行ってもこれからお見せする仕上がりは難しいのです。
20年の研磨職人T
蛍光灯下では
特に問題なく見えるかと思います。
これが蛍光灯下での研磨仕上がりと言っても過言ではありません。
拡大
やや塗装面の汚れが見えるかと思います。
YCCS認定技術者のイナガキと申します。
この状態で仕上がったと言う施工店も多いので、しっかりした研磨、コーティングをお考えの場合は記事を留意して頂ければ参考になると思いますよ。
YCCS認定技術者 inagaki
特殊照明点灯
いかがでしょうか?しっかり状態が見えますね。
見えない物はどんなに腕が良くてもしっかりと磨けません。それぐらい力率の強い特殊照明は大切なのです。
単純に照明があるではNG
はやりのLEDも美しく見せる光源ですので、無いよりはマシといった程度
また、ホームセンターで販売されているスポットライトや工事現場用とは目的用途が違います。
また、しっかり見えない事から半信半疑の研磨、その為、無駄な過研磨を招く事もあります。
蛍光灯下では問題なく見える=この様な環境であればクオリティーの高い仕事は難しいと思います。
照明
PRO ohmiya
傷をスポットライトで撮影し、アフター撮影でスポットライトを消してしまう(隠蔽)ケースもありますので注意が必要です。
非常に大切なマスキング処理
マスキングはきちんと仕事をするための心意気でありおもてなしの心です。汚いマスキングの場合は当然ながらしっかり仕事をしようと言う配慮に欠けますので良い仕事は出来ません。
ヘッドライトを養生しているか?
ヘッドライトには紫外線から守る為のハードコートが塗られておりますが、年数が経つと黄変・白濁します。
コーティング施行時においてはボンネットやバンパー処置中に誤ってハードコートを磨かれてしまう事を防ぐために保護しておく必要があります。
ここを疎かにしてしまうと、その時点では問題が無いように見えても劣化速度が加速されます。
ヘッドライトリペアを行っていて感じる事は、過去他店にて研磨された車ほど痛みが見受けられる点です。コーティングの際にマスキングを行わずヘッドライトにバフが接触し、ハードコートを攻撃したからこそ年数が経ったときに不自然な傷み方になると確信しております。ヘッドライトに不具合を感じた場合は過去を思い出してみてくださいね。
ワイパー部分の保護
こちらを新聞紙での保護はNG(保護目的では最低限ですが、エッジ部分で塗装面に傷が入ります)
たったこれだけの情報ですが、大切なお車をお預かりする上で、何を目的(目先だけの仕上がりか、数年先の痛みを考えてなのか)にしているのかが判る画像かと思います。
ワイパー部分は確実に守るのは常識! その場合は新聞紙の使用はNG。それは紙のエッジの部分で塗装面へ傷の入りを懸念するからです。腕の良い板金修理工場職人さんは必ずこの方法を取ります。
コストの関係で新聞紙でワイパー部分を使うケースもありますが、新聞紙の様な紙はエッジ部分で塗装面に傷が入る可能性があります。大切な資産であるお車を守るのは過剰過ぎて何一つ悪い事はありません。
ちなみに、塗装屋さんで安価な場所は新聞紙、高価な場所はマスカー等の塗装面を攻撃しない素材を使います。
ポイント
保護を行っていない=論外
新聞紙=大切なお車をお預かりしていると言う心に欠ける
マスキングの必要性
【技術】非常に大切な「マスキング処理」について
このマスキング処理はカービューティープロ札幌ドーム前では重要な位置づけとしております。
ヨレヨレしているマスキング画像をたまに見ますが正気でしょうか(笑)
清田区、自称経験、自社認定に注意です。
セラミックプロ9Hの偽物に注意
クリーニング業者の汚すぎる清掃 自衛策は常識
あまり写真が取れませんでした。
コーティングは低撥水タイプのスタンダードのベストセラー「PCX-V110」
https://pro-sapporo.com/blog/?p=647
今回施工させて頂きましたPRO PCX-V110ガラスコーティングは濡れたような艶を演出し、塩カル等の耐薬品性に優れております。また低撥水性であるのでセルフクリーニング効果により洗車頻度を遅らせる事が出来ます。
https://pro-sapporo.com/blog/?p=37749
使用後のPCX-V110ガラスコーティング剤ですが、この様に垂れたコーティング剤がすぐに固まってしまいます。
施工後、数年後のイメージ
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PCX-V110含むコーティング剤は塗ればよいというものではありません。
適正な量を塗布させ、余剰成分を拭きとるので均等かつ平滑的に塗布が必須です。
よくある「たっぷりと塗布」と言う表現は、そのとおり行うとムラになりますし余計な時間が掛かります。余計な時間はヘアラインスクラッチの原因にもなり得ます。
(ポリシラザンは除く)
理想的な施工状況
※このような画像で塗筋が乱雑に見える場合は、いわゆる塗ればよい的な感覚!均一さに欠けますので耐久性はあまり芳しくはありません。
コーティング施工時には素手で行ってはいけません。
コーティングには油分が大敵です!
せっかく脱脂を行ったのに素手では本末転倒です。
【コーティング施工時の注意点】素手で作業を行っていないか?
https://pro-sapporo.com/blog/?p=54726
しっかり行ってますか? とても大切なコーティングのエイジング(熟成時間)
コーティングは塗っておしまいではありません。
熟成時間(深夜)もエアコンにて温度管理します。
コロナウイルス対策
アルコールや次亜塩素酸での対策はよく目にしますが、車業界ではディーラーさん以外は意外と浸透していない現実があります。
その中で次亜塩素酸はアレルギーの原因になりやすいので注意が必要です。
カービューティープロ札幌ドーム前ではPRO液剤【Q-7】を使用しておりますので、同業他社様より対策のアドバンテージがあると自負しております。
Q-7 DEODORANT【消臭除菌抗菌剤】新型コロナウイルス(COVID-19)に有効な界面活性剤「塩化ベルザウコウニム」(0.05%以上)が含有!
こちら液材を使用し触れる場所、および車内へ噴霧し少しでも予防となるよう考えて実践しております。
新型コロナウィルスの感染拡大に対する当社の対応について
PCX-V110はスタンダードガラスコーティング4種の中で一番硬く、低撥水性の濡れたような光沢で定評がありますので、スタンダードタイプガラスコーティングの中ではポルシェに一番お勧めできます。
スタンダードガラスコーティング 低撥水タイプは2種類
PRO PCX-V110(撥水性低撥水)
PRO PCX-S7(親水性低撥水)
水の流れ方は低撥水ですが撥水寄りの低撥水となります。
コーティングの説明で良くある「洗車が楽」と言うトークは、撥水性を選択する事で確かに楽ではありますが、マメに洗車が出来る方向けと思われた方が良いです。
詳しくは下記の記事をご参照して頂ければと思います。
洗車セットを使われますと良い状態が長続きしますので、ご活用いただければ幸いです。
念のためですがマイクロファイバータオルでのシャンプー洗車はご法度です。
マイクロファイバータオルはきれいな面を拭くための吸水性の良いタオルですので
かならず洗車用スポンジ「タイプA」をご使い下さい。
月1回~の方は親水性低撥水「PCX-S7」、洗車機使用の方は撥水性低撥水「PCX-V110」をお勧めします。
洗車セットを使って頂きますと良い状態が長続きしますので是非ご活用ください。
撥水性低撥水ガラスコーティング「スタンダード PCX-V110」のご利用ありがとうございました。
PRO PCX-V110ガラスコーティング施工例
ポルシェ施工例
他店コーティング