2025/7【マツダRX-7|全塗装後のボディにセラミックコーティング】札幌市北区よりご入庫/Ceramic Pro 9H施工事例(FC3S)

ページコンテンツ
- 1 🔧全塗装車両へのコーティング:重要な下地処理
- 2 施工内容
- 3 YouTube
- 4 下地処理
- 5 セラミックプロ9H認定施工店が使える【ナノプライマー】
- 6 コーティング
- 7 北海道ではコーティングの焼付処理が必須です。
- 8 カービューティープロ札幌ドーム前と通常のカービューティープロ施工店の違い
- 9 エージング (熟成時間(深夜))もエアコンにて温度管理します。
- 10 では完成画像をご覧ください。
- 11 お手入れ
- 12 コーティングメンテナンスについて
- 13 施工例
🔧全塗装車両へのコーティング:重要な下地処理
今回のお車は、ボディ全体をリフレッシュ塗装(オールペン)済みの車両です。
全塗装後のお車には、仕上げ段階で「バフ目(オーロラマーク)」が残っているケースが多く、
このRX-7も例外ではなく、塗装全体にバフ目が広がっている状態でした。
コーティングの性能を最大限に発揮させるには、このようなバフ目をしっかり除去し、
平滑で光沢のある「鏡面仕上げ」状態に整えることが重要です。
そこで当店では、入念な研磨(ポリッシュ)工程を実施。
塗装面の肌を整え、全体の光沢感をしっかりと引き出したうえで、コーティングを施工しております。
💡再塗装車におけるチェックポイント
再塗装車は、新車とは異なり以下のような点に注意が必要です。
- 塗装の乾燥・硬化が十分に進んでいるか(溶剤の抜け)
- 肌の状態(塗装面の凹凸、ゴミ噛み、艶ムラなど)
- 塗膜の柔らかさ・厚みの個体差
こうした状態を適切に見極めたうえで、研磨の強さやバフ・コンパウンドの選定を細かく調整する必要があります。
当店では施工前に塗装状態を確認し、最適な磨きとコーティングをご提案しています。
🛡施工したコーティング:Ceramic Pro 9H(疎水性/2レイヤー)
最終仕上げには、セラミックプロ 9H(疎水性タイプ)を2レイヤー施工。
高い膜厚と優れた耐久性・防汚性により、デリケートな再塗装車にも安心して施工いただけるガラスコーティングです。
- 疎水性による雨ジミ・ウォータースポットの抑制
- 2層構造による深みのある艶感
- 高硬度による擦りキズへの耐性強化
経年車でありながら、まるでショーカーのような光沢と存在感を放つボディへと仕上がりました。
施工内容
下地処理
セラミックプロ9H:経年車基本コース
ディティール洗浄:ライトコース(無料)
セラミックプロ9H 2レイヤー(疎水性)
ウィンドウ撥水コーティング:PGS-33
YouTube
先に完成動画をYouTubeにて公開しております。
動画について
動画では、研磨作業に必要な光源として赤みが強めに調整されています。これは、塗装面の状態をしっかり確認するために、色温度を変化させているためです。
照明にはさまざまな色温度が必要で、すべて白色の照明だけでは撮影映像は綺麗に見えるかもしれませんが、実際の研磨レベルは低いと判断されることがあります。これは、白色の光が塗装面の微細な凹凸を見えにくくしてしまうためで、「ホワイトの洪水」や「霧の中のハイビーム」のような状態に例えられます(ヘキサゴンライトなどがこれに該当します)。
大切なのは、「何を求めているのか」という点です。研磨の精度なのか、映像や写真の美しさなのかによって、適した光源は異なります。コーティング施工をご希望の場合は、使用されている照明の色温度にも注目してみるとよいでしょう。
カーボンヒーターの熱入れについて
同じ名称のコーティング材でも、施工温度、湿度、熱入れによって120%性能を高めることが出来ます。


ご覧のように、カーボンヒーターを使用した熱入れ作業は、寒冷地である北海道においては欠かせない工程です。当店では、この作業を「当たり前」として丁寧に実施しています。

