コーティング施工環境について

画像はコーティング施工として完全にNGです。

目の前が砂利等でほこりが多い環境
シャッターがトラックを想定しており、入所っこの際に誇りの舞い込み、温度管理が出来ない。

外光を入れるための窓
セキュリティーの観点、及び研磨の際の余計な光

コーティングはガソリンスタンド、カーディーラーや大型中古車販売店、修理工場で見受けられる事がありますが、同じピット内でオイル交換や下回り防錆塗装、ハード面の作業をしている環境ではチリ、ホコリ、オイルミストが舞い、ホコリを巻き込み余計に傷を増やす原因にもなりますので施工環境としては疑問があります。

それ以外ではオープンスペース(屋外やシャッター開けっ放し・冬期間でもビニールカーテン)での研磨やコーティング施工と専門店でありながらも信じられないケースが多く施工を依頼される場合は確認されたほうが良いでしょう。

オイル交換、防錆塗装、重作業について

オイル交換、防錆塗装、重作業について

重整備を行っている環境での研磨とコーティングは狂っているとしか考えられません。

外光が入り込みすぎ、チリほこりが舞う環境、温度管理が出来ていない

もしこの様な環境をブログ等で公開しているようであれば、コーティングや研磨の知識が足りないと考えられます。

さらにその場所がディーラーであれば、当然ながらそのディーラーは研磨やコーティングを甘く考えられているとも考えられますので注意が必要ですね。

見せないのは確信犯、見せるのは知識が‥

コーティングの施工温度について

コーティング作業において温度、湿度管理は非常に重要です。

ガラスコーティングは気温16度以下では加水分解、脱水縮合(固まりません)が出来ませんので施工依頼は注意が必要です。初期硬化不良の原因でもあります。

非常に大切な厳冬期における札幌及び北海道でのコーティング施工温度・湿度について

ジェットヒーター使用について

施工ブース温度はジェットヒーターで上げたとしても、脱水縮合の過程で湿度が問題になります。

結露について

東北から北海道にかけて低温施工を余儀なくされる地方については環境を一歩深く考える必要があります。防水塗装は必須と考えます。 

湿度が高いとコーティングの硬化が促進されますが、高すぎる湿度の場合は硬度が上がりません。

温水について

上記、厳冬期における施工温度の考え方は、お車のパネル温度にも影響されます。

また融雪剤におけるアルカリ性汚れの洗浄には温度の高い洗浄が有効的です。

非常に残念ですが、温水を使って洗車をする事があり得ないと言われる方が居るようです。
温水のメリットは汚れを落としやすくすること。
台所で食器洗浄は水で洗いますか?

フライやてんぷらなどの油物を洗いやすいですか?

お風呂の洗浄は水で濯ぎますか?

コーティングは寒くても施工できますが、寒いと作業が容易になります。拭き取りやすいからですね。

でも、拭き取りやすいと言う事は、残留成分が残らない、残りにくい。または定着しにくいと考えられないのでしょうね。

目的は汚れを落としやすくして、コーティング施工の適正温度にする事です。

更に近年の北海道では温暖化の影響なのか?花粉の影響を受けている車も目にする機会が多くなっております。花粉は磨きでは取れません。そのための温水(お湯)ですが、理解されていない方が多いです。

詳しくは検索 花粉 ペクチン をご覧ください。
まともな施工店は理解されております。

セキュリティーについて

お車は殆どの方は人生中で3番目に高額な買い物でもあります。(1番 自宅 2番生命保険)大切なお車をお預かりする場合の重要なポイント「入庫中は見せない、見えない」を詳しく記しております。

セキュリティーについて大切な事

下回り防錆塗装はコーティング施工環境ではNG

ミスト状の防製剤が空中を浮遊し塗装面に付着、コーティング内に閉じ込めてしまったり、車内に入り込む可能性があるためコーティング・クリーニング施工環境では作業行わないのが、しっかりした考え方を持つコーティング施工店の特徴です。※施工ブースを分けている場合は除きます。

下回り防錆塗装について

とても大切な照明について

コーティング店とカーディテイリンググショップの大きな違いは下地処理をどのように考えるかです。

その場合に最も必要なのが力率の強い照明が天井に備わっているかです。

ただこの様に漠然と記述しても判りにくいと思いますので簡単に見るポイントをあげます。

ポイント

〇最近流行りの高精度LEDは高価なスウェーデン製を除き力率が足りないため研磨およびコーティングには向きません。しっかりコントラストが出るか否か?

〇色温度の違いを考えているか否か?

〇すべてが白い光線であれば撮影用 赤方向(黄色)に色が傾いているようであれば研磨やコーティングにしっかりした考え方を持っていると思います。

〇薄暗い室内で撮影している場合は何も行わなくとも光の関係でキレイに見えるものです。

〇六角形型の蛍光灯は展示するための照明です。プロテクションフィルムの場合は良いのですがコーティング及び研磨作業には向きませんので磨きが甘いと言う事態になります。

後輩諸君へ

高精度LEDは一般家庭、および展示用の照明で研磨にはあまり向きませんので、カービューティープロの研磨クオリティーに届かなくなります。お店を立ち上げる際に無駄な投資とならないよう注意してくださいね。

蛍光灯下での研磨やコーティング作業について

蛍光灯の下でも研磨とコーティングは出来ますが、塗装面のしっかりた研磨は塗装面が見えないのでクオリティーは高いとは言えません。また見えない物を作業する場合は無駄な研磨の割には仕上がりが悪いケースもございます。※磨く=削ると表現される業者は殆どがこの位置です。

蛍光灯下での作業について

※今はインターネットの時代です。お車の完成画像を蛍光灯下で撮影されている場合は、スポットライトを点灯させるとあまり良くない状況です。

判ってて撮影される場合は確信犯!