常温では、ガラスコーティングもセラミックコーティングも十分に硬化しない可能性があります(通常、完全硬化には2〜3週間かかります)。それにも関わらず、「水を弾けばガラスコーティング」といった誤った認識が広まってしまっているのが現実です。
ポイント
現在、多くのコーティングメーカーは、施工業者に採用されやすくするために「熱入れ不要」「冬季対応」など、作業を簡略化できる資材を開発しています。
しかし、これはあくまで販路拡大のための戦略であり、必ずしもその資材が低温環境での施工に適しているという意味ではありません。
実際、資材メーカーの担当者からは、
「ヒーターなどの設備が必要だと施工店に敬遠されてしまう」
という声をよく耳にします。
また、多くのコーティング製品は熱帯地域で開発されており、氷点下での使用に関してはマニュアルに具体的な記載がほとんどないのが実情です。
(例:セラミックプロはロシア開発、グロスコートは−40℃のモンゴルで開発)
こうした背景を踏まえれば、プロとして確実な仕上がりを求めるのであれば、温度管理と熱入れは必要不可欠であると、私たちは考えます。
しっかりとした考えを持つカーディテイリング業者であれば、メーカーの「売り文句」をそのまま鵜呑みにすることはありません。
「行わない理由」ではなく、「行う理由」を考える。
これが、私たちカービューティープロ札幌ドーム前の施工に対する姿勢です。
❄ 北海道の硬化問題
北海道のような低温・高湿度環境では、自然硬化に頼るだけでは以下のようなリスクが高まります。
- 硬化不良(被膜が十分に形成されない)
- 施工後の性能劣化(撥水性や防汚効果が長持ちしない)
このような環境的リスクを無視し、「沖縄でも北海道でも同じ方法で施工できます」と謳いながら、遠赤外線乾燥機などの設備も持たない店舗が存在するのは、本末転倒と言わざるを得ません。施工品質に疑問が残ります。
たしかに、寒い環境下でも施工は可能です。
しかし重要なのは、コーティングが確実に定着し、性能を発揮できるかどうかです。
特にガラスコーティングやセラミックコーティングは、化学反応によって硬化する特性があるため、温度・湿度の管理が極めて重要になります。
この管理が不十分であれば、本来の耐久性や美観を引き出すことはできません。

油分が付着していれば水は簡単に弾いてしまいます。つまり、水を弾くこと自体が「コーティングが効いている証拠」にはなりません。
コーティング施工を検討される際は、温度管理がきちんと行われているか、カーボンヒーターなどの加熱設備があるかどうかを、必ず確認することをおすすめします。
コーティング性能を最大限に引き出すためには、「温度管理」と「焼付処理」は非常に重要な要素です。特にガラスコーティング、セラミックコーティングにおいては、焼付処理を施すことで膜厚の安定性、耐薬品性、耐久性など、あらゆる性能が飛躍的に向上します。
実際、焼付処理を適切に行ったガラスコーティングの方が、焼付処理を行っていないセラミックコーティングよりも、総合的な性能において優れているケースが多くあります。これは単に素材の違いではなく、施工時の処理工程が最終的な品質を大きく左右することを示しています。
セラミックコーティングは、名前こそ先進的な印象を与えるものの、施工環境や温度管理が不十分であれば本来の性能を発揮できません。逆に、ガラスコーティングでも焼付処理を正しく行えば、その定着性・耐久性は長期にわたって優れた保護効果を発揮します。
つまり、「何を使うか」以上に、「どう施工するか」が重要なのです。焼付処理を含めた温度管理こそが、プロ施工とそうでないものを分ける、最も大きな分岐点と言えるでしょう。
クォリティーの高い施工には1台ずつの間仕切りが必要

温湿度管理のできる間仕切りが必要
高品質なコーティングには「環境」が欠かせません。
当店では、1台ごとに間仕切りを設け、コンパウンドの粉塵対策や温湿度管理を徹底。
見落とされがちですが、これが施工精度を大きく左右します。
ガラスコーティングやセラミックコーティングは施工時のパネル温度が非常に重要
常温での施工を行わなければ意味がありません。

厳冬期や気温16度以下の札幌市でのコーティング作業においては、熱の管理が必須の工程です。
塗装もコーティングも、どれだけ適切に熱を吸収させて冷やすかが重要で、その過程で硬度が向上します。
さらに、適切な熱処理を行うことで、コーティング表面に付着する「スケール」(白い膜状の汚れ)が少なくなり、仕上がりの美しさと耐久性が高まります。
下地処理
非常に大切なマスキング処理
しっかりとマスキングを行い弱い部分をします。
特にヘッドライトは重要です。

マスキング(養生の考え方)
マスキングはきちんと仕事をするための心意気でありおもてなしの心です。汚いマスキングの場合は当然ながらしっかり仕事をしようと言う配慮に欠けますので良い仕事は出来ません。
【ここ大事】
ヘッドライトをしっかり養生しているか?
コーティング施行時においてはボンネットやバンパー処置中に誤ってヘッドライトのハードコートを磨かれてしまう事を防ぐために保護しておく必要があります。
ここを疎かにしてしまうと、その時点では問題が無いように見えても劣化速度が加速されます。
ヘッドライトリペアを行っていて感じる事は、過去他店にて研磨された車ほど痛みが見受けられる点です。コーティングの際にマスキングを行わずヘッドライトにバフが接触し、ハードコートを攻撃したからこそ年数が経ったときに不自然な傷み方になると確信しております。ヘッドライトに不具合を感じた場合は過去を思い出してみてくださいね。

カービューティープロ札幌ドーム前のマスキング法は塗装屋さんの手法に準じております。きれいに貼れば貼るほど塗装面に粘着させなければならず、磨く場所が少なくなるから(ギリギリまで磨けない)です。カーメイキング札幌様より御教示頂いております。
ワイパー部分の保護
こちらを新聞紙での保護はNG(保護目的では最低限ですが、エッジ部分で塗装面に傷が入ります)
ワイパー部分は確実に守るのは常識! その場合は新聞紙の使用はNG。腕の良い板金修理工場職人さんは必ずこの方法を取ります。
コストの関係で新聞紙でワイパー部分を使うケースもありますが、新聞紙の様な紙はエッジ部分で塗装面に傷が入る可能性があります。大切な資産であるお車を守るのは過剰で何一つ悪い事はありません。


たったこれだけの情報ですが、大切なお車をお預かりする上で、何を目的(目先だけの作業か?、数年先の痛みを考えてなのか?)にしているのかが判る画像かと思います。
そういった意味ではプロテクションフィルムを取り扱っているお店やヘッドライトリペアを行っているお店の方が意味を理解しているので慎重に作業を行っていると思います。

もともと私自身も、皆さまと同じようにコーティング店を利用する立場でした。だからこそ、施工後に「なぜこんなことに…?」という残念な経験も少なくありません。
例えば、盗難のリスクが高い車種を預けていたにもかかわらず、その入庫情報をSNSに投稿されてしまったことがありました。また、隙間にはコンパウンドがべったり残り(今思えばマスキング不良ですね)、車内にタバコの臭いが残っていたことも…。愛車を大切にしていたからこそ、とても悔しい思いをしたものです。
だからこそ、私は「見えない作業こそ、きちんと伝える」ことを大切にしています。
作業中の写真をなるべく公開し、その中で自分が感じたこと・気づいたことを、お客様目線で正直に発信しています。お車を預けるというのは、大切な“信頼”を預けるということ。
その信頼にしっかり応えられるよう、常に誠実な姿勢で取り組んでまいります。

私はこれまで、コーティング業務や中古車納車時の内外装美装など、さまざまな現場で施工を経験してまいりました。その中で常々感じていたのは、「マスキングの重要性が十分に理解されていない現場が意外と多い」ということです。
慣れが生む慢心から、マスキングを疎かにする施工者も少なくありません。その結果、角の塗装が抜けてしまったり、樹脂パーツにコンパウンドが付着してしまったりと、仕上がりに大きな差が出る原因となってしまいます。
本来、磨きの工程では「どこまで攻めるか」よりも「どこまで守るか」が非常に重要です。ですが、丁寧にマスキングをしようとすると時間がかかるため、現場によっては上司から時間短縮を求められるケースもありました。
その点、カービューティープロ札幌ドーム前では、マスキングをしっかりと行うことが評価される環境があります。むしろマスキングを疎かにすれば厳しく指導が入りますので、安心して“キワまで攻める”磨きができるのです。
「ただキレイに見せる」ではなく、「正しい手順で、美しく、安全に仕上げる」。
そんな当たり前を当たり前にやる、プロの責任をこれからも果たしてまいります。

YCCS担当のイナガキと申します。
前職では、神戸に本社を構える海運会社のコーティング施工部門にて勤務しておりました。これまでに、ヤナセ世田谷をはじめとする多数の現場でリーダーとして施工を担当し、多くのメルセデス車を手がけてまいりました。
硬い塗装で知られるメルセデスの施工には豊富な経験とノウハウがあり、その台数は他の追随を許しません。マスキングによる下地保護は当然の工程として徹底し、お客様の大切なお車をしっかりと守りながら、最適な仕上がりをご提供いたします。
安心してお任せください。
「マスキングの手間を惜しむショップは、真の品質を語れません」
マスキングは手間も時間もかかる大切な工程です。これをしっかり行わないコーティングショップは、マスキングを施した車の画像をブログなどで公開することがまずできません。
当店の施工を真似る業者も見受けられますが、それ自体は歓迎すべきことだと思っています。しかし、肝心のポイントを抑えていないマスキングや、雑で汚い貼り方では意味がありません。真似をしているように見えて、技術の理解が伴っていないケースが多いのが現状です。
また、施工写真にも注意が必要です。あまりに簡素で不十分なものや、ヘッドライト周りの保護がない写真を見かけることもあります。大切なお車のキワまで安全に守れているか、しっかり確認しましょう。
状況
平面部にはシリカスケール、洗車キズがありましたが、これぐらいスッキリしました。