判らない場合は理論不足(この様なお店は正直怖いです。)

※薄暗い室内、蛍光灯は何もしなくてもきれいに写るものです。

【施工技術】画像での研磨技術の見極め方も参照して頂けると良いと思います。

撮影の際に外光を入れて撮影していないか?

外光を入れると光沢が出たかのように写りますので(何も行わなくてもコントラスト差でキレイに見える)注意しましょう。

これが無ければ多層式コーティングは語れない「ディティーリングライトについて」

様々な多層式コーティングがセラミックプロ9H登場以来増えてまいりましたが、その多層式、専用の照明で点検されているでしょうか?

専用の照明はスポットライトなどの塗装面の凹凸を確認するものでも蛍光灯でもありません。

「照明について」内の記事にもありますが、専用ディテイリングライトをお持ちでないと2層目以上(特に撥水性)からムラが非常に多い状況が目に余ります。

こちらが仕上げを左右します。単なるLEDなどではありません。

濃色車で異常なほどムラが多く(日中はわかりません)、明るいだけの照明では仕上げることが困難かと思います。
 

※一般コーティング店(フランチャイズや個人店)はこの照明を導入できません。

セラミックプロ9H施工店が使えるディティーリングライト

焼付処理について

北海道ではガラスコーティング、フッ素樹脂コーティングではのカーボンヒーター(旧遠赤外線ヒーター)が必須と考えます。もちろん無くてもコーティング施工は出来ますが(フッ素樹脂コーティングの場合は過去に比べ施工単価を安価にするため手順を省略可されたコーティング剤を使われる傾向にあります。) 行わない理由ではなく行う理由を考えます。

施工温度についてはコーティング施工では最低条件ですが、施工後の不安定な状態を解消するためと、コーティングの被膜強度を上げるためカーボンヒーターによる焼付処理は必須であるとカービューティープロ札幌ドーム前では考えます。

焼付処理について

この処理を行わないとスケール(白い汚れ)がコーティング面に短期間で固着し、数か月でメンテナンスが必要な状態になります。これを嫌って無機質であるガラスコーティングへWAXを施工すると言った対処法がありますが、有機質であるWAXを掛ける事は本末転倒です。

資材の見直し、施工環境の見直しを考えられた方が良いでしょう。

1、北海道の気候を無視したコーティング(フランチャイズ系に多い)

2、基本である東京と同じ施工法は北海道はNGマニュアルが厳冬期を想定していない

3、施工スペースの温度が16度以下、湿度が70%以上の環境で施工(大型工場やジェットヒーター使用・達磨ストーブなど以ての外です。)

4、エージング不足(熟成時間も温度管理は必要)

5、焼付処理を行っていない

エイジング(コーティングの乾燥熟成時間)について

コーティングは施工して終わりではありません。施工後、温度、湿度を考慮して乾燥熟成時間が必要です。たまに利用するガソリンスタンド等では施工中看板を立ててコーティングをアピールしておりますがエージングではなく置いているだけです。

エイジングについて

クォリティーの高い施工には1台ずつの間仕切りが必要

数台をお預かりできるスペースがある場合は、上記画像のように独立した環境を整えることが必須と考えます。

足回り等の重整備等、コーティング施工に適さない環境は先に説明させて頂きましたが、さらに細かく考えると研磨作業時に発生するコンパウンドの粉も注意する必要があります。

コンパウンドの粉

コンパウンドの粉が多い=水性を使用していると判断しても良い(油性は粉が少ないので仕切りを考える殊に進まない)

油性コンパウンドは傷を埋める隠ぺい効果と光沢がヌルテカになりますが、油分はコーティングの定着を阻害します。洗車時にメンテナンス材を必ず使うようにと説明がある場合は殆どがこのパターンといっても過言ではありません。つまり締約の弱さを撥水でごまかすのです。

他車両への害を避けるため

コンパウンドの粉は重い埃です。仕上がったお車や施工中に降り積もると、当然のごとく悪影響を及ぼし仕上がりに影響が出ます。

温度管理

更に施工時の温度管理にも非常に有効です。

ホームセンターで販売されている安価なカーテンでは上部よりほこりが入り込み熱が逃げます。なんでも似てればよいというものではありません。

コーティング作業において温度、湿度管理は非常に重要です。ガラスコーティングは気温16度以下では加水分解、脱水縮合(固まりません)が出来ませんので施工依頼は注意が必要です。

厳冬期における施工温度・湿度について

ホームセンターで販売されている安価な吊り下げ式は無いよりマシと言った程度、上面の隙間があるとコーティング及び研磨には不適切です。