「磨けない機材」を使う研磨とは?
近年、研磨作業において 「磨けない機材」――つまり、切削力の弱いポリッシャーや極めてマイルドなパッド・コンパウンドを使って、あえて“塗装を削らない”というスタンスで長時間かけて仕上げる施工が目立つようになってきました。
こうした方法を選ぶ理由としてよく挙げられるのが、
**「塗装に優しく、安全である」**というメリットです。
確かに、強い研磨力を持つ機材に比べて塗装へのダメージリスクは低く、その意味では“安全”かもしれません。
しかし一方で――
塗装面の意匠性(美しさ・艶・透明感)の向上は、ほぼ期待できません。
実際には、
時間をかけて油分を多く含んだコンパウンドで傷を「埋める」ように見せているケースが大半であり、これは「光って見せている」だけの仕上げです。
決して塗装そのものが美しく整っているわけではありません。
技術力とは何か?
このような施工は、“ある種の考え方”としては成立しますが、
それだけで「高度な研磨技術」とは言えません。
むしろ問題なのは、こうした手法を**「最新の正しい研磨技術」**として発信している業者が存在し、それを真に受けたユーザーや施工店が増えていることです。
その結果、本来の研磨技術=塗装面の状態を正確に見極め、最適な手段で磨き、美観と耐久性を最大化するという本質が、見失われつつあるように感じます。
※ちなみに、撥水タイプしかラインナップが無い施工店では、こうした「磨かない研磨」や「埋めてごまかす仕上げ」が行われているケースが非常に多く見受けられます。

研磨は様々な考え方がありますが、埋めるコンパウンドと埋めるコーティングをされる場合もありますので注意しましょう。もちろんお客様が希望されればですが、技術力とは違い考え方ですので‥
【照明】六角形型LEDライト(ヘキサゴンライト)について
最近、六角形型のヘキサゴンライトをよく見かけますが、研磨作業には向かないため注意が必要です。
画像クリックで販売サイトへリンクしております。

このライトの特徴は、ムラなく明るいことにあります。
そのため、カーラッピングやプロテクションフィルムの施工には適しています。
しかし、カーディテイリングにおける研磨やコーティング作業では、ヘキサゴンライトは塗装面の凹凸を確認しづらく、通常の蛍光灯と同様に不適切です。
特に研磨技術が未熟な場合や塗装面の状態を正確に把握したい場合、
この照明を導入すると本来見えるべき細かな傷や凹凸を見逃してしまうことがあります。
また、ヘキサゴンライトと同様、6000ケルビン前後の高色温度の照明は「白の洪水」となり、研磨には不向きです。
(※カーショップなど、傷を見せたくない場所では有効な場合もあります。)
お客様が何を求めて依頼されるかは自由ですが、
しっかりとした研磨やコーティングを求めるなら、コントラストを意識した適切な照明設備の有無を確認することが重要です。
油分またはポリエステル樹脂が含まれるコンパウンドで研磨は致しません。
※油分の特徴
1,ヌルテカ=油分なので力率の弱い照明で撮影される場合は傷を隠蔽しその場ではきれいに見えます。(磨く事を削ると言うケースの使用が目立つ)
2,低撥水、親水タイプの場合、油性コンパウンドでは水が弾いてしまうので使いません。(脱脂不良)
ヌルテカの正体
撥水タイプを主にしたコーティングの場合は、上記の油分またはポリエステル樹脂が含まれるコンパウンドで塗装面の傷を隠蔽するケースが多く、光沢は一時的に良く見えますが定着が弱く(脱脂が完全に出来ない)紫外線に影響を受けコーティングが長持ちしません。それを撥水させるメンテナンス剤で補うので、洗車の都度メンテナンス剤の使用を推奨される場合はこのタイプと言っても過言ではありません。
油分またはポリエステル樹脂が含まれるコンパウンドを使わない事で真の光沢を演出できます。
※ハードな研磨ではありませんので洗車キズは残っております。

磨きの本質とは?「高トルク型ポリッシャー」全盛時代に思うこと
近年の塗装は、以前に比べて確実に研磨が難しくなってきています。
塗装そのものが柔らかくなったり、肌に独特の“癖”が出やすくなったことで、仕上げにはより繊細な判断と技術が求められる時代です。
そんな中で、約6〜7年前から登場したルペスに代表される高トルク型のダブルアクションポリッシャーは、
研磨作業を効率的に行う手段として多くの現場で導入されてきました。
確かに、扱いやすさや仕上がりの安定性といった点で大きな進歩があったことは事実です。
しかし私は、シングルアクションポリッシャーで丁寧に磨き上げた肌と比べると、
光沢や深み、透明感の差は明らかだと感じています。
「どこまでの仕上がりを求めるのか?」が重要
とはいえ、「とにかく磨けばいい」という昔ながらの価値観が通用しないのも今の時代。
研磨のレベルは、お客様のご要望やご予算に応じて決めるべきであり、必要以上の研磨はかえってマイナスにもなり得ます。
この数年、サービス業界全体で深刻な人材不足が続いていることもあり、
「短期間で戦力化する」ことを前提とした新人育成が業界の主流になっています。
その中で、高トルク型ポリッシャーの普及は「誰でもそこそこ磨ける」ことを可能にしましたが、
一方で――
“しっかりと磨き切る職人”が育ちにくいという、別の問題も浮上しています。
実際、カービューティープロでもここ4〜5年ほど前からシングルアクションの指導が控えられている傾向にあり、
この流れが続けば、本来の“仕上がりの基準”が若手職人に伝わらなくなる恐れもあります。
見極めるべきは「施工レベル」
お客様におかれましては、施工を依頼される際に
「どこまでの仕上がりを求めるのか?」
「軽く撫でる程度の研磨で良いのか?」
という点を、あらかじめ明確にしておくことが非常に重要です。
分かりやすい一つの目安としては、
2016年以降に開業、または業界参入された施工店では、上記のような「最新機材に頼った施工」が中心となっているケースが多く、
それに伴って研磨レベルにバラつきが出やすいのが実情です。
ポリッシャーは「選択肢の一つ」に過ぎない
最後に――
高トルク型ポリッシャーは、あくまでも“磨きの一手法”であり、万能ではありません。
本当に大切なのは、
塗装の状態・お車の価値・お客様のご希望に合わせて「最適な磨き方を選べること」。
それこそが、“職人の腕”であり、“技術”だと私たちは考えています。
セラミックプロ9H認定施工店が使える【ナノプライマー】
コーティング前の下地処理工程で大事なのが、このプライマー工程です。
※画像はイメージです。
セラミックプロ専用「ナノプライマー」とは?
「ナノプライマー」は、セラミックプロ9H正規施工店のみが取り扱える専用の下地処理剤です。
この製品は、単なる脱脂剤ではありません。
塗装面とコーティングの密着力を高めるプライマー(定着剤)としての働きに加え、光沢の向上効果も持ち合わせています。
以前は「とにかく磨いて仕上げる」ことが一般的でしたが、
ナノプライマーの登場により、より効率的かつ低コストでの施工が可能になりました。
ただし、あくまでこれは「一つの手段」であり、
しっかりとした下地処理(研磨)を行った上で使用することで、さらに高い効果を発揮します。
美しさと耐久性を両立させるためにも、施工店の技術と判断が重要です。
考え方に付きましては下記のリンクに詳しく上げておりますので、宜しければご参照頂ければ幸いです。
コーティング
当店では、新車で状態が良好な場合、お客様のご希望に応じて研磨無しでの施工も可能です。
また、納車後に「一部だけ気になる」などのご相談があれば、サポート期間内であれば安価にて部分対応も承っております。
「無理に磨かない」という選択肢も、今の時代には必要です。
コーティングは“塗れば良い”わけではありません
もう一つ重要なのが、施工時のパネル温度です。
冷たい水で洗車後、そのまま冷えたボディにコーティングを塗布しても、本来の定着力や効果は発揮されません。
ここで注目すべきなのは「室温」ではなく、実際のボディ表面温度です。
「とりあえず塗ればコーティングになる」と考えている施工店は、まずこの基本ができていないケースが非常に多いのが現状です。
本当に意味のあるコーティング施工には、“理屈と管理”があってこそ。
仕上がりはもちろん、持続性にも大きな差が出てきます。
私たちは、そうした見えない部分にこそこだわっています。
セラミックプロ9H

もともとはロシアの戦闘機用に開発された、圧倒的な耐久性を誇る次世代セラミックコーティング
それが「セラミックプロ9H」です。
このコーティングは、複数の層を重ねて施工することにより、耐擦り性・耐雨染み性が飛躍的に向上し、
まるで鏡面のような艶と深みを実現します。
さらに、
- 耐薬品性・紫外線耐性にも優れ
- 落書き対策(アンチグラフィティ)
- 洗車傷やスクラッチの軽減効果
といった高い保護性能を兼ね備え、
従来のコーティング製品とは一線を画す革新的な仕上がりを提供します。
「ただの撥水」では終わらない、本物の塗装保護を求める方へ。
セラミックプロ9Hは、その期待に確実に応えます。

セラミックコーティング、本当に“ちゃんと”施工されていますか?
昨今、さまざまなメーカーから**「セラミックコーティング」**と称する製品が続々と登場しています。
手軽に導入できるよう、設備が整っていなくても簡単な講習だけで取り扱えるというケースも多く見受けられます。
ですが――
北海道の厳しい冬において、本来の性能を発揮できる施工環境が整っている施工店は、どれほどあるのでしょうか?
実際、私の知る限り、
「カーボンヒーター(遠赤外線乾燥機)」を保有している施工店は北海道内ではごくわずかです。
では、冬場に冷えきったボディに塗ったコーティングは、いったいどうやって硬化させているのでしょうか?
「沖縄と北海道で施工法が同じ」はあり得ません
気温・湿度・パネル温度――
これらすべてがコーティングの硬化や性能に関係します。
それにも関わらず、南国の沖縄と極寒の北海道で、同じマニュアル通りに施工するのはどう考えてもおかしな話です。
本当に意味のあるコーティング施工には、
施工環境と管理、そして職人の判断力が不可欠です。
「どこで」「どんな設備で」「誰が施工するか」――
その違いが、数年後の仕上がりに大きな差を生みます。
セラミックプロ9H施工に必要な「最低限の3条件」
セラミックプロ9Hを正しく施工するためには、以下の3つの条件を必ずクリアしていることが必須です。
- 専用のコーティング施工ブースを完備していること
(塵埃や外気から隔離された環境で作業できること) - 遠赤外線乾燥機(カーボンヒーター)を導入していること
(特に北海道では導入例がほぼありませんが、硬化には不可欠な設備です) - 信頼のおけるコーティングプロショップであること
これらの条件すら満たさずに「セラミックプコーティングを取り扱っています」と謳う店舗は、決して嘘ではありませんが、技術や品質への理解が非常に薄いと言わざるを得ません。
また、こうした施工温度の概念が欠如しているお店では、
「夏は暑すぎて冬は寒すぎる」ため作業がしにくいと平然と話すこともあり、
これは業界としても異常かつ問題のある状況です。
コーティングには油分が大敵です!せっかく脱脂を行ったのに素手では本末転倒です。
※画像はイメージです。


セラミックプロ9Hの水流れについて
セラミックプロ9Hは疎水性のコーティング剤です。
屋外駐車や洗車頻度によっては、疎水性の仕上げが適している場合があります。
さらに、セラミックプロ9HにTOPコート(旧名:セラミックプロライト)を追加することで、心地よい撥水性を演出することも可能です。
北海道の冬季環境では撥水性を避けることが推奨される場合もありますが、最終的にはお客様のご希望に合わせて撥水仕上げにすることもあります。
つまり、セラミックプロ9Hは疎水仕上げと撥水仕上げのどちらも選択できる柔軟なコーティングなのです。
また、不思議な特性として、マットカラーには風合いを損なわずに施工でき、光沢のあるカラーには深みと鮮やかな発色をもたらします。
東京オートサロン2019セラミックプロジャパン
クリンテックサービスさんとテスラモデルXを展示されております。
向かって左側には通常のガラスコーティングを施工
右側にはセラミックプロ9H 4層コーティングを施工
こちらの車両はお客様の大切なお車なので、ボンネットのみ新品に交換してコーティングデモストレーションを行いました!
※画像および文章はカーメイクアートプロ様から引用させて頂きました。

セラミックプロ9Hの偽物に注意
札幌では最近「羊頭を懸けて狗肉を売る如く」セラミックプロ9Hの偽物の発生が確認されております。インターネットで誰でも買えるコーティング剤やソフト99のG-ZOXに紛らわしい名称を付け、また偽物の公的試験データ(盗用)を公表しているため非常に悪質です。コーティングは信頼性のあるものを依頼しましょう。
コーティング詐欺?
中古車業者及びキャンピングカー販売業者様等が世の中に存在しないコーティング詐欺(ネットで買える安価なコーティングにセラミック等の名称)にあっている可能性高いですので、施工依頼される場合は注意が必要です。
全国のコーティング施工会社の画像を盗用する悪徳業者が札幌市清田区に確認されます。技術力もなく嘘が多いので注意が必要です。有名であればあるほど、どさくさに紛れて商売する業者も多いので類似商標、公的文章の提出者、日時など詳しく調べられたほうが良いと思います。
セラミックプロ9Hは認定が必要です。

【コーティング剤について】オリジナルと称してアマゾン等の通信販売で一般向けに販売されているコーティング剤を業務用と偽り施工されているケースが見受けられます。コーティング名称は必ず検索で調べる事をお勧めします。
プライドとこだわりが無いからこそ類似商標ですが、設備及びこだわりの無い方にはセラミックプロ9Hは難しくて取り扱えません。
施工にあたり環境が大事
店舗前および作業場の床が土及び砂利、シャッター開けっ放し、屋外での作業は論外です。
下記の様な場所はコーティング、クリーニング施工には不向きです。

多層コーティングに欠かせないディティリングライト(ムラ確認ライト)
セラミックプロ9H施工店が使えるディティーリングライト(ムラ確認ライト)

セラミックプロ9Hの登場以降、様々な多層式コーティングが増えてきましたが、
その多層コーティングの施工や点検に専用の照明を使用していますか?
専用の照明とは、スポットライトや蛍光灯のような単なる明るさを提供するものではありません。
塗装面の凹凸やムラを正確に確認できる、専用のディテイリングライトが必要です。
「照明について」の記事でも触れていますが、
この専用ライトを持たないと、特に2層目以降(とくに撥水性コーティング)でのムラが非常に目立つ仕上がりになりがちです。
こちらの照明が仕上げの良し悪しを左右します。
単なるLEDライトではありません。
濃色車では特にムラが異常に多く(日中は気づきにくい)、明るいだけの照明では満足な仕上げは難しいでしょう。
※一般的なコーティング店(フランチャイズ店や個人店)では、この専用照明を導入できていない場合が多い点もご注意ください。
北海道ではコーティングの焼付処理が必須です。
厳冬期や気温16度以下の札幌市におけるコーティング作業では、以下の工程が必須となります。
塗装面やコーティング層に対して、どの程度の熱を吸収させ、その後適切に冷却するかが非常に重要です。
この工程により、コーティングの硬度が向上します。
さらに、コーティング表面に付着しやすい白い膜状の汚れ(スケール)も減少し、仕上がりの美しさを長く保つことができます。
【施工環境】最新式カーボンヒーターによる焼付処理(北海道ではガラスコーティング、フッ素樹脂コーティングではのカーボンヒーターが必須です。
※この様なヒーターをコーティング施工時に使っているか?

注意喚起
この工程は非常に重要ですが、残念ながら多くの場合、軽視されがちです。
その理由の一つは、この工程を行っていても行っていなくても、お客様には見分けがつかないからです。
また、メーカー側も施工のしやすさを重視し、熱入れが不要と謳うことで販路を広げる傾向があります。
そのため、多くの現場で熱入れは不要だと思われがちです。
しかし、実際には熱入れによって悪影響が生じることは一切なく、むしろ施工品質の向上に大きく貢献します。



北海道でのコーティング施工について
セラミック・ガラスコーティング、そしてフッ素樹脂コーティングの施工には、カーボンヒーター(旧・遠赤外線ヒーター)の使用が必須であると私たちは考えています。
もちろん、ヒーターがなくても施工自体は可能ですが、その結果、本来必要な工程が省略されてしまうケースも少なくありません。
確実な性能と耐久性を求めるならば、ヒーターによる適切な熱入れ工程が欠かせません。
施工温度の管理は、コーティング施工における最低限の条件です。
しかし、私たちカービューティープロ札幌ドーム前では、それに加え、施工後の不安定な被膜状態を安定させ、コーティングの強度を高めるために、カーボンヒーターによる焼付処理を必須工程としています。
私たちの基本姿勢は、「行わない理由ではなく、行う理由を考える」という考え方です。
また、当店では、腕の良い板金修理職人様や、北海道唯一の洗車ソムリエ講師・カーメイキング札幌様からのアドバイスを元に、独自の工夫を取り入れています。
せっかくの熱源を、最大限に生かしてこそ、本物の品質が生まれると確信しています。
カービューティープロ札幌ドーム前と通常のカービューティープロ施工店の違い
「カービューティープロ」を名乗るには、「カービューティープロ スクール」の卒業が必須条件です。
このスクールを修了しなければ、「カービューティープロ」の名称を使うことはできず、米国BAF社製の専用液剤の使用も認められていません。
営業形態はさまざまで、中古車販売業や板金塗装業と併用している店舗もあれば、当店のような専門店も存在します。
いわゆる厳しい制約のあるフランチャイズ形式ではなく、スクールを卒業すれば、それぞれの店舗が自由に事業展開できる点も魅力の一つです。
お客様から見ると、全国展開のコーティング専門店のように映るかもしれませんが、実際には各店舗が独自の方針や考え方を持ち運営しています。
そして、営業を続けていく中で、コーティングに対する考え方やアプローチは店舗ごとに進化・変化していきます。
正解は一つではありませんが、「カービューティープロ」というブランド全体で見ると、“磨き” にこだわるプロフェッショナル集団であると言えるでしょう。
磨き屋さんとは
「カービューティープロ」は磨きに特化したプロ集団であることは間違いありません。
ただし、多くの店舗では温度管理や焼付処理など、コーティングの性能を最大限に引き出すための施工までは、あまり重視されていないのが現状です。
つまり、「磨き」は一流でも、コーティング本来の+性能(耐久性・定着性・光沢保持など)を活かすための環境整備や工程は、必ずしも徹底されていないケースが見受けられます。
その「セラミックプロ9H認定施工店」とは
日本総代理店のカーメイクアートプロの認定施工店でなければ取り扱う事の出来ないコーティングですが、特に北海道では施工店会副会長「車の119番様」が認定しなければ取り扱いが出来ませんのでさらにハードルが高くなります。
- 認定施工店の基準
- ①コーティング施工ブースを完備していること(隔離された環境)
②遠赤外線乾燥機を導入している
③信頼があるコーティングプロショップであること
最低この3つをクリアしていなければセラミックプロ9Hを取り扱うことは出来ません。
カービューティープロでは下記の店舗が認定施工店になります
他にもコーティングに特化した店舗はありますが、ここでは割愛致します。
上記の通りコーティングをより定着する、より効果を出す事を考えると適正な環境、設備が必要です。
施工する環境
作業ブースが16度以上
塗装面温度が20度以上
湿度(結露)対策
ジェットヒーターは使わない
ダルマストーブもNG
深夜の温度管理の徹底
カーボンヒーター及び短・中・長波 遠赤外線ヒーターによる焼付処理
※甘焼きは初期不良を招きます。
これをしっかり行う事が大切です。
またカーボンヒーターには様々な形がありますが、高性能な物は形が変わったり、タイマーがあったりと板金塗装業の方が温めるのには最適です。しっかり熱入れする場合はシンプルイズベストが求められます。
エージング (熟成時間(深夜))もエアコンにて温度管理します。
コーティングは塗っておしまいではありません。

※寒い時の屋外でのエージング、またはシャッター明けっぱなしは本来の目的を果たしてはおりません。熟成時間(深夜)もエアコンにて温度管理します。早朝から暖房を入れるようであればエージングが遅れますし、何より納期が遅くなります。

夜間は暖房を入れてエージングを促進します。

ポイント
施工時は1台毎に間仕切を使う事でコンパウンド等の粉の被害や温度湿度管理を適正にします。じつはこれ非常に大切な施工環境になりますので要チェックですよ。
クォリティーの高い施工には1台ずつの間仕切りが必要

では完成画像をご覧ください。
※スマートフォンで撮影すれば、より鮮やかに写すことも可能ですが…
※外光を取り入れた撮影では、実際に何もしていなくてもキレイに見えてしまうものです。
※本当の光沢は、外光を遮断した屋内撮影でこそ確認できます。
研磨に必要な照明環境とは?
上記の画像にも見られる通り、研磨作業においては以下のような高度な照明条件が求められます:
- 異なる色温度の光源を使い分ける
- ランダムな配置によって多角的に塗装面の状態を確認する
- 照射角を調整し、狙った部位を正確に捉える
- 単に明るいだけのLEDではなく、高い力率(演色性)の照明を使うことで、光沢やキズのコントラストがはっきりと現れます
光芒(グレア)が画像に写り込むほど、光に「力」がある=細部まで照らし出す照明環境が整っている証拠です。
照明について












セキュリティーについて
当店がこのようにブログ(施工履歴)を掲載しているのは、ブラックボックス化しがちな自動車業界において、少しでも施工の透明性を高め、お客様との相互理解を深めたいという思いからです。
ひとつひとつの記事が、お客様にとって信頼の材料となるよう、できる限り丁寧にお伝えしております。
ただし、この記事はリアルタイムでの更新ではありません。
実際の作業日とブログ公開日には時間差がある場合がございますので、予めご了承いただければ幸いです。
上記、セキュリティーについても記載しておりますが、入庫時のお車を特定させない考え方がある為です。
お手入れ
コーティングメンテナンスについて
施工例
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